「株式会社JMC(5704)」がIPO、初値予想など情報まとめ

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「株式会社JMC(5704)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年10月21日(金)、WASHハウス株式会社(6537)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社JMC(5704)」で、主幹事は野村証券上場日は2016年11月29日(火)を予定しています。

想定価格は920円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約10.5億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社JMC
銘柄URL http://www.jmc-rp.co.jp/
銘柄コード 5704
上場市場 東証マザーズ
業種 非鉄金属
事業内容 3Dプリンターおよび砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、販売

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 野村証券
その他の引受証券会社 SBI証券、SMBC日興証券、静銀ティーエム証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年11月9日(水)
ブックビルディング期間 2016年11月10日(木)~2016年11月16日(水)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約10.5億円、やや小型)
業種 プラス(テーマ性あり)
公開比率 マイナス(46.9%、高い)
売出比率 プラス(3.0%、売出が少ない)
ロックアップ プラス(上位株主、VCにロックアップ)
同日上場 マイナス(3社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース)は約10.5億円と大きくなく、売出比率も高いため印象は良いです。公開比率が高いのが少し気になりますが、ロックアップ(VCは1.5倍解除条件有)はがっちりかかっており、需給面は割と良い条件。

3Dプリンターというテーマ性も良いですね。ただベンチャーキャピタル・ファンド系がわんさかいるので、警戒感から上値は限定的かもなーとも思います。ロックアップ解除条件となる1.5倍を意識した展開にはなりそう。

3社同日上場の中では、この株式会社JMC(5704)と株式会社エルテス(3967)の2社はともに吸収金額(想定価格ベース)も小さめですしテーマ性もあるということで、株式会社スタジオアタオ(3550)が一番割を食う結果になりそうです。

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年11月29日(火)
仮条件決定日 2016年11月9日(水)
ブックビルディング期間 2016年11月10日(木)~2016年11月16日(水)
公開価格決定日 2016年11月17日(木)
申込期間 2016年11月18日(火)~2016年11月24日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 920円
仮条件 920円~960円
公開価格 未定

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 2,450,000株
公募株数 970,000株
売出株数 30,000株
オーバーアロットメント株数 150,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 鈴木 浩之(30,000株)
公開比率 46.9%
売出比率 3.0%
時価総額(想定価格ベース) 約22.5億円
時価総額(公開価格ベース) 未定

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 83.85
1株あたり利益(予想) 79.42
PER(予想・想定価格ベース) 11.6
PER(予想・公開価格ベース)
1株あたり純資産(前期) 476.56
PBR(前期・想定価格ベース) 1.9
PBR(前期・公開価格ベース)
1株あたり配当(予想)
配当利回り(予想・想定価格ベース)
配当利回り(予想・公開価格ベース)

企業情報

事業内容/詳細

製造業を中心に幅広い業種の「試作品」から「最終製品」づくりをトータルサポートすることを主たる事業として展開。セグメントは3Dプリンター出力事業と鋳造事業。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社JMC|EDINET
「この国のものづくりを置き去りにする」という経営理念のもと、3次元CADデータ技術を用いて「樹脂を素材とする3Dプリンター」と「金属を素材とする砂型鋳造」の両成型法を利用、発展させながら、製造業を中心に幅広い業種の「試作品」から「最終製品」づくりをトータルサポートすることを主たる事業としております。

当社の事業は、3Dプリンター出力事業と鋳造事業から構成されており、報告セグメントの区分も当該事業によっております。2つの事業を持つことで、3次元CADデータのノウハウを共有するだけでなく、人員のローテーションや設備の共同利用など社内のハード・ソフト資源を有効に活用することが可能になります。

3Dプリンター出力事業につきましては、製品開発を行っている顧客に対して試作品を3Dプリンターで作製し、提供するサービスを行っており、装置のメンテナンスから3次元CADデータの特殊処理まで、製造メーカーと受託サービス会社が持つ一連のノウハウを有しながら、年中無休の稼働体制、無料造形サービス等、顧客のニーズに応じた取組みを行っております。

鋳造事業につきましては、多品種少量生産に適した砂型鋳造法を採用しております。また、多くの鋳造業者が鋳造以外の工程の外注化を図っているのに対し、当社では木型、鋳造、熱処理、機械加工、検査まで一貫した製造工程を内製化したことにより、顧客メーカーの要求に応える安定した製品品質と短納期化を実現しております。従来の「伝統の職人技」と言える部分を精緻な3次元CADデータの取り込みなどを通して、砂型鋳造の精度をダイカスト法(注1)と同等レベルまで向上させたことで、試作品のみならず最終製品の受託も手掛けております。また、最終製品と同素材の試作品を顧客に販売することで、製品に対する需要を把握するテストマーケティングにも利用されております。

平成27年には、GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ株式会社製の第三世代産業用CTスキャナを国内で初めて導入し、自動車や航空宇宙分野で求められる厳しい品質保証体制を構築すると同時に、製品評価やリバースエンジニアリング(注2)等の高度な受託測定サービスを展開しております。

このように品質保証体制と短納期を強みとして、一部の完成車メーカーからTier1(注3)企業として選定されています。

1.ダイカスト法
金型鋳造法のひとつで、金型に溶融した金属を圧入することにより、高い寸法精度の鋳造品を短時間に大量に生産する鋳造方式のことです。

2.リバースエンジニアリング
物体をCTスキャンしてデータをコンピュータに取り込み、そのデータから物体形状のCADデータを再構築することです。

3.Tier1
メーカーに部品を直接納入する一次サプライヤーのことです。一次請負とも言われています。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  渡邊 大知
本店所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目5番5号
設立年月日 1992年12月18日
監査法人 有限責任 あずさ監査法人
従業員数 78人(平均臨時雇用者数3人)
平均年齢 31.4歳
平均勤続年数 2.8年
平均年間給与 423.0万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、わかり次第、リンクを貼ってご紹介する予定です。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
野村証券(主幹事) 900,000株 90.00%
SBI証券 50,000株 5.00%
SMBC日興証券 40,000株 4.00%
静銀ティーエム証券 10,000株 1.00%

委託に回る株数は、わかり次第、更新予定です。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日、180日、90日or1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で6,400株(上場時発行済株数の0.26%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。ベンチャーキャピタル・ファンド系は軒並み1.5倍で解除条件有りですね。1.5倍超えたら売ってくると思います。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまでは気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
渡邊 大知 706,800株 41.41% 90日
鈴木 浩之 328,000株 19.22% 90日
DCIハイテク製造業成長支援投資事業有限責任組合 109,200株 6.40% 90日or1.5倍
EEIクリーンテック投資事業有限責任組合 100,000株 5.86% 90日or1.5倍
渡邊商事株式会社 92,000株 5.39% 90日
東京都ベンチャー企業成長支援投資事業有限責任組合 90,800株 5.32% 90日or1.5倍
山﨑 晴太郎 48,000株 2.81% 90日
静岡キャピタル5号投資事業有限責任組合 40,000株 2.34% 90日or1.5倍
かながわ成長企業支援投資事業組合 30,000株 1.76% 90日or1.5倍
TNP中小企業・ベンチャー企業成長応援投資事業有限責任組合 30,000株 1.76% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、銘柄に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約10.5億円で約25%が売りに回ったと仮定して約2.6億円。銘柄に関係なく初値で買いに来る資金でカバー出来そうかなと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約10.5億円
吸収金額(公開価格ベース) 未定
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約10.6億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 未定
非ロックアップ比率(概算)*3 0.26%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.2倍~1.5倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.2倍~1.5倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

わかり次第、更新予定です。

上場結果

わかり次第、更新予定です。

初値 未定
終値(初値の当日) 未定
高値(初値の当日) 未定
安値(初値の当日) 未定
出来高(初値時ティック) 未定
出来高(初値の当日) 未定
初売比率(公募・売出ベース)*4 未定
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 未定
買い需要(初値形成時) 未定
売買代金(初値の当日) 未定

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算