「グローバルグループ」がIPO、初値予想は?

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「株式会社グローバルグループ(6189)」の東証マザーズへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年2月15日(月)、株式会社フェニックスバイオ(6190)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社グローバルグループ(6189)」で、上場日は2016年3月18日(金)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社グローバルグループ
銘柄URL http://www.globalg.co.jp/
銘柄コード 6189
上場市場 東証マザーズ
業種 サービス業
事業内容 保育所等の運営を通じて次世代を担う子供たちを育成する子育て支援事業

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 いちよし証券
その他の引受証券会社 SMBC日興証券、野村証券、みずほ証券、SMBCフレンド証券、エース証券、岡三証券、極東証券、東洋証券、マネックス証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年2月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年3月2日(水)~2016年3月8日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は2,200円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約45.6億円で、東証マザーズへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラス・マイナス比較すると、マイナスが上回っています。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約45.6億円、大型)
業種 プラス(旬のテーマ・保育所ど真ん中)
公開比率 なし(25.4%、普通)
売出比率 なし(31.6%、特に材料にならない)
ロックアップ マイナス(VCにロックアップ無し)
同日上場 マイナス(6社同日上場)
前回IPOからの期間 マイナス(毎日IPOのある週)

2016年は年初から市況がかなり悪化しており、この規模だと吸収が難しくなってきているんじゃないでしょうか。最大の懸念点は6社同時上場による資金分散で6社中最も大きな吸収金額のため、公開価格と初値のギャップで大きく稼げる可能性は低いと思います。ロックアップは上位2位までの株主(株式会社なかやの48.97%、中正雄一氏の21.79%の計70.76%)に限られ、特にベンチャーキャピタルにロックアップがかかっていないのも懸念点。公募割れの可能性も視野に入れておいた方が良さそう。初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては不参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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日程・スケジュール

上場日 2016年3月18日(金)
仮条件決定日 2016年2月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年3月2日(水)~2016年3月8日(火)
公開価格決定日 2016年3月9日(水)
申込期間 2016年3月10日(木)~2016年3月15日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 2,200円
仮条件 1,900円~2,000円
公開価格 2,000円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 8,168,560株
公募株数 1,250,000株
売出株数 576,300株
オーバーアロットメント株数 250,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 中正 雄一(450,000株)、株式会社グローバルキッズ(96,300株)、株式会社なかや(30,000株)
公開比率 25.4%
売出比率 31.6%
時価総額(想定価格ベース) 約179.7億円
時価総額(公開価格ベース) 約163.3億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 88.60
1株あたり利益(予想) 181.31
PER(予想・想定価格ベース) 12.1
PER(予想・公開価格ベース) 11.0
1株あたり純資産(前期) 4,171.36
PBR(前期・想定価格ベース) 0.5
PBR(前期・公開価格ベース) 0.5
1株あたり配当(予想) 0.0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

保育所等の運営事業を展開。首都圏を中心に、保育施設を74施設及び学童クラブ・児童館10施設を運営しているそうです。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社グローバルグループ|EDINET

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、子会社の経営管理を主な事業内容とする当社及び保育所等の運営を主な事業内容とする連結子会社2社(株式会社グローバルキッズ及び株式会社ろく)により構成されており、保育所等の運営を通じて次世代を担う子ども達を育成する「子育て支援事業」を主な事業として営んでおります。

なお、当社グループの事業は「子育て支援事業」のみの単一セグメントとなっております。

「子育て支援事業」
当社グループは本書提出日現在、首都圏を中心に、自治体より認可等を受けた保育施設74施設及び学童クラブ・児童館10施設を運営しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役 中正 雄一
本店所在地 東京都千代田区富士見二丁目14番36号
設立年月日 2015年10月1日
監査法人 太陽有限責任監査法人
従業員数 4人(平均臨時雇用者数は特に記載なし)
平均年齢 46.9歳
平均勤続年数 0.2年
平均年間給与 597.1万円

業績

売上は右肩上がり。経常利益も前期(第10期)に一気に伸びています。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
いちよし証券(主幹事) 1,351,900株 74.02%
SMBC日興証券 127,800株 7.00%
野村証券 127,800株 7.00%
みずほ証券 91,300株 5.00%
SMBCフレンド証券 36,500株 2.00%
エース証券 18,200株 1.00%
岡三証券 18,200株 1.00%
極東証券 18,200株 1.00%
東洋証券 18,200株 1.00%
マネックス証券 18,200株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託に回るとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

ロックアップは上位2位までの株主(株式会社なかやの48.97%、中正雄一氏の21.79%の計70.76%)に限られ、非ロックアップ株数は概算で2,291,820株(上場時発行済株数の28.06%)。なお、株式会社グローバルキッズ(96,300株)はほぼ全て売出なので除外。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が25.4%なので、46.53%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

第三者割当等による募集株式等の割当等に関し、割当を受けた者との間に継続所有等の確約があるとはいえ、ちょっと気になる数字ではあります。特に、みずほ成長支援投資事業有限責任組合(100,000株)、NVCC7号投資事業有限責任組合(80,000株)、SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合(50,000株)あたりのベンチャーキャピタルに、そこまで所有割合は多くない(全体から見たら3%程度)とはいえ、ロックアップがかかってないのが嫌な感じ。そもそもの吸収金額が大きめですからね。積み増しの数字は不安感があります。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、結構意識しておいた方が良いと思います。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
株式会社なかや 4,000,000株 48.97% 90日
中正雄一 1,780,240株 21.79% 90日
日本生命保険相互会社 460,000株 5.63%
田浦秀一 300,000株 3.67%
宇田川三郎 300,000株 3.67%
東京建物株式会社 100,000株 1.22%
みずほ成長支援投資事業有限責任組合 100,000株 1.22%
株式会社グローバルキッズ 96,320株 1.18%
NVCC7号投資事業有限責任組合 80,000株 0.98%
SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合 50,000株 0.61%

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性もあると思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約45.6億円
吸収金額(公開価格ベース) 約41.5億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約96.0億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約87.3億円
非ロックアップ比率(概算) 28.06%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 上場時発行済株数に占める非ロックアップ株数の割合

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては不参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 不参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 不参加

抽選結果

不参加でした。

上場結果

2016年3月18日(金)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,701円(636,800株の気配)くらい。公開価格が2,000円ですので、約1.35倍。金額にすると約17.1億円の買い需要。公募割れの雰囲気かと思いきや予想外の大量の買い…。正直、旬のテーマ・保育所ど真ん中というのをなめてました。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは2,000円に1,988,000株の買い気配で、約39.7億円。いやー集まりましたね、買い。初日の上限4,600円は遠いものの、これは抽選であてた人、儲かりそう。こういう時は参加しなかったことを後悔しますね。

そして、10:49に初値がつきます。初値は3,200円で予想に反し、公開価格を大きく上回りました。公開価格比で約1.60倍。初値形成時の出来高は1,265,500株で、約40.4億円の買い需要が発生。旬のテーマであれば、これ位は買いが集まるんですね。勉強になりました。

初値がついた後の値動きはというと、はじめこそ10:55に最高値(3,590円)をつけましたが、すぐに反転。ずるずる値を下げていき、終わり引け直前では14:59に最安値(2,670円)。終値はちょっとだけ上げて2,748円。初値が高く寄りすぎましたかね。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 3,200円(公開価格比:約1.60倍)
終値(初値の当日) 2,748円
高値(初値の当日) 3,590円
安値(初値の当日) 2,670円
出来高(初値時ティック) 1,265,500株
出来高(初値の当日) 4,506,100株
初売比率(公募・売出ベース)*4 60.95%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 28.97%
買い需要(初値形成時) 約40.4億円
売買代金(初値の当日) 約141.8億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算