「丸八ホールディングス」がIPO、初値予想は?

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「株式会社丸八ホールディングス(3504)」の名証への新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年3月7日(月)、ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(6192)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社丸八ホールディングス(3504)」で、上場日は2016年4月8日(金)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社丸八ホールディングス
銘柄URL http://www.maruhachi.co.jp/
銘柄コード 3504
上場市場 名証二部
業種 繊維製品
事業内容 羽毛ふとん、羊毛敷きふとん、毛皮インテリア製品等の寝具・リビング用品の製造販売などを行うグループ会社の管理・統括

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 東海東京証券
その他の引受証券会社 SMBC日興証券、SBI証券、SMBCフレンド証券、むさし証券、東洋証券、日本アジア証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年3月18日(金)
ブックビルディング期間 2016年3月23日(水)~2016年3月29日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は670円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約12.2億円で、名証二部への上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラス・マイナスは数の上では半々ですね。

上場市場 マイナス(地方市場への単独上場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約12.2億円、中型)
業種 マイナス(IPOとしては地味な印象)
公開比率 プラス(11.0%、低い)
売出比率 なし(38.7%、特に材料になる比率ではない)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は年初から市況がかなり悪化しており、知名度は良くも悪くもありますが、地方市場への単独上場で10億を超える規模というのは、公募割れの可能性もあると思います。初値は公開価格の0.8~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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日程・スケジュール

上場日 2016年4月8日(金)
仮条件決定日 2016年3月18日(金)
ブックビルディング期間 2016年3月23日(水)~2016年3月29日(火)
公開価格決定日 2016年3月30日(水)
申込期間

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 670円
仮条件 620円~680円
公開価格 680円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 16,579,060株
公募株数 1,016,000株
売出株数 642,000株
オーバーアロットメント株数 165,800株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 岡本 八大(381,800株)、岡本 一八(260,200株)
公開比率 11.0%
売出比率 38.7%
時価総額(想定価格ベース) 約111.0億円
時価総額(公開価格ベース) 約112.7億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 87.78
1株あたり利益(予想) 69.92
PER(予想・想定価格ベース) 9.6
PER(予想・公開価格ベース) 9.7
1株あたり純資産(前期) 3,045.09
PBR(前期・想定価格ベース) 0.2
PBR(前期・公開価格ベース) 0.2
1株あたり配当(予想) 30.00
配当利回り(予想・想定価格ベース) 4.48%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 4.41%

企業情報

事業内容/詳細

寝具・リビング用品事業並びに不動産賃貸事業を展開。布団のマルハチで知られる丸八真綿の持ち株会社です。販売に関しては、昔ながらの販売員が各家庭に売り歩くダイレクトセールスが主力だそうで。オンラインショップもあるみたいですが、デザイン等、古い印象ですね。

セグメントは寝具・リビング用品事業、不動産賃貸事業の二つ。セグメント別ですが、寝具・リビング用品事業が前期、今期で売上の約96%を占めますが、利益では前期が84.72%、今期が90.50%。まぁ寝具・リビング用品事業が主力には変わりないんですが、思ったより不動産賃貸事業の利益があるんだなーという印象。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社丸八ホールディングス|EDINET

(1) 寝具・リビング用品事業
当社グループは「人々の健康な生活のためにクオリティの高い眠りの提供に努め企業価値を高めることで社会の進歩と発展に貢献し全社員の成長と幸福を追求する」を企業理念とし、寝具・リビング用品の製品企画・原材料調達・製造・物流・販売・関連サービスを一貫して行っております。

販売においては、販売員がお客様宅へ伺うダイレクトセールスを主力としております。

(2) 不動産賃貸事業
当社グループが所有する不動産を、お客様へ賃貸する事業であります。主な賃貸不動産としては、丸八新横浜ビル(横浜市港北区)、丸八青山ビル(東京都港区)、パークウェスト(東京都新宿区)があります。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 瀧口 陽夫
本店所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目8番地12
設立年月日 2012年4月2日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 29人(平均臨時雇用者数特に記載なし)
平均年齢 40.1歳
平均勤続年数 3.0年
平均年間給与 566.2万円

業績

売上は、連結で上昇傾向。経常利益は年によっては減益の年もありますね。今期はぱっと見良さそうに見えますが、どうなるか。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
東海東京証券(主幹事) 1,459,000株 88.00%
SMBC日興証券 66,300株 4.00%
SBI証券 66,300株 4.00%
SMBCフレンド証券 16,600株 1.00%
むさし証券 16,600株 1.00%
東洋証券 16,600株 1.00%
日本アジア証券 16,600株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託に回るとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日と180日)が軒並みかかっており、非ロックアップ株数は概算で上場時発行済株数のわずか2.52%となる417,640株。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が11.0%なので、86.48%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、あまり気にする必要はないと思います。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
(株)洋大 10,599,800株 63.93% 90日
(株)丸八ホールディングス 2,263,340株 13.65% 180日
岡本 八大 877,600株 5.29% 90日
岡本 一八 756,000株 4.56% 90日
(株)静岡銀行 520,880株 3.14% 90日
竹田 和雄 160,000株 0.97% 90日
(株)りそな銀行 140,000株 0.84% 90日
中原 景三 120,000株 0.72% 90日
横山 久道 90,000株 0.54% 90日
間瀬 久吉 65,000株 0.39% 90日
稲垣 健一 57,200株 0.35% 90日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性はあると思います。吸収金額はそこまで大きくなく、ロックアップもしっかりかかっていますが、地方市場への単独上場という点が大きな不安要素。初値の高騰は期待薄じゃないでしょうか。

吸収金額(想定価格ベース) 約12.2億円
吸収金額(公開価格ベース) 約12.4億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約15.0億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約15.2億円
非ロックアップ比率(概算)*3 2.52%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) SBI証券のみ参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) SBI証券のみ参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年4月8日(金)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は750円(781,400株の気配)くらい。公開価格が680円ですので、約1.10倍。金額にすると約5.8億円の買い需要。初日の上限1,564円は遠いですが、公募割れはなさそうですね。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは680円に1,057,300株の買い気配。そして、市場が開いてまもなく、9:20に初値がつきます。初値は757円。公開価格比で約1.11倍。初値形成時の出来高は964,500株で、約7.3億円の買い需要が発生。思ったより買いが集まりましたね。

値がついた後の値動きはというと、初値が最安値(757円)と終始人気が続きます。後場に入りストップ高となる最高値(907円)をつけると、S高のまま終値。低PBRの昭栄薬品(3537)と同じような相場になりましたね。昭栄薬品(3537)は株でしたが、こちらは現金。現金でも(とりあえず初日は)問題なしということで記憶しておきたいところ。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 757円(公開価格比:約1.11倍)
終値(初値の当日) 907円
高値(初値の当日) 907円
安値(初値の当日) 757円
出来高(初値時ティック) 964,500株
出来高(初値の当日) 2,208,500株
初売比率(公募・売出ベース)*4 52.88%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 43.03%
買い需要(初値形成時) 約7.3億円
売買代金(初値の当日) 約17.8億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算