「ノムラシステムコーポレーション」がIPO、初値予想など情報まとめ

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「株式会社ノムラシステムコーポレーション(3940)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年8月10日(水)、株式会社串カツ田中(3547)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社ノムラシステムコーポレーション(3940)」で、主幹事はみずほ証券上場日は2016年9月16日(金)を予定しています。

想定価格は920円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約5.0億円で、JASDAQスタンダードへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社ノムラシステムコーポレーション
銘柄URL https://www.nomura-system.co.jp/
銘柄コード 3940
上場市場 JASDAQスタンダード
業種 情報・通信業
事業内容 SAP ERPの導入コンサルティング及び保守サービス等のERPソリューション事業

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 みずほ証券
その他の引受証券会社 SMBC日興証券、いちよし証券、SBI証券、岡三証券、エース証券、岩井コスモ証券、マネックス証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年8月26日(金)
ブックビルディング期間 2016年8月30日(火)~2016年9月5日(月)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約5.0億円、小型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系)
公開比率 マイナス(30.9%、高い)
売出比率 なし(28.2%、普通)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース)は約5.0億円と小型で、VC不在、上位株主にロックアップ(90日or1.5倍条件有も社長が大半を所有)と需給面は非常に良好。人気のIT・ネット系ということである程度需要も見込めるのではないでしょうか。

ネガティブ要素は、システム屋としてはそこそこ老舗(1986年設立)で、ここ数年の売上・利益をざっと見ても手堅いというイメージで急成長の期待が持ちづらい点かなと。

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年9月16日(金)
仮条件決定日 2016年8月26日(金)
ブックビルディング期間 2016年8月30日(火)~2016年9月5日(月)
公開価格決定日 2016年9月6日(火)
申込期間 2016年9月7日(水)~2016年9月12日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 920円
仮条件 920円~960円
公開価格 960円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,774,500株
公募株数 342,000株
売出株数 134,500株
オーバーアロットメント株数 71,400株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 野村 芳光(128,000株)、酒井 秀和(6,500株)
公開比率 30.9%
売出比率 28.2%
時価総額(想定価格ベース) 約16.3億円
時価総額(公開価格ベース) 約17.0億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 114.63
1株あたり利益(予想) 96.48
PER(予想・想定価格ベース) 9.5
PER(予想・公開価格ベース) 10.0
1株あたり純資産(前期) 957.90
PBR(前期・想定価格ベース) 1.0
PBR(前期・公開価格ベース) 1.0
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

SAP ERPの導入コンサルティング、そして保守サービスなどのERPソリューション事業を展開。セグメントは単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社ノムラシステムコーポレーション|EDINET

当社は、ドイツに本社を持つSAP SE提供のSAP ERPの導入コンサルティング及び保守サービス等のERPソリューション事業を主たる事業としております。

当社は、平成14年3月にERPソリューション事業を本格的に開始しました。当事業は、企業の財務会計・販売・物流・購買・生産・人事等の基幹業務機能をコンピュータソフトウェアの機能上に統合するERP用パッケージソフトウェアの導入・運用支援等のコンサルティングサービスを行っております。当社は、SAPジャパン株式会社とのサービス・パートナー契約の締結によりデモライセンスを得て、自社でSAPの教育、研修ができる環境と教育体制を整備し、より付加価値の高いサービスを提供するためにSAP認定コンサルタント資格の取得を強力に推進しております。その結果、当社のSAP認定コンサルタント数は120名、国内SAPパートナー企業122社中22位(平成28年6月末日現在。 SAPジャパン株式会社発表。複数認定取得者は取得数で人数算出。)となっております。

また、当社は、他社との差別化および知識と技術力の向上を図り、高品質・短期間・低価格での導入を実現するためのオリジナルソリューションテンプレートの開発に力を入れてまいりました。「SAP HRパートナーコンソーシアム」の設立時から参加し、最新技術等を習得して日本版ベストプラクティスを使用したテンプレートの開発に早期に取り組んだことにより、当社の人事ソリューションテンプレート「Jet-One」は、SAPジャパン株式会社の ALL in-Oneソリューションの認定を取得しております。なお、当社は技術・品質・効率の全てにおいて満足頂けるサービスの提供を目指し、資産除去債務ソリューションテンプレートの「Zex-One」等、人事分野以外においてもオリジナルソリューションテンプレートの作成を行っております。

当社は、SAP PartnerEdgeチャネル契約VARの締結及びPartner Center of Expertiseの認定取得により、SAP ERPの導入・保守サービスだけでなく、ライセンス販売とライセンス保守サービスの提供も行っております。

その結果、人事分野での元請け案件(以下「プライム」という。)を受注することができ、案件を積み重ねております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役 野村 芳光
本店所在地 東京都渋谷区恵比寿一丁目3番1号
設立年月日 1986年2月20日
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
従業員数 101人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 34.9歳
平均勤続年数 7.2年
平均年間給与 516.9万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
みずほ証券(主幹事) 410,300株 86.11%
SMBC日興証券 19,000株 3.99%
いちよし証券 14,200株 2.98%
SBI証券 14,200株 2.98%
岡三証券 4,700株 0.99%
エース証券 4,700株 0.99%
岩井コスモ証券 4,700株 0.99%
マネックス証券 4,700株 0.99%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託幹事(上記以外の証券会社)に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日or1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算でわずか32,000株(上場時発行済株数の1.80%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまでは気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
野村 芳光 1,345,500株 87.44% 90日or1.5倍
大山 亨 34,500株 2.24% 90日or1.5倍
酒井 秀和 16,500株 1.07% 90日or1.5倍
黒沢 利行 15,000株 0.97%
根本 康夫 10,000株 0.65% 90日or1.5倍
関口 由実 4,000株 0.26%
酒枝 英俊 2,500株 0.16%
望月 一二三 2,500株 0.13%
深野 隆司 1,700株 0.11%
仁藤 俊 1,500株 0.10%
佐久間 勝次 1,500株 0.10%

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約5.0億円で約25%が売りに回ったと仮定して約1.25億円。十分カバー出来る数字だと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約5.0億円
吸収金額(公開価格ベース) 約5.2億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約5.3億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約5.5億円
非ロックアップ比率(概算)*3 1.80%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 2倍以上
初値予想(仮条件決定時) 2倍以上
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年9月16日(金)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,250円(196,800株の気配)くらい。公開価格が960円ですので、約1.30倍。金額にすると約2.4億円の買い需要。初日の上限2,208円には届かなそうですが、公開価格は上回りました。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは960円に154,100株の売り気配。公募割れ回避には約1.4億円が必要だったということになりますが、そこは問題ありませんでした。

そして、10:36に初値がつきます。初値は1,450円。公開価格比で約1.51倍。初値形成時の出来高は338,900株で、約4.9億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きはというと、前半買い、後半売りといった感じ。初値がついた後、11:11に最高値(1,699円)をつけるまで下落。そこから急激に反転し14:58には最安値(1,350円)に。最後少しだけ戻して1,385円が終値。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 1,450円(公開価格比:約1.51倍)
終値(初値の当日) 1,385円
高値(初値の当日) 1,699円
安値(初値の当日) 1,350円
出来高(初値時ティック) 338,900株
出来高(初値の当日) 2,597,900株
初売比率(公募・売出ベース)*4 61.85%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 58.44%
買い需要(初値形成時) 約4.9億円
売買代金(初値の当日) 約39.8億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算