「ハイアス・アンド・カンパニー」がIPO、初値予想は?

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ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(6192)」の東証マザーズへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年3月2日(水)、株式会社PR TIMES(3922)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(6192)」で、上場日は2016年4月5日(火)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 ハイアス・アンド・カンパニー株式会社
銘柄URL http://www.hyas.co.jp/
銘柄コード 6192
上場市場 東証マザーズ
業種 サービス業
事業内容 住関連業に係わるASPシステムの提供及び事業ノウハウ等のソリューション

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SMBC日興証券
その他の引受証券会社 みずほ証券、SBI証券、岡三証券、東海東京証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年3月17日(木)
ブックビルディング期間 2016年3月18日(金)~2016年3月25日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は850円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約4.5億円で、東証マザーズへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラスが多く、好材料が上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約4.5億円、超小型)
業種 プラス(人気のIT系要素含む)
公開比率 なし(23.6%、普通)
売出比率 プラス(0%、売出なし)
ロックアップ プラス(上位株主、VCにロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 プラス(2016年4月1発目)

2016年は年初から市況がかなり悪化していますが、公募割れするような規模ではないと思います。初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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日程・スケジュール

上場日 2016年4月5日(火)
仮条件決定日 2016年3月17日(木)
ブックビルディング期間 2016年3月18日(金)~2016年3月25日(金)
公開価格決定日 2016年3月28日(月)
申込期間 2016年3月29日(火)~2016年4月1日(金)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 850円
仮条件 850円~950円
公開価格 950円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 2,292,100株
公募株数 470,000株
売出株数 0株
オーバーアロットメント株数 70,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 なし
公開比率 23.6%
売出比率 0.0%
時価総額(想定価格ベース) 約19.4億円
時価総額(公開価格ベース) 約21.7億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 30.75
1株あたり利益(予想) 84.31
PER(予想・想定価格ベース) 10.1
PER(予想・公開価格ベース) 11.3
1株あたり純資産(前期) 173.34
PBR(前期・想定価格ベース) 4.9
PBR(前期・公開価格ベース) 5.5
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

建築・土木・不動産業へ特化した形のソリューション提供等のコンサルティング事業を展開。地域の中小企業(建設業者、工務店、不動産仲介業者など)を会員として、初期導入フィーや会費、成果報酬を収益としている、ということみたいですね。セグメントは住関連産業に特化したソリューション提供等のコンサルティング事業のみの単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|ハイアス・アンド・カンパニー株式会社|EDINET

当社では、地域の中小企業(建設業者、工務店、不動産仲介業者など)を会員組織としてネットワーク化を図っており、これらの会員企業に対して、住関連産業における具体的かつ先進的なビジネスモデルや情報技術を応用した経営効率化手法を、事業提携先との協力を通じて企画・開発・パッケージ化し提案、提供を行っております。

当社グループにおける収益項目は、サービス導入時に発生する「初期導入フィー」、毎月発生する「会費」及び導入サービスの成果報酬たる「ロイヤルティ」並びに「設計料・保証料等」(以下「ロイヤルティ」と「設計料・保証料等」を併せ、「ロイヤルティ等」という)に大別されます。

経営効率化パッケージのハイアークラブがASPサービスにあたるっぽいですね。IT系の要素もあると言えばあるといった感じです。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 濱村 聖一
本店所在地 東京都港区白金台三丁目2番10号
設立年月日 2005年3月31日
監査法人 有限責任 あずさ監査法人
従業員数 73人(平均臨時雇用者数18人)
平均年齢 34.3歳
平均勤続年数 3.1年
平均年間給与 557.6万円

業績

売上、経常利益ともに、前々期(第10期)まで伸びたものの、前期(第11期)で売上はほぼ横ばい、経常利益は減益といった感じです。今期(第12期)は、このままいけば売上、経常利益ともに過去最高ですが、どの辺に着地するか。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
SMBC日興証券(主幹事) 423,000株 90.00%
みずほ証券 14,100株 3.00%
SBI証券 14,100株 3.00%
岡三証券 9,400株 2.00%
東海東京証券 9,400株 2.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託に回るとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日と90日or1.5倍)が軒並みかかっており、非ロックアップ株数は概算でわずか79,000株(上場時発行済株数の3.45%)。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が23.6%なので、72.99%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

90日or1.5倍はベンチャーキャピタルの2社で、大分ブイシーサクセスファンド四号投資事業有限責任組合(48,000株)と大分ベンチャーキャピタル株式会社(12,000株)。あわせて60,000株は上場時発行済株数の2.62%で、公開価格950円の1.5倍が1,425円なので、1,425円に60,000株が来ると8550万円の売り積み増し。まぁ単独上場ですし、勢いがあれば、こなせそうな気はします。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、1.5倍になるまでは、あまり気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
濵村 聖一 405,000株 18.30% 180日
柿内 和徳 163,000株 7.37% 180日
川瀬 太志 150,000株 6.78% 180日
株式会社安成工務店 133,000株 6.01% 180日
大津 和行 123,000株 5.56% 180日
東新住建株式会社 120,000株 5.42% 180日
ハイアス・アンド・カンパニー株式会社従業員持株会 108,400株 4.90% 180日
株式会社関西トラスト 80,000株 3.61% 180日
中山 史章 75,000株 3.39% 180日
大分ブイシーサクセスファンド四号投資事業有限責任組合 48,000株 2.17% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。吸収金額がかなり少なく、公募割れのリスクは大分低いはずですので、業績の伸び悩み等の不安要素もありますが、抽選には安心して参加出来ます。

吸収金額(想定価格ベース) 約4.5億円
吸収金額(公開価格ベース) 約5.1億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約5.3億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約5.8億円
非ロックアップ比率(概算)*3 3.45%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

誤報だったようですが、不正経理の疑いが出ていたみたいですね。残念ながらちょっとケチがついてしまいました。初値に影響は出るか?とりあえず私の予想変更はありません。

初値予想(承認時) 1.5倍~2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.5倍~2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年4月5日(火)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,500円(199,100株の気配)くらい。公開価格が950円ですので、約2.63倍。金額にすると約4.9億円の買い需要。初日の上限が2,185円なので、すでに初値二日目持ち越し濃厚な気配。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは950円に500,600株の買い気配。んで、結局初日は寄らず。

そして二日目。前場が開く直前、8:59の買い気配は2,500円(345,200株の気配)くらい。不思議ですが初日と同じ。金額にすると約8.6億円の買い需要。初日の上限が5,030円なので、粘っても気配から倍まではいかないでしょう。

そして、市場が開いて、9:45に初値がつきます。初値は2,750円。公開価格比で約2.89倍。上がりましたねー。実に3倍近い値がつきました。初値形成時の出来高は412,500株で、約11.3億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きはというと、はじめこそ9:47に最高値(2,829円)をつけましたが、その後急落。後場に入りストップ安となる最安値(2,250円)をつけると一度も浮上せずS安のまま終値。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,750円(公開価格比:約2.89倍)
終値(初値の当日) 2,250円
高値(初値の当日) 2,829円
安値(初値の当日) 2,250円
出来高(初値時ティック) 412,500株
出来高(初値の当日) 964,800株
初売比率(公募・売出ベース)*4 76.39%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 66.64%
買い需要(初値形成時) 約11.3億円
売買代金(初値の当日) 約25.0億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算