「リファインバース」がIPO、初値予想は?

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リファインバース株式会社(6531)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年6月23日(木)、株式会社インソース(6200)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「リファインバース株式会社(6531)」で、主幹事は大和証券上場日は2016年7月28日(木)を予定しています。

想定価格は1,700円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約3.2億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 リファインバース株式会社
銘柄URL http://www.r-inverse.com/
銘柄コード 6531
上場市場 東証マザーズ
業種 サービス業
事業内容 廃棄物に再資源化処理を行うことで合成樹脂を製造し販売する再生樹脂製造販売事業、産業廃棄物の収集運搬・中間処理を行う産業廃棄物処理事業

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 大和証券
その他の引受証券会社 みずほ証券、SBI証券、SMBC日興証券、いちよし証券、ちばぎん証券、エース証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年7月8日(金)
ブックビルディング期間 2016年7月12日(火)~2016年7月19日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約3.2億円、超小型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 プラス(13.7%、低い)
売出比率 なし(45.4%、普通)
ロックアップ プラス(上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

事業内容はリサイクル・産業廃棄物でどっちをとるかで印象も変わってきますが、最近の決算ではリサイクル(再生樹脂製造販売事業)、産業廃棄物処理事業の売上の割合は産業廃棄物処理事業が6割以上を占め、利益に至っては9割以上産業廃棄物処理事業が占めるため、業廃棄物処理事業が主力のようです。コーポレートサイトの「東京に油田を見つけた企業」という見せ方は良い。ここはちょっと判断が難しいところ。

上位株主に1.5倍ですがロックアップがかかっており、また、吸収金額(想定価格ベース)も約3.2億円と超小型。公開比率も低く需給面の条件は良いですね。私は需給面を確認した後、他の要素は置いといてとりあえず抽選には全力参加することを決めました。

ネガティブ要素は直近の1株あたり純資産がマイナスという点と、1.5倍でロックアップの上位株主にベンチャーキャピタル・ファンド系がずらっと並んでいる点。1.5倍過ぎたら警戒が必要だと思います。初値がついた後の展開もちょっと難易度高いかもしれません。

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年7月28日(木)
仮条件決定日 2016年7月8日(金)
ブックビルディング期間 2016年7月12日(火)~2016年7月19日(火)
公開価格決定日 2016年7月20日(水)
申込期間 2016年7月21日(木)~2016年7月26日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,700円
仮条件 1,500円~1,700円
公開価格 1,700円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,378,310株
公募株数 90,000株
売出株数 74,800株
オーバーアロットメント株数 24,700株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 九州ベンチャー投資事業有限責任組合(53,700株)、MSIVC2008V投資事業有限責任組合(10,100株)、株式会社新生銀行(7,000株)、NVCC6号投資事業有限責任組合(4,000株)
公開比率 13.7%
売出比率 45.4%
時価総額(想定価格ベース) 約23.4億円
時価総額(公開価格ベース) 約23.4億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 54.42
1株あたり利益(予想) 120.74
PER(予想・想定価格ベース) 14.1
PER(予想・公開価格ベース) 14.1
1株あたり純資産(前期) -2,509.71
PBR(前期・想定価格ベース)
PBR(前期・公開価格ベース)
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

廃棄物の再資源化を目的とした事業を展開。セグメントは再生樹脂製造販売事業、産業廃棄物処理事業の二つ。

最近の決算では再生樹脂製造販売事業、産業廃棄物処理事業の売上の割合は、産業廃棄物処理事業が6割以上を占め、利益に至っては9割以上産業廃棄物処理事業が上回るため、業廃棄物処理事業が主力のようですね。

参照有価証券届出書(新規公開時)|リファインバース株式会社|EDINET

当社は、製造業におけるプロダクトライフサイクル(製品製造工程)において、廃棄物の再資源化を行い、これまでの製造工程とは異なる新たなマテリアルサイクル(材料・物質の循環)を形成し、社会の持続的発展に寄与することを目的として設立されております。そのため当社の社名には、従来の物の流れを逆転させ(Inverse)、資源として精製する(Refine)という思いが込められております。

当社グループは、当社及び連結子会社2社(インバースプロダクツ株式会社、株式会社ジーエムエス)で構成されており、上述のとおり廃棄物の再資源化を目的とした事業展開を行っており、現在の事業区分は再生樹脂製造販売事業並びに産業廃棄物処理事業となっております。

再生樹脂製造販売事業においては、現時点では使用済みタイルカーペットの再資源化に着目しており、廃棄されたタイルカーペットに対して当社グループの独自技術により再生処理を行い再度タイルカーペットの製造に利用できる合成樹脂製品として販売しております。

産業廃棄物処理事業は主として、首都圏で排出される建築系廃棄物の収集運搬・中間処理を行っております。

当社グループでは、再生樹脂製造販売事業を当社及びインバースプロダクツ株式会社が行っており、産業廃棄物処理事業を株式会社ジーエムエスで行っております。なお、記載されている事業については、セグメントにおける事業区分と同一の区分であります。

(1)再生樹脂製造販売事業
再生樹脂製造販売事業は、使用済みタイルカーペットを当社独自技術により再生処理を行い合成樹脂製品として販売しております。

(2)産業廃棄物処理事業
主に首都圏において排出される産業廃棄物を対象とし、廃棄物を収集し中間処理工場へ運搬する「収集運搬」業務、自社中間処理工場へ搬入された廃棄物を品目別に適切に選別し、異物除去、破砕、圧縮等の処理を行う「中間処理」業務、中間処理された廃棄物を整えた上で可能な限り再資源化品として搬出する「再資源化」業務を行っております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  越智 晶
本店所在地 東京都中央区日本橋人形町三丁目10番1号
設立年月日 2003年12月25日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 31人(平均臨時雇用者数9人)
平均年齢 42.8歳
平均勤続年数 5.5年
平均年間給与 323.2万円

業績

売上・経常利益ともに連結で見れば右肩上がり。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
大和証券(主幹事) 148,700株 90.23%
みずほ証券 6,500株 3.94%
SBI証券 3,200株 1.94%
SMBC日興証券 1,600株 0.97%
いちよし証券 1,600株 0.97%
ちばぎん証券 1,600株 0.97%
エース証券 1,600株 0.97%

上記引受株式数のうち、1,600株を委託に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日or1.5倍、1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算でわずか44,165株(上場時発行済株数の3.20%)。

まぁベンチャーキャピタル・ファンド系がこれでもかとばかりにずらりと並んでますね。1.5倍超えたら売りは出るんじゃないでしょうか。まぁ初値つくまでは泳がされるかもしれないですけど。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまでは気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
株式会社産業革新機構 250,000株 17.48% 90日or1.5倍
越智 晶 174,760株 12.22% 90日or1.5倍
MSIVC2008V投資事業有限責任組合 159,000株 11.12% 90日or1.5倍
住友商事株式会社 119,250株 8.34% 90日or1.5倍
住江織物株式会社 105,000株 7.34% 90日or1.5倍
三井住友海上C2005V投資事業有限責任組合 100,000株 6.99% 90日or1.5倍
株式会社新生銀行 88,000株 6.15% 90日or1.5倍
NVCC6号投資事業有限責任組合 85,400株 5.97% 90日or1.5倍
越智 敏裕 60,500株 4.23% 90日or1.5倍
九州ベンチャー投資事業有限責任組合 53,750株 3.76% ほぼ売出(53,700株)

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)は約3.2億円と超小型。問題なくこなせると思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約3.2億円
吸収金額(公開価格ベース) 約3.2億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約3.9億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約3.9億円
非ロックアップ比率(概算)*3 3.20%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.5倍~2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.5倍~2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

初値は2,770円(公開価格比:約1.63倍)という結果でした。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,770円(公開価格比:約1.63倍)
終値(初値の当日) 2,550円
高値(初値の当日) 3,060円
安値(初値の当日) 2,270円
出来高(初値時ティック) 207,500株
出来高(初値の当日) 1,365,900株
初売比率(公募・売出ベース)*4 109.50%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 88.80%
買い需要(初値形成時) 約5.7億円
売買代金(初値の当日) 約35.4億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算