「ストライク」がIPO、初値予想は?

スポンサーリンク

「株式会社ストライク(6196)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年5月19日(木)、ジェイリース株式会社(7187)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社ストライク(6196)」で、主幹事はSMBC日興証券上場日は2016年6月21日(火)を予定しています。

想定価格は2,940円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約7.6億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社ストライク
銘柄URL http://www.strike.co.jp/
銘柄コード 6196
上場市場 東証マザーズ
業種 サービス業
事業内容 M&A(株式譲渡・事業譲渡・合併等の組織再編・資本提携等)の仲介業務及びこれに付随する業務

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SMBC日興証券
その他の引受証券会社 SBI証券、岡三証券、丸三証券、極東証券、エース証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年6月3日(金)
ブックビルディング期間 2016年6月6日(月)~2016年6月10日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約7.6億円、小型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 プラス(8.9%、低い)
売出比率 なし(27.0%、特に材料にならない)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、吸収金額(想定価格ベース)は小さいので、公募割れするような規模ではないと思います。

ロックアップも全てにかかってますし、1.5倍の条件がないのが良い。全部ロックアップかかっているというのは、そこに何らかの意味を見ちゃいます。よほど会社の成長に自信があるのかとかね。ま、そんな訳で需給面はかなり有利。

残念なのは2社同日上場になってしまった点です。ただ、同日上場のAWSホールディングス(3937)の吸収金額(想定価格ベース)は約3.0億円と非常に小さく、ストライク(6196)とあわせても約10.6億円なので、そこまで大きな影響はないのかなと。

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年6月21日(火)
仮条件決定日 2016年6月3日(金)
ブックビルディング期間 2016年6月6日(月)~2016年6月10日(金)
公開価格決定日 2016年6月13日(月)
申込期間 2016年6月14日(火)~2016年6月17日(金)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 2,940円
仮条件 2,940円~3,440円
公開価格 3,440円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 2,938,000株
公募株数 166,000株
売出株数 61,500株
オーバーアロットメント株数 34,100株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 荒井 邦彦(17,000株)、西武信用金庫(12,500株)、多摩信用金庫(12,500株)、鈴木 伸雄(8,500株)、石塚 辰八(8,500株)、伊藤 洋之(2,500株)
公開比率 8.9%
売出比率 27.0%
時価総額(想定価格ベース) 約86.3億円
時価総額(公開価格ベース) 約101.0億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 125.62
1株あたり利益(予想) 142.12
PER(予想・想定価格ベース) 20.7
PER(予想・公開価格ベース) 24.2
1株あたり純資産(前期) 424.66
PBR(前期・想定価格ベース) 6.9
PBR(前期・公開価格ベース) 8.1
1株あたり配当(予想) 27
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.92%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.78%

企業情報

事業内容/詳細

M&A仲介事業(企業合併、企業買収、企業間の資本提携等)を展開。セグメントは単一セグメント。

本社(東京)以外では、全国に営業所が6拠点(札幌、仙台、名古屋、大阪、高松、福岡)。また、M&A市場SMARTというWebのマッチングサイトを運営。様々なニーズに対応し、特定業種に偏るという訳ではなく、多種多様な業種・事業体のM&Aに携わっているとのこと。

独立性及び公平性を維持するために特定の資本グループの傘下には入っていないそうで、譲渡先と買収先、双方から報酬をもらっているそうです。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社ストライク|EDINET

当社は公認会計士及び税理士が経営主体となり、創業よりM&A(企業合併、企業買収、企業間の資本提携等)の仲介を主たる事業としております。

なお、当社はM&A仲介事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。

(M&A仲介業務について)
中小企業庁における中小企業向け事業引継ぎ検討会の資料によりますと、1990年代以降、日本における未上場企業を対象としたM&Aが増加傾向にあります。

オーナー経営者の高齢化に伴う事業承継のため、本業とのシナジー効果の薄いノンコア事業の処分のため、投資先に対する投資資金の回収のため、事業再生過程における新たなスポンサー探索のため、ベンチャー企業による資金調達のため、といった様々な理由により、企業や事業の譲渡(資本提携を含む)ニーズが広く存在しております。

また、スケールメリットを享受するため、シナジー効果を有効活用するため、単一事業の事業リスクを回避するため、効率的な投資運用のため、といった様々な理由により、企業や事業の買収ニーズも広く存在しております。

こうした社会的なニーズがあるものの、とりわけ中堅・中小企業においては、譲渡希望者については買収候補先を自ら探索することが困難であることや、譲渡対象企業・事業の魅力を十分に理解してもらうことが困難であること等を要因として、希望条件に適う買収先が見つけられず、買収希望者については買収案件の探索に十分な経営資源を投入できないこと等を要因として、希望に適う事業を見つけられず、相互のニーズをうまく適合させられず、譲渡が進展しないケースもあると認識しております。

このような経済環境の下、当社は、「価値あるM&Aの創出に、まっすぐです」を企業信条に、譲渡希望先と買収希望先を引き合わせ、企業・事業の譲渡をサポートすることで、多くの魅力ある企業・事業を将来に継続させ、発展させていくことを目的として、M&A仲介事業を展開しております。

当社は、本社(東京)以外に、営業所を6拠点(札幌、仙台、名古屋、大阪、高松、福岡)で開設し、全国の中堅・中小企業のM&Aを仲介事業の対象としておりますが、事業承継目的、事業整理目的、事業再生目的、ベンチャー企業のイグジット(投資資金の回収)目的等、様々なM&Aニーズに対応するとともに、特定業種に偏ることなく多様な業種・事業体のM&Aに携わっております。また、他社に先駆け、インターネット上でのマッチングサイト(当社におけるマッチングサイトの名称「M&A市場SMART(Strike M&A Rapid Trading system)」)を構築し、それを積極的に活用し、不特定多数の中から相手先探索を行うことで、より希望条件に適う相手先を効率的に探索しております。

当社は、特定の資本グループの傘下には入らず、独立性及び公平性を維持した立場で業務を進めており、譲渡先と買収先の中立的な立場でM&Aの実行をサポートし、友好的なM&Aの創出を図ることで、双方から報酬を受領しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 荒井 邦彦
本店所在地 東京都千代田区六番町3番地 六番町SKビル5階
設立年月日 1997年7月11日
監査法人 有限責任 あずさ監査法人
従業員数 36人(平均臨時雇用者数7人)
平均年齢 35.3歳
平均勤続年数 3.1年
平均年間給与 1640.0万円

業績

連結ベースでは前々期がへこんでるのを除けば売上・経常利益ともに上昇傾向。

前々期(第18期)がへこんでるのは、関連会社株式を売却、関連会社がなくなったという話が出ていましたが、その影響でしょうか?

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
SMBC日興証券(主幹事) 200,500株 88.13%
SBI証券 15,900株 6.99%
岡三証券 4,500株 1.98%
丸三証券 2,200株 0.97%
極東証券 2,200株 0.97%
エース証券 2,200株 0.97%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日)がかかっており、、また、継続所有等の確約をとっているものもありますので、非ロックアップ株数は驚異の0株(上場時発行済株数の0.0%)。2位の株主、株式会社K&Companyは代表取締役の資産管理会社だそうです。

1.5倍という条件がないので、初値形成時に1.5倍で売りが大量に出ることはなさそう。しかし、全部ロックアップかかってるってのは凄い。会社の成長に自信があるというのもあるとは思うんですが、年収も平均1640.0万円ですし、経営陣・社員の方はちょっと上がったところで売る必要ないというのもあるんですかね?

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、全く気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
荒井 邦彦 914,500株 30.76% 180日
株式会社K&Company 900,000株 30.27% 180日
鈴木 伸雄 150,000株 5.04% 180日
石塚 辰八 145,000株 4.88% 180日
三井住友信託銀行株式会社 134,000株 4.51% 継続所有等の確約
大同生命保険株式会社 83,000株 2.79% 継続所有等の確約
渋谷 大 58,000株 1.95% 180日
西武信用金庫 50,000株 1.68% 180日
多摩信用金庫 50,000株 1.68% 180日
山梨中銀経営コンサルティング株式会社 37,500株 1.26% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

2社同時上場ですが、同日上場のAWSホールディングス(3937)の吸収金額(想定価格ベース)は約3.0億円、ストライク(6196)が約7.6億円なので、きつそうな感じはしません。

ロックアップも完璧にかかっているので、需給面での心配はなさそうです。

吸収金額(想定価格ベース) 約7.6億円
吸収金額(公開価格ベース) 約8.9億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約7.6億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約8.9億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.0%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.5倍~2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.5倍~2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年6月21日(火)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は7,600円(96,500株の気配)くらい。公開価格が3,440円ですので、約2.20倍。金額にすると約7.3億円の買い需要。初日の上限7,920円に届くかは微妙なところですが、旺盛な買いが入っています。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは3,440円に84,900株の売り気配。公募割れ回避には約2.9億円が必要だったということになりますが、これは全く問題なし。

初日に寄るかが焦点でしたが寄らず。初値は二日目へ持ち越しとなりました。

二日目の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は7,100円(148,100株の気配)くらい。金額にすると約10.5億円の買い需要。なんと昨日の上限7,920円を割りこんできました。

昨日上場2社の初日値つかずで結果3社同時上場となってしまった本日、ストライク(6196)、AWSホールディングス(3937)ジェイリース(7187)の3社のうち、一番割を食ったのはストライク(6196)という結果に。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは7,920円に156,600株の売りが出てました。買いは118,700株でまだまだ少ない。

そして、市場が開いてすぐ、9:03に初値がつきます。初値は7,770円。公開価格比で約2.26倍。初値形成時の出来高は162,000株で、約12.5億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きはというと、直後9:03に最高値(7,920円)をつけて以降は良いところなし。あっという間に値を下げ、10:13には最安値(6,310円)に。その後は揉み合いで、最後少し戻して6,720円が終値。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 7,770円(公開価格比:約2.26倍)
終値(初値の当日) 6,720円
高値(初値の当日) 7,920円
安値(初値の当日) 6,310円
出来高(初値時ティック) 162,000株
出来高(初値の当日) 473,700株
初売比率(公募・売出ベース)*4 61.93%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 61.93%
買い需要(初値形成時) 約12.5億円
売買代金(初値の当日) 約34.1億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算