「ジャパンミート」がIPO、初値予想は?

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「株式会社ジャパンミート(3539)」の東証への新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年3月16日(水)、株式会社グローバルウェイ(3936)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社ジャパンミート(3539)」で、上場日は2016年4月21日(木)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社ジャパンミート
銘柄URL http://www.japanmeat.co.jp/
銘柄コード 3539
上場市場 東証二部
業種 小売業
事業内容 食品スーパーマーケット ジャパンミート「生鮮館」、ジャパンミート「卸売市場」、「肉のハナマサ」及び「パワーマート」の経営、焼肉レストランの経営

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 みずほ証券
その他の引受証券会社 水戸証券、常陽証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年4月4日(月)
ブックビルディング期間 2016年4月5日(火)~2016年4月8日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は1,010円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約48.7億円で、東証二部への上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラス・マイナスの数を比較すると半々でしたが、東証二部への上場が決まった際の変更の影響(後述)で、表面的にはプラスの数が優勢となりました。が、私の印象はネガティブ優勢のままです。

上場市場 マイナス(不人気の東証二部)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約48.7億円、大型)
業種 マイナス(IPOとしては地味な印象)
公開比率 プラス(18.5%、低い)
売出比率 プラス(10.7%、やや売出が少ない)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は年初から市況がかなり悪化しており、当初予定していた約116.1億円から大きく減った(後述)とはいえ、東証二部では大型といえる約48.7億円の規模は厳しい。2016年3月に東証一部に上場したユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)が約80.6億円の規模で20%近く公募割れを起こしたことを考えると、あまり食指が動きません。ハナマサは好きですけどね。初値が高騰する可能性は低いと思います。むしろ公募割れのリスクも考えるべきかと。初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては不参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

(2016/4/1 追記)
東証二部への上場が決まったタイミングで大幅な変更がありました。主な変更は下記です。

・上場時発行済株数
30,424,300株

26,049,500株

・公募株数
8,124,800株

3,750,000株

・売出株数
1,875,200株

450,000株

・オーバーアロットメント株数
1,500,000株

630,000株

・売出人
境 正博(425,200株)、境 弘治(300,000株)、境 和弘(290,000株)、境 和美(230,000株)、黒田 新一(200,000株)、藤原 克朗(100,000株)、藤原 ひろみ(100,000株)、黒田 幸子(100,000株)、森 俊郎(50,000株)、冨田 勝彦(50,000株)、中島 勝利(30,000株)

黒田 新一(200,000株)、境 和美(150,000株)、黒田 幸子(100,000株)

・仮条件決定日
2016年3月31日(木)

2016年4月4日(月)

・ブックビルディング開始日
2016年4月4日(月)

2016年4月5日(火)

上記変更に伴い、吸収規模・時価総額などが影響を受け変わっています。なお、公募割れの可能性、初値予想、抽選参加スタンスについては変えていません。

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日程・スケジュール

上場日 2016年4月21日(木)
仮条件決定日 2016年4月4日(月)
ブックビルディング期間 2016年4月5日(火)~2016年4月8日(金)
公開価格決定日 2016年4月11日(月)
申込期間 2016年4月13日(水)~2016年4月18日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,010円
仮条件 910円~1,010円
公開価格 1,010円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 26,049,500株
公募株数 3,750,000株
売出株数 450,000株
オーバーアロットメント株数 630,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 黒田 新一(200,000株)、境 和美(150,000株)、黒田 幸子(100,000株)
公開比率 18.5%
売出比率 10.7%
時価総額(想定価格ベース) 約263.0億円
時価総額(公開価格ベース) 約263.0億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 83.18
1株あたり利益(予想) 115.35
PER(予想・想定価格ベース) 8.8
PER(予想・公開価格ベース) 8.8
1株あたり純資産(前期) 576.56
PBR(前期・想定価格ベース) 1.8
PBR(前期・公開価格ベース) 1.8
1株あたり配当(予想) 1.0~5.0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.10%~0.50%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.10%~0.50%

企業情報

事業内容/詳細

スーパーマーケット事業及びその他の事業を展開。セグメントもこの2つ。

スーパーマーケット事業としては、大型商業施設内店舗であるジャパンミート「生鮮館」、関東圏単独店舗ジャパンミート「卸売市場」など、茨城県中心に関東近郊で運営、そして、肉のハナマサの運営会社を買収することで、都心部から郊外まで店舗網を構築したとのこと。

その他の事業では、外食事業(「焼肉や漫遊亭」「とんかつや漫遊亭」の運営)をやっているそうです。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社ジャパンミート|EDINET

当社グループは、当社及び連結子会社4社(株式会社花正、株式会社パワーマート、ジャパンミート株式会社及び株式会社ジャパンデリカ)の計5社で構成されており、スーパーマーケット事業及びその他の事業を行っております。

当社グループは、茨城県を中心に関東近郊においてスーパーマーケット事業等を展開しておりましたが、平成25年9月に、東京23区内を中心に業務用スーパーマーケットを展開する株式会社花正の株式を取得し、子会社として傘下に収めたことにより、関東圏において、都心部から郊外に跨る店舗網を有することとなっております。

(1) スーパーマーケット事業
当社グループのスーパーマーケット事業は、精肉専門店として創業した当社が、青果・鮮魚・惣菜の専門であった各子会社を合併していくことにより業容を拡大した経緯があり、各店舗内ではそれぞれの専門性を活かし、一般的な食品スーパーとは一線を画した品揃えと特色のある売場を構築しております。

(2) その他
連結子会社である株式会社ジャパンデリカにおいて、外食店舗の運営(外食事業)を行っております。

外食事業では主に関東郊外において、「焼肉や漫遊亭」「とんかつや漫遊亭」の運営を行い、一般顧客に当社グループの強みである精肉の専門ノウハウを活かした商品やサービス事業を提供しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 境 正博
本店所在地 茨城県小美玉市小川956番地
設立年月日 1978年8月8日
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
従業員数 462人(平均臨時雇用者数1,028人)
平均年齢 36.9歳
平均勤続年数 5.9年
平均年間給与 409.2万円

業績

売上・経常利益は連結では右肩上がりの傾向。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はわかり次第、更新予定です。

引受株式数 割り当て割合
みずほ証券(主幹事) 3,990,000株 95.00%
水戸証券 126,000株 3.00%
常陽証券 84,000株 2.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託に回るとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日or1.5倍)が軒並みかかっており、非ロックアップ株数は概算で2,564,500株(上場時発行済株数の9.84%)。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が18.5%なので、71.61%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。なお、ベンチャーキャピタルは見当たりません。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、1.5倍になるまでは、それほど大きいものではないと思います。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
境 正博 5,525,200株 24.78% 90日or1.5倍
境 弘治 3,811,300株 17.09% 90日or1.5倍
境 和弘 3,295,400株 14.78% 90日or1.5倍
ジャパンミート従業員持株会 1,273,200株 5.71%
藤原ひろみ 1,066,900株 4.78% 90日or1.5倍
境 和美 1,039,000株 4.66% 90日or1.5倍
株式会社ジョイフル本田 800,000株 3.59% 90日or1.5倍
黒田 新一 722,400株 3.24% 90日or1.5倍
藤原 克朗 686,300株 3.08% 90日or1.5倍
黒田 幸子 403,200株 1.81% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性もあると思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約48.7億円
吸収金額(公開価格ベース) 約48.7億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約74.6億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約74.6億円
非ロックアップ比率(概算)*3 9.84%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては不参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 不参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 不参加

抽選結果

不参加でした。

上場結果

2016年4月21日(木)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,040円(776,200株の気配)くらい。公開価格が1,010円ですので、約1.03倍。金額にすると約8.0億円の買い需要。初日の上限2,323円は遠いですが、公募割れはなさそうですね。

市場が開いた直後、9:00に初値がつきました。初値は1,040円。公開価格比で約1.03倍。初値形成時の出来高は738,000株で、約7.6億円の買い需要が発生。2016年勝率の悪かったみずほ証券の主幹事案件でしたが、公募割れは回避。

また、初日が終わり次第、更新予定です。

初値 1,040円(公開価格比:約1.03倍)
終値(初値の当日) 未定
高値(初値の当日) 未定
安値(初値の当日) 未定
出来高(初値時ティック) 964,500株
出来高(初値の当日) 未定
初売比率(公募・売出ベース)*4 15.28%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 9.98%
買い需要(初値形成時) 約7.6億円
売買代金(初値の当日) 未定

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算