「G-FACTORY」がIPO、初値予想など情報まとめ

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G-FACTORY株式会社(3474)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年8月26日(金)、オークネット株式会社(3964)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「G-FACTORY株式会社(3474)」で、主幹事はSMBC日興証券上場日は2016年9月30日(金)を予定しています。

想定価格は3,080円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約7.7億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 G-FACTORY株式会社
銘柄URL http://g-fac.jp/
銘柄コード 3474
上場市場 東証マザーズ
業種 不動産業
事業内容 飲食店等の店舗型サービスを展開する企業への経営サポートと飲食店「名代 宇奈とと」の運営

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SMBC日興証券
その他の引受証券会社 いちよし証券、岩井コスモ証券、エース証券、SBI証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年9月12日(月)
ブックビルディング期間 2016年9月13日(火)~2016年9月20日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。(2016/9/12 追記:オークネット株式会社(3964)の上場中止に伴い同日上場はなくなりました。これはプラス要素ですね。)

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約7.7億円、小型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 プラス(19.8%、低い)
売出比率 なし(31.5%、普通)
ロックアップ プラス(上位株主、VCにロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース)は約7.7億円と小さく、ベンチャーキャピタル・ファンド系はいますがロックアップ(VCは1.5倍解除条件有)もがっちりかかっており、需給面は好条件。

痛いのは2社同日上場ですね。しかも同日上場のオークネット株式会社(3964)は吸収金額(想定価格ベース)が約109.0億円とでかい。影響は大いにあると思います。(2016/9/12 追記:オークネット株式会社(3964)の上場中止に伴い同日上場はなくなりました。これはプラス要素ですね。)

初値は抑制され気味と予想しますが、想定価格が3,080円で値がさなので少しの値幅でもそこそこ利益が見込めます。(逆に公募割れの場合の損失も大きいですが)

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年9月30日(金)
仮条件決定日 2016年9月12日(月)
ブックビルディング期間 2016年9月13日(火)~2016年9月20日(火)
公開価格決定日 2016年9月21日(水)
申込期間 2016年9月23日(金)~2016年9月28日(水)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 3,080円
仮条件 3,080円~3,240円
公開価格 3,240円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,270,000株
公募株数 150,000株
売出株数 69,000株
オーバーアロットメント株数 32,800株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 片平雅之(39,000株)、DBJキャピタル投資事業有限責任組合(30,000株)
公開比率 19.8%
売出比率 31.5%
時価総額(想定価格ベース) 約39.1億円
時価総額(公開価格ベース) 約41.1億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 159.84
1株あたり利益(予想) 227.74
PER(予想・想定価格ベース) 13.5
PER(予想・公開価格ベース) 14.2
1株あたり純資産(前期) 587.10
PBR(前期・想定価格ベース) 5.2
PBR(前期・公開価格ベース) 5.5
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

飲食店等の店舗型サービスを展開する企業への経営サポート、及び飲食店「名代 宇奈とと」の運営事業を展開。セグメントは経営サポート事業、飲食事業の2つ。

参照有価証券届出書(新規公開時)|G-FACTORY株式会社|EDINET
当社グループは、当社、連結子会社(GF CAPITAL PTE.LTD.)の計2社で構成されており、飲食店等の店舗型サービスを展開する企業(以下、顧客)への経営サポートと飲食店「名代 宇奈とと」の運営を主な事業として取り組んでおります。

(1) 経営サポート事業
飲食店や美容室などの店舗型サービス業の成長には、店舗の出店、移転や退店が伴います。店舗の出店、移転には、人材の採用と育成、業態開発などの前に、物件の情報収集に始まり、各種業者との打合せや選定、契約に至るまでの物件所有者等との条件交渉、設備導入における資金計画とその調達が必要となります。しかし、年間出店数が5店舗程度までの中小企業にとって“店舗開発”や“財務担当”という専門分野(情報収集力・コネクション・交渉力・法務知識・財務知識)に長けた人材を採用し、雇用することは、管理・費用面でも現実的ではありません。

当事業では、飲食店をはじめとした店舗型サービス業を展開する企業やオーナーが、出退店を行う際に必要となる店舗物件・内装設備の導入等における課題のサポートを行うことで、顧客の“費用”“時間”“労力”の軽減を図っております。

当社グループは、顧客の出退店にかかわる様々な障害を軽減させることで、顧客が生産性の低い店舗から早期撤退し、不採算店舗の維持費用や人材を、成長可能性の高い店舗への投資や雇用につなげることを促し、店舗型サービス業の新陳代謝を図るとともに、店舗設計施工業者及びリース会社等の店舗型サービス業に関係する業者と顧客との架け橋となることで、店舗型サービス業をとりまく業界すべての活性化を図ります。

当社グループのサポート内容は、物件情報サポート、内装設備サポート、まるごとサポートの3種に大別されます。これらサポートは、物件情報サポートに属する居抜きを活用した店舗用不動産物件の転貸借(商品名「サブリース」)及び付随する内装設備の売買、内装設備サポートに属する提携リース(商品名「リースサポート」)と自社リース(商品名「GFリース」)、並びに物件情報サポートと内装設備サポートの「GFリース」の側面を併せ持つ、まるごとサポートに属するサービス(商品名「e店舗まるごとリース」)により構成されております。

① 物件情報サポート「サブリース」
退店希望顧客に代わり店舗物件の賃貸借契約の解約条件や時期を物件所有者と交渉し、退店希望顧客の解約と同時に、当社が新規に物件所有者との賃貸借契約を行います。並行して店舗の内装造作・設備等を退店希望顧客より購入して出店希望顧客に販売し、出店希望顧客と店舗物件のサブリース契約を締結いたします。

店舗の内装設備の販売代金が取引を実行した際の一時的な収益(以下、「フロー収益」という。)となり、賃貸収入がリース期間中の継続的な収益(以下、「ストック収益」という。)となります。

② 内装設備サポート「リースサポート」及び「GFリース」
「リースサポート」では、顧客が希望する設備を当社が購入し、リース会社へ売却するのと同時にリース会社を貸主、顧客を借主としたリース契約が締結されます。その際の設備等の販売代金がフロー収益となります。当サービスは、リース会社と顧客の間でリース契約が締結されるように、当社が両者の間に入り支援しているサービスであることから、設備等の購入代金と販売代金の差額部分を売上高に計上しております。一方で設備等の購入先と販売先は異なることから、売掛金と買掛金をそれぞれ計上しております。

「GFリース」では、顧客が希望する設備等を当社が購入し、当社を貸主、顧客を借主とするリース契約を締結いたします。当該リース契約に基づき受取るリース料がストック収益となります。当サービスでは、リース取引開始時に設備等の購入代金をリース投資資産に計上いたします。また、リース期間中の各期に受取るリース料を各期において売上高として計上し、当該金額からリース期間中の各期に配分された利息相当額を差し引いた額を売上原価として処理し、同額をリース投資資産から減額いたします。

③ まるごとサポート「e店舗まるごとリース」
物件情報サポート及び内装設備サポートの「GFリース」の側面を併せ持つサービスであります。

顧客の出店に伴う費用(仲介手数料、礼金、保証金、内装造作、設備等)を当社が負担し、当社を貸主、顧客を借主とする契約を締結いたします。まるごとサポートは飲食店の出店をパッケージ化したワンストップサービスであります。契約時の契約金がフロー収益となり、リース料等がストック収益となります。

(2) 飲食事業
当社は、鰻料理のファストフード店「名代 宇奈とと」を、全店で14店舗運営しております。当該ブランドは、提供時間・販売価格・オペレーションの3つの特徴によって「鰻料理のファストフード」を確立しております。

なお、当事業の主な商品は「ワンコインうな丼」「うな重」「ひつまぶし」となります。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  藤崎 清孝
本店所在地 東京都港区北青山二丁目5番8号
設立年月日 2008年3月7日
監査法人 太陽有限責任監査法人
従業員数 204人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 40.2歳
平均勤続年数 10.9年
平均年間給与 773.2万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
SMBC日興証券(主幹事) 197,400株 90.14%
いちよし証券、 8,700株 3.97%
岩井コスモ証券 4,300株 1.96%
エース証券 4,300株 1.96%
SBI証券 4,300株 1.96%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託幹事(上記以外の証券会社)に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日、90日or1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で0株(上場時発行済株数の0.00%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。ベンチャーキャピタル・ファンド系は軒並み1.5倍で解除条件有りですね。1.5倍超えたら売ってくると思います。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまでは気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
片平雅之 909,000株 76.14% 180日
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合 60,000株 5.03% 90日or1.5倍
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 60,000株 5.03% 90日or1.5倍
阪和興業株式会社 40,000株 3.35% 180日
田口由香子 21,200株 1.78% 180日
三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合 20,000株 1.68% 90日or1.5倍
リコーリース株式会社 10,000株 0.84% 180日
株式会社アースホールディングス 5,000株 0.42% 180日
ビックモア株式会社 5,000株 0.42% 180日
株式会社Center Balance 5,000株 0.42% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約7.7億円で約25%が売りに回ったと仮定して約1.92億円。2社同時上場で半分になったとしても、株価に関係なく初値で買いに来る資金の下限は超えますが範囲内ですし、ロックアップのかかりが良いというポジティブ要素も勘案して、カバー出来る範囲だと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約7.7億円
吸収金額(公開価格ベース) 約8.1億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約7.7億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約8.1億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.2倍~1.5倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.2倍~1.5倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年9月30日(金)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は4,495円(99,000株の気配)くらい。公開価格が3,240円ですので、約1.25倍。金額にすると約4.4億円の買い需要。初日の上限7,460円には届かなそうですが、公開価格はクリア。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは3,240円に83,600株の売り気配。公募割れ回避には約2.7億円が必要だったということになりますが、そこは問題なかったですね。

そして、市場がはじまり10:46に初値がつきます。初値は5,000円。公開価格比で約1.54倍。初値形成時の出来高は165,900株で、約8.2億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きは下記の通り。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 5,000円(公開価格比:約1.54倍)
終値(初値の当日) 4,205円
高値(初値の当日) 5,020円
安値(初値の当日) 4,030円
出来高(初値時ティック) 165,900株
出来高(初値の当日) 758,200株
初売比率(公募・売出ベース)*4 65.89%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 65.89%
買い需要(初値形成時) 約8.2億円
売買代金(初値の当日) 約35.9億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算