「デュアルタップ」がIPO、初値予想は?

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「株式会社デュアルタップ(3469)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年6月16日(木)、LINE株式会社(3938)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社デュアルタップ(3469)」で、主幹事はSBI証券上場日は2016年7月21日(木)を予定しています。

想定価格は1,060円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)は海外募集・オーバーアロットメント含め約5.3億円で、JASDAQスタンダードへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社デュアルタップ
銘柄URL http://www.dualtap.co.jp/
銘柄コード 3469
上場市場 JASDAQスタンダード
業種 不動産業
事業内容 不動産販売事業、不動産賃貸管理・仲介事業及び海外不動産事業

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SBI証券
その他の引受証券会社 SMBC日興証券、ひろぎんウツミ屋証券、エース証券、東海東京証券、東洋証券、水戸証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年6月30日(木)
ブックビルディング期間 2016年7月4日(月)~2016年7月8日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約5.3億円、小型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 マイナス(48.7%、高い)
売出比率 なし(54.5%、普通)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

公開比率が高く、業種も不動産業で目新しさに欠けますが、ベンチャーキャピタル・ファンド系が不在で上位株主にロックアップがかかっており、また、吸収金額(想定価格ベース)も約5.3億円と小型。需給面では条件が良いと思います。

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年7月21日(木)
仮条件決定日 2016年6月30日(木)
ブックビルディング期間 2016年7月4日(月)~2016年7月8日(金)
公開価格決定日 2016年7月11日(月)
申込期間 2016年7月13日(水)~2016年7月19日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,060円
仮条件 1,010円~1,110円
公開価格 1,110円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,040,000株
公募株数 200,000株
売出株数 240,000株
オーバーアロットメント株数 66,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 臼井 貴弘(240,000株)
公開比率 48.7%
売出比率 54.5%
時価総額(想定価格ベース) 約11.0億円
時価総額(公開価格ベース) 約11.5億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 349.52
1株あたり利益(予想) 254.37
PER(予想・想定価格ベース) 4.2
PER(予想・公開価格ベース) 4.4
1株あたり純資産(前期) 843.00
PBR(前期・想定価格ベース) 1.3
PBR(前期・公開価格ベース) 1.3
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

東京都心及びその周辺地域で不動産販売事業を展開。セグメントは不動産販売事業、不動産賃貸管理・仲介事業、海外不動産事業の3つ。

セグメント別の売上・利益を2015年6月期、2016年6月期第3四半期について見てみましたが、8割以上が不動産販売事業によるものなので、不動産販売事業が主力といえそうです。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社デュアルタップ|EDINET

当社グループは、当社及び子会社6社より構成されており、東京都心部及びその周辺において不動産販売事業を中心として事業展開しております。

当社グループの主な事業内容及び事業の位置付けは、次のとおりであります。

なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

(1)不動産販売事業
当社は、東京都心部及びその周辺を中心に主として資産運用を目的とした、自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」シリーズの企画、開発を行っており、国内外の個人を主要顧客として販売活動を行っております。販売物件の大半は、自社ブランドマンションになりますが、他社ブランドマンションについても取扱いを行っております。

(2)不動産賃貸管理・仲介事業
当社の当該事業部門において①自社販売物件を中心にマンションのオーナーより一括賃借を行い、オーナーに対して賃料収入を保証すると共に一定の利潤を加算した家賃により一般に賃貸(転貸)するサブリース業務、②集金代行など家賃に関する業務の代行、入居・退去に関する契約管理業務の代行などのマンションの管理業務受託業務及び③当社所有不動産の賃貸事業を行っております。また、当社子会社である株式会社Dualtap Property Managementは、都内において不動産仲介を主業とする店舗「D-style Plus」を運営し、当社の自社ブランドである「XEBEC(ジーベック)」シリーズの賃貸住宅をはじめ、事務所、店舗等の商業施設などの不動産仲介業務を行っております。

(3)海外不動産事業
ビジネスのグローバリゼーションが進行する中、企業経営においては、海外諸国との取引拡大や現地での拠点設立が事業拡大をめざす上での重要な要素と位置づけられております。当社グループでは、いち早く海外不動産投資ビジネスに目を向け、国内外の顧客が安心して投資できる環境づくりをめざしております。

当社グループでは、シンガポールやマレーシアなどの東南アジア諸国に対する注目度が高いことを背景に、当社子会社である株式会社Dualtap Internationalが当該地域を拠点として国内外の投資家に向けた事業活動を行っております。国内においては、海外不動産に関するセミナー等のイベントを開催し、国内投資家へ海外の投資用不動産を紹介する事業を行う一方、当該諸国においては、日本国内不動産の投資に関するセミナー等のイベントを企画し、海外投資家へ日本国内の投資用不動産を紹介する事業を行っております。また、企業の海外進出を支援する事業として、当該諸国でのビジネスに必要な法令、インフラ及び金融事情等の各種情報提供によるサポート業務を行っております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  臼井 貴弘
本店所在地 東京都港区高輪二丁目16番41号
設立年月日 2006年8月4日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 55人(平均臨時雇用者数1人)
平均年齢 30.1歳
平均勤続年数 2.3年
平均年間給与 506.0万円

業績

売上・利益ともに右肩上がり。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はわかり次第、更新予定です。

引受株式数 割り当て割合
SBI証券(主幹事) 未定 未定
SMBC日興証券 未定 未定
ひろぎんウツミ屋証券 未定 未定
エース証券 未定 未定
東海東京証券 未定 未定
東洋証券 未定 未定
水戸証券 未定 未定

委託に回る株数は、わかり次第、更新予定です。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で117,200株(上場時発行済株数の11.27%)。

その他、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当等に関し、割当を受けた者との間に継続所有等の確約も。ベンチャーキャピタル・ファンド系の保有は見当たらず。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、それほど気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
(株)Dimension 360,000株 39.95% 180日
臼井 貴弘 352,000株 39.06% 180日
デュアルタップ従業員持株会 48,000株 5.33%
坂東 多美緒 33,500株 3.72% 180日
臼井 英美 20,000株 2.22% 180日
外山 昭弘 12,500株 1.39% 180日
ライト工業(株) 10,000株 1.11%
(株)アセットリード 10,000株 1.11%
(株)クラフトコーポレーション 10,000株 1.11%
横井 浩樹 6,000株 0.67% 180日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約5.3億円と小型。半分くらい売りに出ても約2.5億円でカバー出来る範囲ということになりますし、特に問題ないのではないでしょうか。

吸収金額(想定価格ベース) 約5.3億円
吸収金額(公開価格ベース) 約5.6億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約6.6億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約6.9億円
非ロックアップ比率(概算)*3 11.27%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.2倍~1.5倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.2倍~1.5倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年7月21日(木)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,020円(208,000株の気配)くらい。公開価格が1,110円ですので、約1.81倍。金額にすると約4.2億円の買い需要。初日の上限2,553円にはまだ距離がありますが、公開価格は上回ってます。

そして、後場も終盤の13:59に初値がつきます。初値は2,520円。公開価格比で約2.27倍。初値形成時の出来高は394,300株で、約9.9億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きはというと、初値がついた後すぐの14:00に最高値(2,611円)をつけた後は良いところなし。一気に値を下げ14:36にはストップ安となる最安値(2,020円)に。そしてそのまま2,020円が終値。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,520円(公開価格比:約2.27倍)
終値(初値の当日) 2,020円
高値(初値の当日) 2,611円
安値(初値の当日) 2,020円
出来高(初値時ティック) 394,300株
出来高(初値の当日) 1,061,600株
初売比率(公募・売出ベース)*4 77.92%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 63.27%
買い需要(初値形成時) 約9.9億円
売買代金(初値の当日) 約25.1億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算