「岐阜造園」がIPO、初値予想など情報まとめ

スポンサーリンク

「株式会社岐阜造園(1438)」の名証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年9月27日(火)、株式会社アイモバイル(6535)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社岐阜造園(1438)」で、主幹事は東海東京証券上場日は2016年11月1日(火)を予定しています。

想定価格は1,000円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約4.6億円で、名証二部への上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社岐阜造園
銘柄URL http://www.gifu-zohen.co.jp/
銘柄コード 1438
上場市場 名証二部
業種 建設業
事業内容 造園緑化工事の設計・施工・メンテナンス等

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 東海東京証券
その他の引受証券会社 SMBC日興証券、SBI証券、エイチ・エス証券、安藤証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年10月12日(水)
ブックビルディング期間 2016年10月14日(金)~2016年10月21日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとマイナスが上回ると思います。

上場市場 マイナス(地方市場への単独上場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約4.6億円、超小型)
業種 マイナス(IPOとしては地味な印象)
公開比率 マイナス(32.5%、高い)
売出比率 プラス(0%、売出なし)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少しており、総合的に見て公募割れする可能性があると思います。

吸収金額(想定価格ベース)が小さい、売出なし、ロックアップもかかっているなどプラス要素も多く、割高な感じもしないと思いますが、なんせ地方市場への単独上場というのが初値という意味では厳しいですね。

加えて吸収金額(想定価格ベース)が約308.5億円と巨大な株式会社バロックジャパンリミテッド(3548)が同日に上場することが決まり、資金分散というか存在感がかなり薄れそうです。

今年上場した中では株式会社丸八ホールディングス(3504)が名証二部への単独上場ですが、約1.11倍で公募割れは回避しています。これは知名度が若干高かったのとPBRの低さ、予想配当利回りの高さのためと推測していまして、もし今回も予想配当利回りが高い等の要素があるようなら回避出来るかもしれないですね。

現状手持ちの情報からすると、抽選に参加して上場前に手に入れたい銘柄かというと、私はそう思いません。業績自体は悪くない印象を持ちましたので、上場後の購入は検討してみたいと考えています。

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年11月1日(火)
仮条件決定日 2016年10月12日(水)
ブックビルディング期間 2016年10月14日(金)~2016年10月21日(金)
公開価格決定日 2016年10月24日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,000円
仮条件 1,000円~1,150円
公開価格 1,150円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,415,000株
公募株数 400,000株
売出株数 0株
オーバーアロットメント株数 60,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 なし
公開比率 32.5%
売出比率 0.0%
時価総額(想定価格ベース) 約14.1億円
時価総額(公開価格ベース) 約16.2億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 232.04
1株あたり利益(予想) 151.40
PER(予想・想定価格ベース) 6.6
PER(予想・公開価格ベース) 7.6
1株あたり純資産(前期) 1,452.35
PBR(前期・想定価格ベース) 0.7
PBR(前期・公開価格ベース) 0.8
1株あたり配当(予想) 35
配当利回り(予想・想定価格ベース) 3.50%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 3.04%

企業情報

事業内容/詳細

造園緑化工事の設計・施工・メンテナンス事業を展開。セグメントは造園緑化事業の単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社岐阜造園|EDINET
当社グループは、当社及び連結子会社の株式会社景匠館の2社で構成されており、造園緑化工事の設計・施工・メンテナンスを主たる業務としております。

当社グループでは、「街や暮らしに潤いを与える緑空間の創造」をコンセプトに掲げ、昭和2年の当社創業以来、蓄積したノウハウや造園技法の伝承に努めるとともに、人と自然とが共生でき、エコや地球環境や時代の変化に対応できるような技術開発に取り組み、事業を展開しております。

当社グループの事業は、造園緑化事業の単一セグメントでありますが、対象とする物件により「ランドスケープ」と「ガーデンエクステリア」に区分しております。

(1)ランドスケープ
不特定多数の人が訪れるパブリックスペース(景観を構成する諸要素のことや、景観そのものを意味します。)に、樹木の緑あふれる憩いの空間を創り出しております。

なお、対象となる物件は、公共工事、民間工事、また、工事施工後の緑地メンテナンスによるものであります。

(2)ガーデンエクステリア
「ガーデンエクステリア」は、ガーデン(庭)とエクステリア(外構)を組み合わせたものであります。当社グループでは、住宅の周辺環境を総称してエクステリアと位置付け、庭園(ガーデン)のテイストをより多く盛り込んだ「ガーデン+エクステリア」の設計・施工を通じて、顧客の家庭での暮らしが緑に溢れ、より豊かなものになるよう設計・施工に努めております。

なお、対象となる物件は、住宅メーカーとの共同による新規の大型分譲地での設計・施工、一般顧客向けの「パインズ」でのショールーム展開等によるものであります。また、当社にて建売住宅の企画・販売、太陽光発電システムの設置工事を行っております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  小栗 達弘
本店所在地 岐阜県岐阜市茜部菱野四丁目79番地の1
設立年月日 1966年1月6日
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
従業員数 68人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 39.8歳
平均勤続年数 9.7年
平均年間給与 467.3万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
東海東京証券(主幹事) 360,000株 90.00%
SMBC日興証券 20,000株 5.00%
SBI証券 12,000株 3.00%
エイチ・エス証券 4,000株 1.00%
安藤証券 4,000株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託幹事(上記以外の証券会社)に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で141,610株(上場時発行済株数の10.01%)。

1.5倍の解除条件がないのは良いですね。保有2位の小栗弘氏は逝去されているが相続に伴う名義書換えが終了していないということで除外しました。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、あまり気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
小栗 達弘 280,230株 27.61% 180日
小栗 弘 267,530株 26.36% ※逝去
小栗 勝郎 263,930株 26.00% 180日
岐阜造園社員持株会 72,200株 7.11%
伊藤 俊秀 15,010株 1.48%
舟橋 恵一 15,000株 1.48% 180日
山﨑 茂 15,000株 1.48%
山田 準 15,000株 1.48% 180日
川下 保博 10,000株 0.99% 180日
小栗 育子 6,600株 0.65%
小栗 栄一 6,600株 0.65% 180日
小栗 治子 6,600株 0.65%
小栗 正広 6,600株 0.65%

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性があると思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約4.6億円で約25%が売りに回ったと仮定して約1.1億円。カバー出来そうに見えますが、名証単独上場、しかも二部ということで、ちょっとわからないと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約4.6億円
吸収金額(公開価格ベース) 約5.2億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約6.0億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約6.9億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) SBI証券のみ参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) SBI証券のみ参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年11月1日(火)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,188円(131,400株の気配)くらい。公開価格が1,150円ですので、約1.03倍。金額にすると約1.5億円の買い需要。初日の上限2,645円までは上がらなそうですが、公開価格は上回る形に。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは1,150円に85,600株の売り気配。公募割れ回避には約0.9億円が必要だったということになりますが、問題なかったですね。

そして、市場がはじまり9:03に初値がつきます。初値は1,191円。公開価格比で約1.04倍。初値形成時の出来高は146,200株で、約1.7億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きは下記の通り。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 1,191円(公開価格比:約1.04倍)
終値(初値の当日) 1,185円
高値(初値の当日) 1,220円
安値(初値の当日) 1,162円
出来高(初値時ティック) 146,200株
出来高(初値の当日) 481,800株
初売比率(公募・売出ベース)*4 31.78%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 24.30%
買い需要(初値形成時) 約1.7億円
売買代金(初値の当日) 約5.7億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算