「LITALICO(リタリコ)」がIPO、初値予想は?

スポンサーリンク

「株式会社LITALICO(6187)」の東証マザーズへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年2月8日(月)、株式会社フィット(1436)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社LITALICO(6187)」で上場日は2016年3月14日(月)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社LITALICO
銘柄URL http://litalico.co.jp/
銘柄コード 6187
上場市場 東証マザーズ
業種 サービス業
事業内容 就労支援事業、児童発達支援事業、学習教室及び幼児教室の運営等

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 野村証券
その他の引受証券会社 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券、むさし証券、マネックス証券、SMBCフレンド証券
委託幹事 カブドットコム証券
仮条件決定日 2016年2月23日(火)
ブックビルディング期間 2016年2月25日(木)~2016年3月2日(水)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は930円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約16.4億円で、東証マザーズへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。マイナスも目立ちますが、プラスも多く、好材料が上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約16.4億円、中型)
業種 プラス(目新しい事業)
公開比率 なし(22.1%、普通)
売出比率 マイナス(79.2%、やや売出が多い)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(毎日IPOのある週だが月曜で初日)

業績はここ数年はかなりの伸びを見せており、ロックアップもかかっていること等から総合的に判断して、この規模であれば公募割れの可能性は低いと思います。初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

日程・スケジュール

上場日 2016年3月14日(月)
仮条件決定日 2016年2月23日(火)
ブックビルディング期間 2016年2月25日(木)~2016年3月2日(水)
公開価格決定日 2016年3月3日(木)
申込期間 2016年3月4日(金)~2016年3月9日(水)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 930円
仮条件 930円~1,000円
公開価格 1,000円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 8,000,000株
公募株数 320,000株
売出株数 1,218,000株
オーバーアロットメント株数 230,700株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 佐藤 崇弘(372,000株)、長谷川 敦弥(240,000株)、伊藤 崇(126,000株)、北山 剛(102,000株)、若新 雄純(78,000株)、星島 聖二朗(72,000株)、檜垣 洋平(60,000株)、本郷 純(48,000株)、泉 健治郎(42,000株)、土田 扶門(36,000株)、市川 大樹(24,000株)、浅見 淳(12,000株)、宮城 治男(6,000株)
公開比率 22.1%
売出比率 79.2%
時価総額(想定価格ベース) 約74.4億円
時価総額(公開価格ベース) 約80.0億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 24.91
1株あたり利益(予想) 35.60
PER(予想・想定価格ベース) 26.1
PER(予想・公開価格ベース) 28.1
1株あたり純資産(前期) 65.47
PBR(前期・想定価格ベース) 14.2
PBR(前期・公開価格ベース) 15.3
1株あたり配当(予想) 0.0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

事業内容は、WINGLE事業(働くことに障害のある方への就労支援サービス/精神障害を中心とした障害者が主な対象)、Leaf事業(子ども一人ひとりの個性に合わせた学びを提供する幼児教室・学習教室/発達障害の子どもが主な対象)、その他(子どもの創造性を育むためのIT×ものづくり教室である「Qremo事業」、子育てに関する情報メディアや発達が気になる子どもを持つご家族向けのポータルサイトを提供する「インターネット事業」)の3つ。

セグメント別に売上(第10期・平成27年3月決算)を見ていくと、WINGLE事業が約60%、Leaf事業が39%、その他が1%。同じ第10期のセグメント利益は、その他が赤字なので外して考えると、WINGLE事業が約85%、Leaf事業が15%となっていまして、WINGLE事業が売上・利益ともに要といえそうです。

また、事業系統についても記載があり、WINGLE事業とLeaf事業の一部に関しては、顧客の自己負担は10%、所得水準に応じた支払免除もあり、WINGLE事業では9割以上が自己負担なしとのこと。自己負担以外の残りは国(国民健康保険団体連合会)から支払われるということだそうで、事業リスクにも真っ先に「法的規制等」(原則として3年に1回改定)があげられています。就労支援で稼げるのか?というのが第一印象でしたので、国からの報酬が主な収益ということで納得しました。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社LITALICO|EDINET

働くことに障害のある方への就労支援サービスである「WINGLE事業」、子ども一人ひとりの個性に合わせた学びを提供する幼児教室・学習教室である「Leaf事業」、及び「その他」(子どもの創造性を育むためのIT×ものづくり教室である「Qremo事業」、子育てに関する情報メディアや発達が気になる子どもを持つご家族向けのポータルサイトを提供する「インターネット事業」)を展開しております。

(1)WINGLE事業
WINGLE事業は、就労移行支援事業と特定相談支援事業の2つの事業から構成されております。

①就労移行支援事業
当事業は、当社の運営する就労移行支援センターにおいて、行政(市区町村)によって障害福祉サービス受給者証を発行された65歳未満の障害者に対して、就労移行支援を行う事業です。

②特定相談支援事業
当事業は、当社の運営する相談支援センターにおいて基本相談支援と計画相談支援を行うサービスです。

(2)Leaf事業
Leaf事業は、児童発達支援事業、放課後等デイサービス事業、そして学習教室事業の3つの事業から構成されております。

①児童発達支援事業
当事業は、当社の運営する教室において、発達障害を持つ児童を中心に、行政(市区町村)によってサービス受給者証を発行された児童を対象に教育サービスを提供する事業です。

②放課後等デイサービス事業
当事業は、当社の運営する教室において、学校(幼稚園及び大学を除く。以下同じ。)に就学している発達障害の子どもに、授業の終了後又は休業日に、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を提供する事業です。

③学習教室事業
当事業は、当社の運営する教室において、教育サービスを提供する対象となる顧客の年齢によって、小学校入学前の幼児を対象とする「Leafジュニア教室」と、小学校入学以降の児童を対象とする「Leafプログレス教室」を展開しております。

(3)その他
①Qremo事業
当事業は、未就学児(主に年長)から高校生まで幅広い年代の子どもたちを対象に、プログラミングやロボット、3Dプリンターを活用したデジタルファブリケーション、デザインなど、最先端のデジタルものづくりを通じた教育を提供する事業です。

②インターネット事業
当事業は、発達障害の子どもや発達が気になる子どものご家族をサポートする「LITALICO発達ナビ」、子育て中のご両親を対象とした子育て情報メディア「Conobie」、うつ病患者やうつ病を予防したい方を対象とした、うつ症状の予防・回復・再発防止をサポートするWebサービス「U2plus」等のサービスを提供しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 長谷川 敦弥
本店所在地 東京都目黒区上目黒二丁目1番1号
設立年月日 2005年12月26日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 980人(平均臨時雇用者数194人)
平均年齢 31.2歳
平均勤続年数 2.3年
平均年間給与 364.3万円

業績

売上は年々右肩上がりであり、経常利益も減益の年も見られるものの、ここ数年はかなりの伸びを見せています。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
野村証券(主幹事) 1,307,500株 85.01%
三菱UFJモルガン・スタンレー 89,200株 5.80%
みずほ証券 55,300株 3.60%
SBI証券 46,100株 3.00%
むさし証券 15,300株 0.99%
マネックス 12,300株 0.80%
SMBCフレンド証券 12,300株 0.80%

上記引受株式数のうち、2,000株は委託に回るとのこと。私の知る限りでは、委託幹事はカブドットコム証券です。

ロックアップ/上位株主TOP10

上位株主にはロックアップ(180日と180日or1.5倍)が軒並みかかっており、非ロックアップ株数は概算で1,416,000株(上場時発行済株数の17.70%)。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が22.1%なので、60.19%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

上位株主は穐田誉輝氏(852,000株)、LITALICO従業員持株会(564,000株)以外はロックアップがかかっています。1.5倍がついているのは、若新雄純氏(198,000株)のみ。若新雄純氏は78,000株を売出に回しているので、売りがあるとしても残りの120,000株ですかね。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、そこまで大きく考えなくて良さそうです。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
長谷川 敦弥 3,024,000株 36.13% 180日
佐藤 崇弘 1,956,000株 23.37% 180日
穐田 誉輝 852,000株 10.18%
LITALICO従業員持株会 564,000株 6.74%
土田 扶門 270,000株 3.23% 180日
若新 雄純 198,000株 2.37% 180日or1.5倍
中俣 博之 180,000株 2.15% 180日
本郷 純 150,000株 1.79% 180日
伊藤 崇 132,000株 1.58% 180日
北山 剛 114,000株 1.36% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約16.4億円
吸収金額(公開価格ベース) 約17.6億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約29.6億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約31.8億円
非ロックアップ比率(概算)*3 17.70%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.2倍~1.5倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.2倍~1.5倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年3月14日(月)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,450円(532,100株の気配)くらい。公開価格が1,000円ですので、約1.45倍。金額にすると約7.7億円の買い需要。日経平均が一時2%近く上昇する地合いの良さもあってか、はじめから資金が集まってきていました。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは1,000円に673,200株の買い気配で、約6.7億円。まぁ約6.7億円は意味のない数字。しかし、初日の上限2,300円は無理だとしても、予想以上に初値は高くなりそう。朝一は1,500円くらいだと思ってましたからねー。

そして、市場が開いてからも買いが集まり、後場に入って12:53にやっと初値がつきます。初値は1,880円。公開価格比で約1.88倍。当選された方、おめでとうございます!初値形成時の出来高は1,183,800株で、約22.2億円の買い需要が発生。2016年3月3日(木)上場の中本パックス(7811)の約2.5億円と比較すると10倍近く資金が集まったことに。IPOも銘柄の選別が極端になってきたんですかね?

初値がついた後の値動きはというと、はじめは9:21に最安値(1,851円)をつける局面もありましたが、すぐに買いが圧倒。どんどん値を上げ、13:18にはストップ高(2,280円)をつけました。何回かS高から剥がれ、終了引け間際には持ち越しを嫌ったであろう売りが多少ありましたが、結局S高のままフィニッシュ。2016年のここまでのセカンダリでは最も強い動きでした。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 1,880円(公開価格比:約1.88倍)
終値(初値の当日) 2,280円
高値(初値の当日) 2,280円
安値(初値の当日) 1,851円
出来高(初値時ティック) 1,183,800株
出来高(初値の当日) 3,126,500株
初売比率(公募・売出ベース)*4 66.93%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 37.17%
買い需要(初値形成時) 約22.2億円
売買代金(初値の当日) 約62.3億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算