「シンクロ・フード」がIPO、初値予想など情報まとめ

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「株式会社シンクロ・フード(3963)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年8月24日(水)、シルバーエッグ・テクノロジー株式会社(3961)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社シンクロ・フード(3963)」で、主幹事は野村証券上場日は2016年9月29日(木)を予定しています。

想定価格は1,960円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約15.7億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社シンクロ・フード
銘柄URL http://www.synchro-food.co.jp/
銘柄コード 3963
上場市場 東証マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 主力サイトである「飲食店.COM」を中心とした飲食店出店・開業者及び飲食店運営者と、飲食店に関わる各事業者とを繋ぐメディアプラットフォームの運営

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 野村証券
その他の引受証券会社 SBI証券、大和証券、SMBC日興証券、丸三証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年9月8日(木)
ブックビルディング期間 2016年9月9日(金)~2016年9月15日(木)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約15.7億円、中型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系)
公開比率 なし(28.8%、普通)
売出比率 なし(42.9%、普通)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース)は約15.7億円と小さくないのがネガティブ要素。ただ、上位株主にロックアップ(1.5倍解除もなし)がきっちりかかっていてベンチャーキャピタル・ファンド系も不在ということで供給は絞れており、また、人気のIT・ネット系ですし需要もありそうです。

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年9月29日(木)
仮条件決定日 2016年9月8日(木)
ブックビルディング期間 2016年9月9日(金)~2016年9月15日(木)
公開価格決定日 2016年9月16日(金)
申込期間 2016年9月20日(火)~2016年9月26日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,960円
仮条件 1,960円~2,100円
公開価格 2,100円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 2,800,000株
公募株数 400,000株
売出株数 300,000株
オーバーアロットメント株数 105,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 大須賀 康人(200,000株)、藤代 厚子(100,000株)
公開比率 28.8%
売出比率 42.9%
時価総額(想定価格ベース) 約54.8億円
時価総額(公開価格ベース) 約58.8億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 87.41
1株あたり利益(予想) 85.22
PER(予想・想定価格ベース) 23.0
PER(予想・公開価格ベース) 24.6
1株あたり純資産(前期) 229.47
PBR(前期・想定価格ベース) 8.5
PBR(前期・公開価格ベース) 9.2
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

主力サイト「飲食店.COM」を中心に、飲食店出店・開業者及び飲食店運営者と、飲食店に関わる各事業者とを繋ぐマッチングサービスを提供するインターネットメディア事業を展開。セグメントは単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社シンクロ・フード|EDINET
当社は、インターネットメディア事業を運営しておりますが、主力サイトである「飲食店.COM」を中心として、飲食店出店・開業者及び飲食店運営者と、飲食店に関わる各事業者とを繋ぐマッチングサービスを提供しているメディアプラットフォーム企業であります。

当社はインターネットメディア事業の単一セグメントでありますが、飲食店の正社員・アルバイト求人情報サイトである「求人@飲食店.COM」や食材仕入先を探すことができる「飲食店.COM 食材仕入先探し」等から構成される運営サービス、出店開業・改装に際して店舗物件情報を探すことができる「飲食店.COM 店舗物件探し」、店舗のデザイン・施工を行う内装事業者を探すことができる「店舗デザイン.COM」や居抜き店舗の査定・売却及び閉店・退店支援サービスを提供する「居抜き情報.COM」等から構成される出退店サービス、及び飲食業界に携わる様々な方々に参考情報を配信するWebマガジン「Foodist Media」等から構成されるその他サービスに分類しております。店舗物件や食材仕入先、内装事業者の検索・問合せといった、出店開業・運営において必要となるサービスを、ユーザー(注)は無料(一部有料サービスあり)で利用することができます。

(注)ユーザーとは、飲食店出店・開業者及び飲食店運営者を指しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役 兼 執行役員社長 藤代 真一
本店所在地 東京都渋谷区恵比寿南一丁目7番8号
設立年月日 2003年4月24日
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
従業員数 43人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 30.0歳
平均勤続年数 4.7年
平均年間給与 565.8万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
野村証券(主幹事) 595,000株 85.00%
SBI証券 49,000株 7.00%
大和証券 28,000株 4.00%
SMBC日興証券 21,000株 3.00%
丸三証券 7,000株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託幹事(上記以外の証券会社)に回す方針とのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で0株(上場時発行済株数の0.00%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
藤代 真一 1,600,000株 64.47% 90日
大須賀 康人 400,000株 16.12% 90日
エイトクラウズ株式会社 300,000株 12.09% 90日
藤代 厚子 100,000株 4.03% ※全株売出

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約15.7億円で約25%が売りに回ったと仮定して約3.92億円。株価に関係なく初値で買いに来る資金の下限は超えますが範囲内ですし、ロックアップのかかりが良い、人気のIT・ネット系、業績も右肩上がりというポジティブ要素も勘案して、カバーしきれる範囲だと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約15.7億円
吸収金額(公開価格ベース) 未定
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約15.7億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 未定
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.5倍~2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.5倍~2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年9月29日(木)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,632円(168,200株の気配)くらい。公開価格が2,100円ですので、約1.25倍。金額にすると約4.4億円の買い需要。初日の上限4,830円には届かなそうですが、公開価格はクリア。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは2,100円に133,800株の売り気配。公募割れ回避には約2.8億円が必要だったということになりますが、そこは問題なかったですね。

そして、市場がはじまり10:15に初値がつきます。初値は2,970円。公開価格比で約1.41倍。初値形成時の出来高は356,000株で、約10.5億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きは下記の通り。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,970円(公開価格比:約1.41倍)
終値(初値の当日) 3,075円
高値(初値の当日) 3,450円
安値(初値の当日) 2,910円
出来高(初値時ティック) 356,000株
出来高(初値の当日) 3,519,900株
初売比率(公募・売出ベース)*4 44.22%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 44.22%
買い需要(初値形成時) 約10.5億円
売買代金(初値の当日) 約110.4億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算