「デファクトスタンダード」がIPO、初値予想はじめ新規上場情報まとめ

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ブランディアを運営する「株式会社デファクトスタンダード(3545)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年7月28日(木)、三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社デファクトスタンダード(3545)」で、主幹事は大和証券上場日は2016年8月31日(水)を予定しています。

想定価格は1,630円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約20.6億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社デファクトスタンダード
銘柄URL http://www.defactostandard.co.jp/
銘柄コード 3545
上場市場 東証マザーズ
業種 小売業
事業内容 ブランド・ファッションに特化した自社運営サイト「ブランディア」及び他社提携のECサイトを通じた宅配買取、販売

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 大和証券
その他の引受証券会社 SMBC日興証券、エース証券、藍澤証券、いちよし証券、岩井コスモ証券、SBI証券、極東証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年8月12日(金)
ブックビルディング期間 2016年8月16日(火)~2016年8月22日(月)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約20.6億円、中型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系)
公開比率 なし(29.1%、普通)
売出比率 プラス(0%、売出なし)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 プラス(前回IPOから1ヵ月近くあいている)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース)が約20.6億円であり重い規模といえますが、上位株主に1.5倍ですがロックアップがかかっており、ベンチャーキャピタル・ファンド系も不在。前回IPOから1ヵ月近くあいている、人気のIT・ネット系というポジティブ要素から考えると公募割れはなさそうだと予想します。

ネガティブ要素は、まぁやはり吸収金額(想定価格ベース)が約20.6億円という点ですね。初値という意味ではもう少し軽ければ…といった感じはします。

そして残念なのは大江戸温泉リート投資法人(3472)と上場日がかぶったということですね。約182.9億円の吸収金額(想定価格ベース)はかなり重しになりそうです。

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年8月31日(水)
仮条件決定日 2016年8月12日(金)
ブックビルディング期間 2016年8月16日(火)~2016年8月22日(月)
公開価格決定日 2016年8月23日(火)
申込期間 2016年8月24日(水)~2016年8月29日(月)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,630円
仮条件 1,500円~1,630円
公開価格 1,630円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 4,347,500株
公募株数 1,100,000株
売出株数 0株
オーバーアロットメント株数 165,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 なし
公開比率 29.1%
売出比率 0.0%
時価総額(想定価格ベース) 約70.8億円
時価総額(公開価格ベース) 約70.8億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 45.51
1株あたり利益(予想) 58.20
PER(予想・想定価格ベース) 28.0
PER(予想・公開価格ベース) 28.0
1株あたり純資産(前期) 311.66
PBR(前期・想定価格ベース) 5.2
PBR(前期・公開価格ベース) 5.2
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

リユース業界にて、リユース・ブランド及びファッション商品等(バッグ、洋服、時計、アクセサリ、財布、その他)に特化した買取・販売事業を展開。セグメントはネット専業リユース事業、その他事業の二つ。

運営するブランディアはテレビCMを展開してますので、だいぶ名前が浸透してきているイメージがあります。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社デファクトスタンダード|EDINET

当社は、当該経営理念に基づき、「実店舗で運営する」という従来のリユース業の既成概念にとらわれず、「ネット専業」で事業運営することで運営コストを削減し、市場規模が拡大傾向にあるリユース業界において、リユース・ブランド及びファッション商品等(バッグ、洋服、時計、アクセサリ、財布、その他)に特化した買取・販売を、「ネット専業リユース事業」及び「その他事業」として展開してまいりました。

当社事業は、リユース品の買取及び販売のための路面店舗を設けず、買取は自社サイト等における受付及び宅配便の利用により、販売は自社または他社が運営するオークション・ECサイトを通じた事業展開を行っており、インターネットを活用した非対面によるサービスであることに特徴があります。

当社事業は、販売方法・経路により事業セグメントを区分しており、上記の買取から販売までインターネットで完結する「ネット専業リユース事業」及び買取に際して付随的に発生する一部商材の卸販売を行う「その他事業」の2つの事業により構成されております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  尾嶋 崇遠
本店所在地 東京都大田区平和島三丁目3番8号
設立年月日 2004年4月27日
監査法人 優成監査法人
従業員数 46人(平均臨時雇用者数693人)
平均年齢 32.7歳
平均勤続年数 4.2年
平均年間給与 422.7万円

業績

売上は右肩上がり。経常利益も第9期を除けば右肩上がりですね。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
大和証券(主幹事) 990,000株 90.00%
SMBC日興証券 33,000株 3.00%
エース証券 22,000株 2.00%
藍澤証券 11,000株 1.00%
いちよし証券 11,000株 1.00%
岩井コスモ証券 11,000株 1.00%
SBI証券 11,000株 1.00%
極東証券 11,000株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日or1.5倍、SO1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で451,800株(上場時発行済株数の10.39%)。

ストックオプションの1.5倍ロックアップは「当社の第2回(ア)新株予約権を保有する当社取締役の尾嶋崇遠、植松勇人及び当社従業員合計6名は、」という書き方でして、尾嶋崇遠氏、植松勇人氏以外の人の名前もわからなければ株数の内訳も不明。第2回(ア)新株予約権が130,000株あるそうなので、他でロックアップがかかっている尾嶋崇遠氏の持ち分が16,250株(単純に8人で割った)と仮定して、113,750株がロックアップ対象として計算しています。

非ロックアップでは伊藤忠商事の350,000株がでかいですが、売ってきそうかというとどうなんですかね。微妙な気がします。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまではそこまで気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
BEENOS(株) 2,607,500株 69.91% 90日or1.5倍
尾嶋 崇遠 410,000株 10.99% 90日or1.5倍、SO1.5倍
伊藤忠商事(株) 350,000株 9.38%
植松 勇人 80,000株 2.14% SO1.5倍
石田 和也 72,500株 1.94% 90日or1.5倍
丸尾 隆 40,000株 1.07% 90日or1.5倍
竹内 更太郎 12,500株 0.34% 90日or1.5倍
早川 朋宏 11,850株 0.32% 90日or1.5倍
神宮 洋介 10,050株 0.27% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約20.6億円と少し重いですが、前回IPOから1ヵ月近くあいている、人気のIT・ネット系というポジティブ要素から考えると公募割れはなさそうだと予想します。

吸収金額(想定価格ベース) 約20.6億円
吸収金額(公開価格ベース) 約20.6億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約27.9億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約27.9億円
非ロックアップ比率(概算)*3 10.39%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.2倍~1.5倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.2倍~1.5倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

大和証券で100株当選しました。
win-ipo-defactostandard

上場結果

2016年8月31日(水)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,150円(360,100株の気配)くらい。公開価格が1,630円ですので、約1.31倍。金額にすると約7.7億円の買い需要。初日の上限3,750円には届きそうにないですが、公開価格を上回っている状況。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは1,630円に318,600株の売り気配。公募割れ回避には約5.1億円が必要だったということになりますが、問題なかったですね。

そして、10:23に初値がつきます。初値は2,300円。公開価格比で約1.41倍。初値形成時の出来高は700,400株で、約16.1億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きはというと、初値がついた後、10:35に最高値(2,380円)をつけたまでは良かったものの、その後値を下げ14:14には最安値(1,954円)に。そして少しだけ戻して2,110円が終値。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,300円(公開価格比:約1.41倍)
終値(初値の当日) 2,110円
高値(初値の当日) 2,380円
安値(初値の当日) 1,954円
出来高(初値時ティック) 700,400株
出来高(初値の当日) 3,107,300株
初売比率(公募・売出ベース)*4 55.37%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 40.80%
買い需要(初値形成時) 約16.1億円
売買代金(初値の当日) 約69.2億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算