コメダ珈琲の「コメダホールディングス」がIPO、初値予想は?

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コメダ珈琲等を運営する「株式会社コメダホールディングス(3543)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年5月26日(木)、株式会社ベガコーポレーション(3542)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社コメダホールディングス(3543)」で、主幹事は大和証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券上場日は2016年6月29日(水)を予定しています。

想定価格は1,960円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約601.7億円で、東証一部への上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社コメダホールディングス
銘柄URL http://www.komeda.co.jp/
銘柄コード 3543
上場市場 東証一部
業種 卸売業
事業内容 珈琲所コメダ珈琲店チェーン等を運営する子会社の経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
その他の引受証券会社 みずほ証券、SMBC日興証券、SBI証券、マネックス証券
委託幹事 カブドットコム証券
仮条件決定日 2016年6月10日(金)
ブックビルディング期間 2016年6月13日(月)~2016年6月17日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとマイナスが上回ると思います。

上場市場 なし(特に材料にならない)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約601.7億円、大型)
業種 プラス(話題性あり)
公開比率 マイナス(70.1%、高い)
売出比率 マイナス(100.0%、売出のみ)
ロックアップ プラス(上位株主、VCにロックアップ)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少しており、総合的に見て公募割れする可能性があると思います。

運営するチェーン店のコメダ珈琲が人気ということで、話題性のある企業ですし、ロックアップもきっちりかかっていますが、吸収金額(想定価格ベース)で約601.7億円となると、いかんせん規模がでかい。さらに、吸収金額(想定価格ベース)で約143.6億円とでかい規模の株式会社ソラスト(6197)と同日上場となってしまったのも痛いですね。

まぁ人気は人気だと思いますが、初値の高騰は期待薄なんじゃないかと。

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年6月29日(水)
仮条件決定日 2016年6月10日(金)
ブックビルディング期間 2016年6月13日(月)~2016年6月17日(金)
公開価格決定日 2016年6月20日(水)
申込期間 2016年6月21日(木)~2016年6月24日(金)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,960円
仮条件 1,780円~1,960円
公開価格 1,960円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 43,800,000株
公募株数 0株
売出株数 26,700,000株
オーバーアロットメント株数 4,000,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 MBKP III Limited(26,700,000株)
公開比率 70.1%
売出比率 100.0%
時価総額(想定価格ベース) 約858.4億円
時価総額(公開価格ベース) 約858.4億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 93.08
1株あたり利益(予想) 101.99
PER(予想・想定価格ベース) 19.2
PER(予想・公開価格ベース) 19.2
1株あたり純資産(前期) 469.05
PBR(前期・想定価格ベース) 4.2
PBR(前期・公開価格ベース) 4.2
1株あたり配当(予想) 50
配当利回り(予想・想定価格ベース) 2.55%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 2.55%

企業情報

事業内容/詳細

フランチャイズ方式による喫茶店展開事業を展開。セグメントは単一セグメント。

ユニークな店舗設計・FC運営システム等を強みに外食市場で独自のポジションを確立。FC加盟店中心にフルサービス型の喫茶店(店員が客へ席の案内、水・おしぼりの提供、注文を取り商品提供を行う喫茶店)を全国でチェーン展開していると。ブランドは、「珈琲所 コメダ珈琲店」と「甘味喫茶 おかげ庵」の2ブランド。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社コメダホールディングス|EDINET

当社は、持株会社として当社グループの経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等を行っております。当社グループは当社と連結子会社1社で構成されております。

当社グループは、「私たちは“珈琲を大切にする心から”を通してお客様に“くつろぐ、いちばんいいところ”を提供します」という経営理念のもと、お客様を最優先に考え、信頼の品質、スピーディーで心地よいサービス、清潔で快適な環境を保つことに努めてまいりました。また、ユニークな店舗設計・FC運営システム等の強みにより、外食市場における独自のポジションを確立し、FC加盟店を中心に全国でフルサービス型の喫茶店※のチェーン展開を行ってまいりました。ブランドとしては、「珈琲所 コメダ珈琲店」と「甘味喫茶 おかげ庵」の2つのブランドで事業を展開しております。

また、以上のように当社グループはFC方式による喫茶店展開事業のみであるため、事業セグメントは喫茶店のFC事業の単一セグメントとしております。

※「フルサービス型の喫茶店」:店舗店員がお客様に対して席への案内、お水・おしぼりの提供、ご注文の伺い、ご注文された商品の提供を行う喫茶店

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 臼井 興胤
本店所在地 愛知県名古屋市東区葵三丁目12番23号
設立年月日 2014年11月28日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 9人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 45.7歳
平均勤続年数 3.5年
平均年間給与 834.4万円

業績

連結ベースで売上・営業利益ともに上昇傾向にあります。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はわかり次第、更新予定です。

引受株式数 割り当て割合
大和証券(主幹事) 15,219,100株 57.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) 9,345,000株 35.00%
みずほ証券 1,068,000株 4.00%
SMBC日興証券 667,500株 2.50%
SBI証券 200,200株 0.75%
マネックス証券 200,200株 0.75%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託に回すとのこと。委託幹事は私の知っている範囲ではカブドットコム証券です。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日、90日)がかかっており、非ロックアップ株数は概算でわずか333,000株(上場時発行済株数の0.76%)。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、あまり気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
MBKP III Limited 43,800,000株 94.55% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性はあると思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。しかし、まぁこれは全くあてにならない規模。

吸収金額(想定価格ベース)が約601.7億円という規模だと、買いの資金が相当入ってこないとですし、やはり初値の高騰は望みづらい状況かと。市況の悪化などがあると最悪公募割れ、なんてこともあり得るのではないでしょうか。

吸収金額(想定価格ベース) 約601.7億円
吸収金額(公開価格ベース) 約601.7億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約608.2億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約608.2億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.76%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) SBI証券のみ参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) SBI証券のみ参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年6月29日(水)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,867円(3,034,700株の気配)くらい。公開価格が1,960円ですので、約0.95倍。金額にすると約56.6億円の買い需要。初日の下限1,470円は遠いものの、公開価格は割り込みました。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは1,960円に2,702,600株の売り気配。公募割れ回避には約52.9億円が必要だったということになりますが、そこはクリアできず。

気配では約56.6億円の買い需要でクリアしているはずですが、証券会社の引受価格が1,867円ですから証券会社の買い支えが入ったと思われます。実需要はもっと少なかったと。

9:00ちょい過ぎの買い気配が1,960円に1,252,400株ですから、朝の1,867円の3,034,700株の気配からすると半分以下な訳です。オーバーアロットメントは4,000,000株ですが1,000,000株程度の買い支えですかねぇ。約18.6億円くらいの需要は差し引いて考えた方が良いのかな。板ちゃんと見とけばよかった。

そして、市場がはじまり9:09に初値がつきます。初値は1,867円。公開価格比で約0.95倍。初値形成時の出来高は2,759,500株で、約51.5億円の買い需要が発生。先述の通り、この数字には証券会社の買い支えも含まれると推測されますので、実需要はもっと少ないはずです。先ほどの約18.6億円を引くと約32.9億円程度。

値がついた後の値動きはというと、結局初値が最安値(1,867円)。序盤はどんどん値を上げ09:38には最高値(2,500円)に。しかし、その後は軟調。次第に値を下げ、1,879円が終値となりました。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 1,867円(公開価格比:約0.95倍)
終値(初値の当日) 1,879円
高値(初値の当日) 1,965円
安値(初値の当日) 1,867円
出来高(初値時ティック) 2,759,500株
出来高(初値の当日) 11,891,800株
初売比率(公募・売出ベース)*4 8.99%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 8.99%
買い需要(初値形成時) 約51.5億円
売買代金(初値の当日) 約226.1億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算