「PR TIMES」がIPO、初値予想は?

スポンサーリンク

「株式会社PR TIMES(3922)」の東証マザーズへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年2月26日(金)、株式会社エボラブルアジア(6191)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社PR TIMES(3922)」で、上場日は2016年3月31日(木)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社PR TIMES
銘柄URL http://prtimes.co.jp/
銘柄コード 3922
上場市場 東証マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 プレスリリース配信サイト「PR TIMES」の運営等

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SBI証券
その他の引受証券会社 大和証券、SMBC日興証券、いちよし証券、マネックス証券、藍澤証券、エース証券、東洋証券、水戸証券
委託幹事 安藤証券
仮条件決定日 2016年3月10日(木)
ブックビルディング期間 2016年3月14日(月)~2016年3月18日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は1,210円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約10.5億円で、東証マザーズへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラス・マイナスを比較すると、プラスの数が上回ります。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約10.5億円、やや小型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系)
公開比率 なし(28.8%、普通)
売出比率 なし(39.5%、特に材料にならない)
ロックアップ マイナス(VCにロックアップ無し)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は年初から市況がかなり悪化しており、ベンチャーキャピタルのロックアップがかかっていないことへの懸念が残ります。また、2社同時上場も悪材料ですが、業種は人気のネット・IT系なので、この規模であれば公募割れの可能性は低いと思います。初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

日程・スケジュール

上場日 2016年3月31日(木)
仮条件決定日 2016年3月10日(木)
ブックビルディング期間 2016年3月14日(月)~2016年3月18日(金)
公開価格決定日 2016年3月22日(火)
申込期間 2016年3月24日(木)~2016年3月29日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,210円
仮条件 1,220円~1,340円
公開価格 1,340円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 3,030,000株
公募株数 460,000株
売出株数 300,000株
オーバーアロットメント株数 114,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 株式会社ベクトル(300,000株)
公開比率 28.8%
売出比率 39.5%
時価総額(想定価格ベース) 約36.6億円
時価総額(公開価格ベース) 約40.6億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 18.55
1株あたり利益(予想) 43.53
PER(予想・想定価格ベース) 27.8
PER(予想・公開価格ベース) 30.8
1株あたり純資産(前期) 125.82
PBR(前期・想定価格ベース) 9.6
PBR(前期・公開価格ベース) 10.7
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

情報・通信業で、プレスリリース配信サイト「PR TIMES」の運営等の事業を展開。セグメントはニュースリリースワイヤー事業のみの単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社PR TIMES|EDINET

当社グループは単一セグメントでありますが、当社グループの提供サービスは、「PR TIMES」、ニュースリリース関連サービス、広告その他サービスに分類されます。なお、株式会社マッシュメディアは広告その他サービスに属し、「IRORIO」、「techjo」、「isuta」など生活者向けにニュースメディアを複数運営しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 山口 拓己
本店所在地 東京都港区南青山二丁目27番25号
設立年月日 2005年12月26日
監査法人 東陽監査法人
従業員数 42人(平均臨時雇用者数15人)
平均年齢 32.0歳
平均勤続年数 2.0年
平均年間給与 403.0万円

業績

売上は右肩上がりに伸びていますが、経常利益は第8期(平成25年2月期)をピークに横ばい。ただ、今期第3四半期(第11期)の経常利益は、すでにその第8期の2倍近くになっています。急にどうしたんでしょうね?要因は有価証券届出書等からは私は読み取れませんでした。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
SBI證券(主幹事) 646,000株 85.00%
大和証券 45,600株 6.00%
SMBC日興証券 38,000株 5.00%
いちよし証券 7,600株 1.00%
マネックス証券 7,600株 1.00%
藍澤証券 3,800株 0.50%
エース証券 3,800株 0.50%
東洋証券 3,800株 0.50%
水戸証券 3,800株 0.50%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託に回るとのこと。私の知る限りでは、委託幹事は安藤証券です。

ロックアップ/上位株主TOP10

ロックアップ(180日)がかかっているのは過半数を占める大株主とはいえ3者(株式会社ベクトル、山口拓己、山田健介)のみ。ロックアップなしの中にはベンチャーキャピタルもいて、非ロックアップ株数は概算で371,000株(上場時発行済株数の12.24%)。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が28.8%なので、58.91%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

肝心のロックアップのかかっていないベンチャーキャピタルですが、GMCM Venture Capital Partners Ⅰ Inc(320,000株)1社。ただ上場時発行済株数の10.56%なので、まぁそこそこありますね。上場前の第三者割当等による募集株式等の割当等に関し、割当を受けた者との間に継続所有等の確約があることを考えると、実質的に警戒すべきなのは、ここの320,000株ではないでしょうか。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、わりと気にしておいた方が良いと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
株式会社ベクトル 2,200,000株 77.90% 180日
GMCM Venture Capital Partners Ⅰ Inc(常任代理人  濵﨑一真) 320,000株 11.33%
山口拓己 208,500株 7.38% 180日
山田健介 44,500株 1.58% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約10.5億円
吸収金額(公開価格ベース) 約11.7億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約15.0億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約16.6億円
非ロックアップ比率(概算) 12.24%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 上場時発行済株数に占める非ロックアップ株数の割合

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.5倍~2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.5倍~2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

SBI証券で当選しました!IPOポイントを全投入(170ポイント台)して、やっと2016年初当選にありつけました…。300株複数当選です。他の方の報告を見ていると複数当選だと300株が多いですね。上限が300株という仕様なんでしょうか?NISA口座で購入したので、公募割れがなければ税金引かれずに利益をゲット…のはず。あとはお祈り。

win-ipo-pr-times

上場結果

2016年3月31日(木)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,998円(367,900株の気配)くらい。公開価格が1,340円ですので、約1.49倍。金額にすると約7.3億円の買い需要。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは1,340円に558,900株の買い気配で、約7.4億円。もう少し集まるかと思いましたが、同日上場のエボラブルアジア(6191)も結構人気で資金が分散しました。初日の上限3,085円は朝の気配からすると厳しそう。

そして、市場が開いて、10:49に初値がつきます。初値は2,130円。公開価格比で約1.59倍。気配からはそこそこ上げましたが、思ったほどではなく、やはり資金が割れたなという印象。初値形成時の出来高は585,000株で、約12.4億円の買い需要が発生。

当選利益はといいますと、公開価格と初値のギャップ790円×300株で237,000円!NISA口座だったので、税金を引かれることなく全て手元に残りました。やはりNISA×IPOは当たるとでかい。ざっくり2割税金ですから47,400円程度お得ですもんね。

値がついた後の値動きはというと、直後11:03に最安値(2,050円)になってから一気に跳ね、11:03に最高値(2,590円)をつけましたが、その後は伸び悩み、2,200~2,500円の間を推移。終わりが近づくと持ち越したくない心理からか一気に値を下げ、終値は公開価格を少しだけ上回る2,141円でフィニッシュ。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,130円(公開価格比:約1.59倍)
終値(初値の当日) 2,141円
高値(初値の当日) 2,590円
安値(初値の当日) 2,050円
出来高(初値時ティック) 585,000株
出来高(初値の当日) 3,828,900株
初売比率(公募・売出ベース)*4 66.93%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 46.99%
買い需要(初値形成時) 約12.4億円
売買代金(初値の当日) 約87.9億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算