「シルバーエッグ・テクノロジー」がIPO、初値予想など情報まとめ

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シルバーエッグ・テクノロジー株式会社(3961)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年8月22日(月)、株式会社チェンジ(3962)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「シルバーエッグ・テクノロジー株式会社(3961)」で、主幹事は大和証券上場日は2016年9月27日(火)を予定しています。

想定価格は850円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約5.0億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 シルバーエッグ・テクノロジー株式会社
銘柄URL http://www.silveregg.co.jp/
銘柄コード 3961
上場市場 東証マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 AI(人口知能)技術をベースにしたウェブマーケティングサービスの開発・提供

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 大和証券
その他の引受証券会社 みずほ証券、SBI証券
委託幹事 松井証券
仮条件決定日 2016年9月6日(火)
ブックビルディング期間 2016年9月8日(木)~2016年9月14日(水)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約5.0億円、小型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系、テーマ性あり)
公開比率 なし(21.9%、普通)
売出比率 なし(38.5%、普通)
ロックアップ プラス(上位株主、VCにロックアップ)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース)は約5.0億円と小型で、上位株主、VCにロックアップ(ただし1.5倍で解除)ががっちりかかっており、需給面は非常に良い。人気のIT・ネット系ですし、しかもAI(人口知能)というテーマ性もあり、需要を集めそうです。

ネガティブ要素はやはり2社同日上場。ただ、同日上場の株式会社チェンジ(3962)の吸収金額(想定価格ベース)も約5.6億円で小型ですし、影響は限定的だと思います。

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年9月27日(火)
仮条件決定日 2016年9月6日(火)
ブックビルディング期間 2016年9月8日(木)~2016年9月14日(水)
公開価格決定日 2016年9月15日(木)
申込期間 2016年9月16日(金)~2016年9月23日(金)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 850円
仮条件 850円~900円
公開価格 900円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 2,732,900株
公募株数 320,000株
売出株数 200,000株
オーバーアロットメント株数 78,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 トーマス・アクイナス・フォーリー(200,000株)
公開比率 21.9%
売出比率 38.5%
時価総額(想定価格ベース) 約23.2億円
時価総額(公開価格ベース) 約24.5億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 20.04
1株あたり利益(予想) 30.29
PER(予想・想定価格ベース) 28.1
PER(予想・公開価格ベース) 29.7
1株あたり純資産(前期) 105.13
PBR(前期・想定価格ベース) 8.1
PBR(前期・公開価格ベース) 8.6
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

AI(人工知能)技術をベースにしたレコメンド技術及びそれをベースとしたマーケティング・サービスを提供する事業を展開。セグメントは単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|シルバーエッグ・テクノロジー株式会社|EDINET
当社は、AI(人工知能)技術をベースにしたレコメンド技術(※1)及びそれをベースとしたマーケティング・サービスを提供する事業を行っております。

現在、スマートフォンといった携帯型情報デバイスの普及により、インターネットは、私たちの生活に欠かせないものとなっております。それに伴い、企業活動においても、インターネットを使ったマーケティング活動はこれまで以上に大きな重要性を占めております。このような背景の中、インターネットを利用して商業サイトを営む企業経営者の最大の課題は、いかにして多様な顧客の満足を得て、リピート需要を喚起し、売上の増加を図るかということにあります。従来のマーケティングにおいては、性別、年齢による人口統計的な分類をベースとした分析が主流でありましたが、それでは、インターネット上で刻々と変化する顧客の嗜好やニーズに対応することができず、売上に結びつけることが困難でした。そこで、より個別レベルにおける顧客の好みに応じたコンテンツ(商品や情報など)を個別顧客へ提供する手法として、レコメンデーションというマーケティング手法が注目を集めております。

この新たな手法はパーソナライゼーション(※2)の中の具体的な手法のひとつと考えられており、顧客のウェブサイト上やPOSなどのチャネルから閲覧や購買といった顧客行動をデータとして取り込み、人工知能技術を用いて、自動的に個別顧客の次の行動を予測し提示することで、その顧客が欲している商品や情報を手間をかけずに取得し、大きな顧客満足の提供を可能にするものです。

当社は、顧客企業が自らの顧客を知り、顧客に対して最大の価値をすべてのタッチポイント(※3)においてリアルタイムで提供できるように、AI(人工知能)技術をベースに企業のマーケティングを支援する事業を行っております。

当社の主なサービスの特徴は、レコメンドエンジン「アイジェント」の活用による「リアルタイム解析」と「パーソナライズ・ターゲティング」であります。当社の主な顧客は、オンライン上で複数の商品や情報を扱うECサイト(※4)運営企業、ウェブサービス企業となっております。

※1 レコメンド技術
オンラインショップなどで、利用者の好みにあった物品やサービスを推薦するための技術・手法。ショップの利用者の購入履歴や行動履歴等の情報を分析し、適切な物品やサービスを絞り込んで推薦し、売り上げを高めるのがねらい。

※2 パーソナライゼーション
顧客のウェブ閲覧行動、購買行動などの情報を基に、その顧客に最適な情報を提供すること。またはその技術。

※3 タッチポイント
企業やブランドと顧客とのすべての接点のこと。企業やブランドについて顧客に何らかの印象が残るあらゆる接点が当てはまる。従業員のみでなくウェブサイト、スマートフォン、コールセンター、タブレット、広告など顧客がブランドに接するメディアも含まれる。

※4 ECサイト
インターネット上で商品等を販売するウェブサイト。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  トーマス・アクイナス・フォーリー
本店所在地 大阪府吹田市江坂町一丁目23番43号
設立年月日 1998年8月26日
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
従業員数 38人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 36.1歳
平均勤続年数 2.2年
平均年間給与 556.9万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
大和証券(主幹事) 499,200株 96.00%
みずほ証券 15,600株 3.00%
SBI証券 5,200株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託幹事(上記以外の証券会社)に回す方針とのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日or1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で0株(上場時発行済株数の0.00%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまでは気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
トーマス・アクイナス・フォーリー 1,975,400株 77.38% 90日or1.5倍
テクノロジーベンチャーズ2号投資事業有限責任組合 222,300株 8.71% 90日or1.5倍
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 158,800株 6.22% 90日or1.5倍
株式会社オプトホールディング 31,800株 1.25% 90日or1.5倍
中道 徹 24,600株 0.96% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約5.0億円で約25%が売りに回ったと仮定して約1.25億円。株価に関係なく初値で買いに来る資金は2社同時上場で半分に割れたとして約1.25億円。十分カバー出来る数字ではないでしょうか。

吸収金額(想定価格ベース) 約5.0億円
吸収金額(公開価格ベース) 約5.3億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約5.0億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約5.3億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 2倍以上
初値予想(仮条件決定時) 2倍以上
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年9月27日(火)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は3,000円(184,100株の気配)くらい。公開価格が900円ですので、約3.33倍。金額にすると約5.5億円の買い需要。初日の上限2,070円を超え、公開価格は余裕でクリア。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは900円に129,900株の売り気配。公募割れ回避には約1.1億円が必要だったということになりますが、そこは問題なし。

初日は上限2,070円に到達。初値は二日目に持ち越されました。

二日目の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,612円(276,600株の気配)くらい。公開価格が900円ですので、約2.90倍。金額にすると約7.2億円の買い需要。二日目の上限4,765円は届きそうもなく、初値は二日目となりそう。

そして、市場がはじまり9:15に初値がつきます。初値は2,622円。公開価格比で約2.91倍。初値形成時の出来高は554,900株で、約14.5億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きは下記の通り。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,622円(公開価格比:約2.91倍)
終値(初値の当日) 3,125円
高値(初値の当日) 3,125円
安値(初値の当日) 2,622円
出来高(初値時ティック) 554,900株
出来高(初値の当日) 1,450,400株
初売比率(公募・売出ベース)*4 92.79%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 92.79%
買い需要(初値形成時) 約14.5億円
売買代金(初値の当日) 約41.5億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算