「串カツ田中」がIPO、初値予想など情報まとめ

スポンサーリンク

「株式会社串カツ田中(3547)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年8月10日(水)、株式会社カナミックネットワーク(3939)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社串カツ田中(3547)」で、主幹事は大和証券上場日は2016年9月14日(水)を予定しています。

想定価格は3,610円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約15.0億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社串カツ田中
銘柄URL http://www.kushi-tanaka.co.jp/
銘柄コード 3547
上場市場 東証マザーズ
業種 小売業
事業内容 串カツ居酒屋「串カツ田中」の直営及びFC運営事業

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 大和証券
その他の引受証券会社 SBI証券、みずほ証券、いちよし証券、SMBCフレンド証券、SMBC日興証券、丸三証券、マネックス証券、岩井コスモ証券
委託幹事 楽天証券
仮条件決定日 2016年8月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年8月30日(火)~2016年9月5日(月)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラス・マイナス半々だと思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約15.0億円、中型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 なし(28.7%、普通)
売出比率 なし(31.0%、普通)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 マイナス(3社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少しており、総合的に見て公募割れする可能性があると思います。

問題は吸収金額(想定価格ベース)が約15.0億円とそこまで大きくはないですが吸収が難しくなってきはじめる規模感、そしてやっかいな3社同日上場。

同日上場の他は株式会社デジタルアイデンティティ(6533)が約6.3億円、株式会社カナミックネットワーク(3939)が約6.9億円と吸収金額(想定価格ベース)は大きくないですが、ここが一番規模が大きく、業種も他が人気のIT・ネット系でここは飲食ということで、3社の中では最も不人気と予想します。

仮条件が3,610円~3,900円ということで私が思っていたより上振れました。好業績に対する評価が高いんですかね?ちょっと心変わりしまして、抽選参加スタンスをSBI証券のみ参加から全力参加に切り替えようと思います。初値は0.8倍~1.2倍未満で据え置き。

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年9月14日(水)
仮条件決定日 2016年8月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年8月30日(火)~2016年9月5日(月)
公開価格決定日 2016年9月6日(火)
申込期間 2016年9月7日(水)~2016年9月12日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 3,610円
仮条件 3,610円~3,900円
公開価格 3,900円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,450,000株
公募株数 250,000株
売出株数 112,500株
オーバーアロットメント株数 54,300株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 貫 啓二(112,500株)
公開比率 28.7%
売出比率 31.0%
時価総額(想定価格ベース) 約52.3億円
時価総額(公開価格ベース) 約56.5億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 153.28
1株あたり利益(予想) 195.00
PER(予想・想定価格ベース) 18.5
PER(予想・公開価格ベース) 20.0
1株あたり純資産(前期) 418.06
PBR(前期・想定価格ベース) 8.6
PBR(前期・公開価格ベース) 9.3
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

「串カツ田中」の単一ブランドで関東圏を中心に全国規模で飲食事業を展開。セグメントは単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社串カツ田中|EDINET

当社は「串カツ田中の串カツで、一人でも多くの笑顔を生むことにより、社会貢献する。」を企業理念に、「串カツ田中」の単一ブランドで関東圏を中心に全国規模で飲食事業を展開しています。

私たちは、企業理念に従い社会に役立つ会社になることを、使命として活動しています。

1.お客様の笑顔
ご来店いただくお客様を笑顔にすることを第一に考えます。お客様の笑顔とともにお店は繁栄します。

2.スタッフの笑顔
スタッフが笑顔で安心して働け、かつ、やりがいのある会社を作ります。

3.取引先やすべてのステークホルダーの笑顔
関わる皆さんの笑顔を生みます。

串カツは、大阪の伝統的なB級グルメ※です。大阪の下町で昔から愛されてきた串カツは、それぞれの家庭や店が秘伝の味を守ってきました。当社の味は、当社取締役副社長田中洋江が父親の田中勇吉(故人)から受け継いだ田中家の味を大阪の西成から東京に持ってきたものです。串カツのルールである「ソースの二度づけ禁止」をはじめ、大阪伝統の味、大阪の食文化を提供しています。串カツ田中の目標は、全国1,000店体制を構築することです。ブームに影響されない店、永くお客様に愛される店を作り、串カツ田中の串カツを日本を代表する食文化とすることを目指しております。

※「B級グルメ」:庶民的な価格でありながら、おいしいと評判の料理のこと

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 貫 啓二
本店所在地 東京都品川区東五反田一丁目7番6号
設立年月日 2002年3月20日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 110人(平均臨時雇用者数166人)
平均年齢 28.2歳
平均勤続年数 1.7年
平均年間給与 343.2万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
大和証券(主幹事) 317,500株 87.59%
SBI証券 10,800株 2.98%
みずほ証券 7,200株 1.99%
いちよし証券 7,200株 1.99%
SMBCフレンド証券 5,400株 1.49%
SMBC日興証券 3,600株 0.99%
丸三証券 3,600株 0.99%
マネックス証券 3,600株 0.99%
岩井コスモ証券 3,600株 0.99%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託幹事(上記以外の証券会社)に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日or1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で0株(上場時発行済株数の0.00%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまでは気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
貫 啓二 580,000株 45.77% 90日or1.5倍
株式会社ノート 500,000株 39.46% 90日or1.5倍
田中 洋江 72,000株 5.68% 90日or1.5倍
貫 花音 60,000株 4.74% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性はあると思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約15.0億円で約25%が売りに回ったと仮定して約3.7億円。約2.5億円~約5億円を同日上場の3社で分け合ったとして1社あたり1億円弱。これだけだとカバーは難しい。

あとは3社同日上場で資金分散が痛いですね。

吸収金額(想定価格ベース) 約15.0億円
吸収金額(公開価格ベース) 約16.2億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約15.0億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約16.2億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) SBI証券のみ参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年9月14日(水)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は4,245円(153,800株の気配)くらい。公開価格が3,900円ですので、約1.08倍。金額にすると約6.5億円の買い需要。初日の上限8,970円は遠いですが、公開価格は上回っています。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは3,900円に121,700株の売り気配。公募割れ回避には約4.7億円が必要だったということになりますが、そこは問題なし。

そして、12:47に初値がつきます。初値は4,425円。公開価格比で約1.13倍。初値形成時の出来高は225,000株で、約9.9億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きはというと、上下に激しい展開。初値がついた後、9:54に最安値(4,260円)をつけるまで下落。そこから反転し11:00過ぎ4,800円を突破。しかしその後は4,300円台まで急落。そこから徐々に持ち直すと一気に急騰、終盤14:57にはS高となる最高値(5,130円)に。最後少し下がって4,970円が終値。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 4,425円(公開価格比:約1.13倍)
終値(初値の当日) 4,970円
高値(初値の当日) 5,130円
安値(初値の当日) 4,260円
出来高(初値時ティック) 225,000株
出来高(初値の当日) 1,843,100株
初売比率(公募・売出ベース)*4 53.98%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 53.98%
買い需要(初値形成時) 約9.9億円
売買代金(初値の当日) 約83.7億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算