「アイモバイル」がIPO、初値予想など情報まとめ

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「株式会社アイモバイル(6535)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年9月23日(金)、「JR九州」九州旅客鉄道株式会社(9142)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社アイモバイル(6535)」で、主幹事はSBI証券上場日は2016年10月27日(木)を予定しています。

想定価格は1,240円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約79.0億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社アイモバイル
銘柄URL http://www.i-mobile.co.jp/
銘柄コード 6535
上場市場 東証マザーズ
業種 サービス業
事業内容 アドネットワーク等インターネット広告サービス事業

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SBI証券
その他の引受証券会社 みずほ証券、SMBC日興証券、エース証券、マネックス証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年10月6日(木)
ブックビルディング期間 2016年10月11日(火)~2016年10月17日(月)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約79.0億円、大型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系)
公開比率 なし(28.8%、普通)
売出比率 なし(40.0%、普通)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少しており、総合的に見て公募割れする可能性があると思います。

投資先としては悪くないと思いますが、初値という観点で見ると吸収金額(想定価格ベース)が約79.0億円というのは重いですね。

今年上場した中では株式会社アカツキ(3932)の吸収金額(想定価格ベース)が約73.2億円、初値は公開価格比0.92倍で公募割れしています。規模感からいうと公募割れがあってもおかしくない規模。個人的には割高感もあまり感じませんでしたので、上場後落ち着いた頃に購入を検討しようかと思っています。

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年10月27日(木)
仮条件決定日 2016年10月6日(木)
ブックビルディング期間 2016年10月11日(火)~2016年10月17日(月)
公開価格決定日 2016年10月18日(火)
申込期間 2016年10月20日(木)~2016年10月25日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,240円
仮条件 1,220円~1,320円
公開価格 1,320円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 22,153,800株
公募株数 3,330,000株
売出株数 2,220,000株
オーバーアロットメント株数 823,800株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 田中 俊彦(1,130,000株)、野口 哲也(1,090,000株)
公開比率 28.8%
売出比率 40.0%
時価総額(想定価格ベース) 約274.7億円
時価総額(公開価格ベース) 約292.4億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 101.65
1株あたり利益(予想) 68.55
PER(予想・想定価格ベース) 18.1
PER(予想・公開価格ベース) 19.3
1株あたり純資産(前期) 211.86
PBR(前期・想定価格ベース) 5.9
PBR(前期・公開価格ベース) 6.2
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

アドネットワーク関連事業を主軸事業としつつ、他にもアフィリエイト事業、リスティング広告・ディスプレイ広告等の販売による代理店事業、ふるさと納税推進サイトの運営等のその他の事業を展開。セグメントはインターネット広告事業の単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社アイモバイル|EDINET
当社グループは、当社、子会社6社(うち非連結子会社3社)により構成されインターネットを通じて新しい技術を創造し、多くの人が満足するサービスを提供し続けることを経営理念とし、日本を中心に、世界で貢献できる企業体を目指しております。

この方針に基づき、(1)広告主及びメディアに対して、双方の利益最大化を支援するアドネットワーク関連事業を主軸事業としながら、(2)成果報酬型の課金モデルによるアフィリエイト事業、(3)リスティング広告、ディスプレイ広告等の販売による代理店事業、(4)ふるさと納税推進サイトの運営等のその他の事業といった幅広いインターネット広告サービスを展開しております。

(1) アドネットワーク関連事業
アドネットワーク関連事業は、クリック課金型サービスであります。クリック課金型サービスとは、広告がクリックされることで広告主に対して広告費が発生し、同様に広告枠を提供するメディアに対してもクリックに応じて広告報酬が発生するサービスであります。

(2) アフィリエイト事業
アフィリエイト事業は、広告主に対しては、広告主が求める成果(資料請求や会員獲得等)が発生した場合のみ広告費が発生し、広告枠を提供するメディアに対しては、成果が発生した分だけ広告報酬が還元される成果報酬型サービスであります。当社は、アフィリエイト事業者としては後発組ではあるものの、アドネットワーク関連事業により培った広告主基盤をベースにした営業体制を強みとして、成果の条件などを詳細にカスタマイズ可能なアフィリエイト広告配信プラットフォームである「i-mobile for AF」の企画・運営等を行っております。

(3) 代理店事業
代理店事業を営む株式会社サイバーコンサルタントは、リスティング広告、ディスプレイ広告等の販売から、メディアを活用した広告の配信・管理・運用コンサルティング業務までの幅広いサービスを、アドネットワーク関連事業とのシナジーを背景とした運用力の高さ、10年強の代理店営業により培ったノウハウと優秀な営業人員を強みとして、広告主に対して提供しております。

(4) その他の事業
自治体への寄附金制度「ふるさと納税」の普及促進を目的としたふるさと納税専門サイト「ふるなび」(https://furunavi.jp/)の運営を行っております。当サイトを通じての地域PRやふるさと納税の普及促進により、各自治体の活性化を支援しております。また、NHKアニメ「がんばれ!ルルロロ」や読売テレビ社の「宇宙兄弟」等のキャラクターデジタル化版権を取得し、取得した版権をアプリ制作会社等にライセンス提供しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 田中 俊彦
本店所在地 東京都渋谷区桜丘町22番14号 N.E.S.ビルN棟 2階
設立年月日 2007年8月17日
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
従業員数 163人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 28.9歳
平均勤続年数 2.0年
平均年間給与 495.4万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
SBI証券(主幹事) 4,717,500株 85.00%
みずほ証券 444,000株 8.00%
SMBC日興証券 277,500株 5.00%
エース証券 55,500株 1.00%
マネックス証券 55,500株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託幹事(上記以外の証券会社)に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で0株(上場時発行済株数の0.00%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。1.5倍の解除条件がないのは良いですね。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
田中 俊彦 10,650,000株 40.94% 180日
野口 哲也 10,230,000株 39.32% 180日
株式会社アイモバイル 4,153,800株 15.97% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性があると思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約79.0億円で約25%が売りに回ったと仮定して約19.7億円。株価に関係なく初値で買いに来る資金の上限をだいぶ超えます。人気ではカバーしきれない可能性があると思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約79.0億円
吸収金額(公開価格ベース) 約84.1億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約79.0億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約84.1億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) SBI証券のみ参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) SBI証券のみ参加

抽選結果

SBI証券で補欠当選しましたが辞退しました。

上場結果

2016年10月27日(木)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,279円(1,402,200株の気配)くらい。公開価格が1,320円ですので、約0.96倍。金額にすると約17.9億円の買い需要。初日の下限990円までは下がらなそうですが、公開価格は下回る形に。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは1,320円に1,589,900株の売り気配。公募割れ回避には約20.9億円が必要だったということになりますが、足りなかったですね。

そして、市場がはじまり9:36に初値がつきます。初値は1,230円。公開価格比で約0.93倍。初値形成時の出来高は1,696,600株で、約20.8億円の買い需要が発生。まぁ需要は主幹事の買い支えも含まれているはずなので、あまり参考になる数字ではありません。

今回の買い支えはどうも普通ではなかった気がします。公開価格から少しずつ防衛ラインを下げていったような。まぁあくまで印象論なのでメモ程度に記載しておく感じです。

値がついた後の値動きは下記の通り。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 1,230円(公開価格比:約0.93倍)
終値(初値の当日) 1,214円
高値(初値の当日) 1,297円
安値(初値の当日) 1,214円
出来高(初値時ティック) 1,696,600株
出来高(初値の当日) 7,483,600株
初売比率(公募・売出ベース)*4 26.62%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 26.62%
買い需要(初値形成時) 約20.8億円
売買代金(初値の当日) 約93.4億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算