「はてな」がIPO、初値予想は?

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「株式会社はてな(3930)」の東証マザーズへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年1月21日(木)、ラサールロジポート投資法人(3466)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社はてな(3930)」で、上場日は2016年2月24日(水)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社はてな
銘柄URL http://hatenacorp.jp/
銘柄コード 3930
上場市場 東証マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 UGCサービス事業(ソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」、ブログ「はてなブログ」などの開発運営及び、法人向けコンテンツマーケティングサービス、テクノロジーソリューションサービス)

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SMBC日興証券
その他の引受証券会社 みずほ証券、SBI証券、マネックス証券、いちよし証券、岡三証券、エース証券
委託幹事 楽天証券
仮条件決定日 2016年2月5日(金)
ブックビルディング期間 2016年2月8日(月)~2016年2月15日(月)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は700円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約6.0億円で、東証マザーズへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラスが多く、好材料が上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約6.0億円、小型)
業種 プラス(人気のネット系)
公開比率 マイナス(32.7%、高い)
売出比率 なし(51.0%、特に材料になる比率ではない)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 プラス(RIETを除けば実質2016年1発目)

2016年は年初から市況がかなり悪化していますが、公募割れするような規模ではないと思います。初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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日程・スケジュール

上場日 2016年2月24日(水)
仮条件決定日 2016年2月5日(金)
ブックビルディング期間 2016年2月8日(月)~2016年2月15日(月)
公開価格決定日 2016年2月16日(火)
申込期間 2016年2月17日(水)~2016年2月22日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 700円
仮条件 700円~800円
公開価格 800円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 2,652,000株
公募株数 370,000株
売出株数 385,000株
オーバーアロットメント株数 113,200株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 近藤 淳也(305,000株)、梅田 望夫(80,000株)
公開比率 32.7%
売出比率 51.0%
時価総額(想定価格ベース) 約18.5億円
時価総額(公開価格ベース) 約21.2億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 24.36
1株あたり利益(予想) 43.10
PER(予想・想定価格ベース) 16.2
PER(予想・公開価格ベース) 18.6
1株あたり純資産(前期) 231.20
PBR(前期・想定価格ベース) 3.0
PBR(前期・公開価格ベース) 3.5
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

インターネットにてサービスを提供する事業を展開。「はてなブックマーク」や「はてなブログ」などは良く知られたサービスかと思います。セグメントはUGCサービス事業のみの単一セグメント。

当社の事業は「UGCサービス事業」の単一セグメントでありますが、狭義のUGCである「コンテンツプラットフォームサービス」の他に、企業向けに「コンテンツマーケティングサービス」及び「テクノロジーソリューションサービス」を展開しています。当社はコンテンツプラットフォームサービスのシステムや利用ユーザー、保有技術や10年以上に渡る運営ノウハウなどを他のサービスに活用することで、シナジー効果を得ています。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社はてな|EDINET

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役 栗栖 義臣
本店所在地 東京都港区南青山六丁目5番55号
設立年月日 2001年7月19日
監査法人 有限責任 あずさ監査法人
従業員数 89人(平均臨時雇用者数23人)
平均年齢 31.9歳
平均勤続年数 3.2年
平均年間給与 507.5万円

業績

売上、経常利益ともに、ちょこちょこ凹みながら徐々に上がっています。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数(割合) 個人投資家への配分数(割合) 抽選配分数(割合、1人当たり平均単元)
SMBC日興証券(主幹事) 679,800株(90.04%) 566,500株(83.33%) 62,200株(9.15%、1単元)
みずほ証券 37,700株(4.99%) 33,600株(89.12%) 3,500株(9.28%、1単元)
SBI証券 7,500株(0.99%) 6,800株(90.67%) 3,100株(41.33%、1単元)
マネックス証券 7,500株(0.99%) 6,800株(90.67%) 6,800株(90.67%、1単元)
いちよし証券 7,500株(0.99%) 6,900株(92.00%) 800株(10.67%、1単元)
岡三証券 7,500株(0.99%) 6,900株(92.00%) 700株(9.33%、1単元)
エース証券 7,500株(0.99%) 6,900株(92.00%) 600株(8.00%、1単元)

上記引受株式数のうち、2,000株は委託に回るとのこと。委託幹事は阿波証券(500株、全て抽選)、三田証券(500株、抽選なし)、楽天証券(配分状況記載なし、1000株?)です。

ロックアップ/上位株主TOP10

上位株主にはロックアップ(180日)が軒並みかかっており、非ロックアップ株数は概算で151,500株(上場時発行済株数の5.71%)。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が32.7%なので、61.55%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、そんなに気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
近藤 淳也 1,852,800株 66.33% 180日
株式会社はてな(自己株式) 184,000株 6.59% 180日
毛利 裕二 167,000株 5.98% 180日
梅田 望夫 120,000株 4.30% 180日
栗栖 義臣 73,000株 2.61% 180日
大西 康裕 55,100株 1.97% 180日
伊藤 直也 50,000株 1.79% 180日
田中 慎樹 39,500株 1.41% 180日
田中 慎司 36,400株 1.30% 180日
小林 直樹 32,000株 1.15% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約6.0億円
吸収金額(公開価格ベース) 約6.9億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約7.1億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約8.1億円
非ロックアップ比率(概算)*3 5.71%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 2倍以上
初値予想(仮条件決定時) 2倍以上
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

残念ながら全滅でした…。

上場結果

2016年2月24日(火)、上場の日を迎えました。

初日の結果ですが、買い注文が殺到。初値がつかないまま初日の上限1,840円へ到達しました。という訳で初値は二日目へ持ち越し。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,500円(246,100株の気配)くらい。公開価格が800円ですので、約3.12倍。凄いですね。金額にすると約6.1億円の買い需要。前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは800円に989,600株の買い気配で、約7.91億円。初日の終わり、引けでは1,840円に1,141,500株の買い気配で、単純に言って約21.0億円まで膨らみました。

即金規制(株の買付代金を即日徴収、通常は3営業日後に決済)のかかる二日目に入り、どうなるか?二日目の上限は4,235円。今日の感じだと二日目は初値がつきそうな雰囲気です。

上場二日目、2016年2月25日(木)11:06に3,025円で初値がつきました。公開価格比で3.78倍!当選された方、おめでとうございます。初値形成時の出来高は596,600株で、約18.0億円の買い需要が発生。これを中本パックス(7811)など、他の銘柄と比較してみたいですね。今後の参考にしていきたいと思います。

その他、初値がらみの数字は下記の通りです。

初値 3,025円(公開価格比:約3.12倍)
終値(初値の当日) 2,700円
高値(初値の当日) 3,355円
安値(初値の当日) 2,355円
出来高(初値時ティック) 596,600株
出来高(初値の当日) 1,528,200株
初売比率(公募・売出ベース)*4 68.72%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 58.51%
買い需要(初値形成時) 約18.0億円
売買代金(初値の当日) 約43.9億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算