「チェンジ」がIPO、初値予想など情報まとめ

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「株式会社チェンジ(3962)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年8月22日(月)、株式会社バリューデザイン(3960)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社チェンジ(3962)」で、主幹事はSBI証券上場日は2016年9月27日(火)を予定しています。

想定価格は1,150円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約5.6億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社チェンジ
銘柄URL http://www.change-jp.com/
銘柄コード 3962
上場市場 東証マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 モビリティ、IoT ビッグデータ、クラウド、セキュリティなどのテクノロジーを活用したサービス及びIT人材育成のための研修の提供(NEW-IT トランスフォーメーション事業)

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 SBI証券
その他の引受証券会社 マネックス証券、みずほ証券、SMBC日興証券、エース証券、藍澤証券、SMBCフレンド証券、極東証券、東海東京証券、東洋証券
委託幹事 楽天証券
仮条件決定日 2016年9月5日(月)
ブックビルディング期間 2016年9月7日(水)~2016年9月13日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約5.6億円、小型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系、テーマ性あり)
公開比率 プラス(15.5%、低い)
売出比率 なし(42.9%、普通)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 マイナス(2社同日上場)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース)は約5.6億円と小型で、VC不在、上位株主にロックアップが軒並みかかっており、需給面は好条件。人気のIT・ネット系ですし、テーマになりそうなキーワード盛り盛り(IoT ビッグデータ、クラウド等)なので、需要はあるのではないでしょうか。

ネガティブ要素は2社同日上場という点ですね。ただ、同日上場のシルバーエッグ・テクノロジー株式会社(3961)の吸収金額(想定価格ベース)も約5.0億円で小型ですし、影響はそこまで大きくないと思います。

あと珍しくオーバーアロットメントがありません。ということは公募割れした場合の買い支えがないことになりますが、公募割れする可能性は低いと思います。逆に初値が高騰した場合の冷やし玉がないということも意味しますので、需給的にはプラス要素かもしれませんね。

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年9月27日(火)
仮条件決定日 2016年9月5日(月)
ブックビルディング期間 2016年9月7日(水)~2016年9月13日(火)
公開価格決定日 2016年9月14日(水)
申込期間 2016年9月16日(金)~2016年9月23日(金)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,150円
仮条件 1,080円~1,200円
公開価格 1,200円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 3,160,000株
公募株数 280,000株
売出株数 210,000株
オーバーアロットメント株数 0株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 金田憲治(45,000株)、石原徹哉(45,000株)、神保吉寿(30,000株)、福留大士(30,000株)、伊藤彰(30,000株)、山田裕(15,000株)、髙橋範光(15,000株)
公開比率 15.5%
売出比率 42.9%
時価総額(想定価格ベース) 約36.3億円
時価総額(公開価格ベース) 約37.9億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 30.89
1株あたり利益(予想) 39.50
PER(予想・想定価格ベース) 29.1
PER(予想・公開価格ベース) 30.4
1株あたり純資産(前期) 137.96
PBR(前期・想定価格ベース) 8.3
PBR(前期・公開価格ベース) 8.7
1株あたり配当(予想) 0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

新しいIT技術を活かして日本企業の変革を促す事業(NEW-ITトランスフォーメーション事業)を展開。セグメントは単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社チェンジ|EDINET
当社では、「Change People, Change Business, Change Japan」をミッションに掲げております。このミッションは、人や組織の「変革(Change)」を通じて、様々な社会課題に直面する日本の社会をよりよい方向に導くことが我々の究極的な存在意義であるということを意味しております。

人や組織の変革を促す手法には様々なものがありますが、当社では新たなIT技術を軸に据えております。このような、変革を起こすことにつながる新たなIT技術を当社では「NEW-IT」と呼んでおります。「NEW-IT」とは、従来の「価格が高く、構築に時間がかかり、使い勝手の悪い」IT(情報技術)とは異なり、昨今本格化している「価格が安く、導入がスピーディーで、使い勝手の良い」ITを指します。クラウド技術などはその典型例ですが、NEW-ITの一部でしかありません。ITを構成する要素は、端末・回線・ソフトウェア・ストレージ(注)など、多岐に渡るため、それらの構成要素の多岐に渡る課題を当社はワンストップで解決しております。

従来のITは、経理部門や人事部門などの間接部門、開発・製造・販売などの直接部門の中の企画部門や管理部門といった組織を対象として構築されるものでした。一方、当社では「NEW-IT」を用いて、特に、現場で働く人の仕事を支援することを主軸としております。例えば、航空会社におけるパイロットや整備担当者、ゼネコンにおける現場の監督者や作業担当者、鉄道会社における駅員や運転士。このような現場の最前線で活躍する人たちのIT化を実現するものであります。

当社では、上述のような考え方で、新しいIT技術を活かして日本企業の変革を促す事業を「NEW-ITトランスフォーメーション事業」と命名し、展開しております。

なお、当社は「NEW-ITトランスフォーメーション事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

(注) ストレージ:データを保管する場所、保存する場所

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役兼執行役員社長  福留 大士
本店所在地 東京都港区虎ノ門三丁目17番1号
設立年月日 2003年4月10日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 53人(平均臨時雇用者数20人)
平均年齢 34.9歳
平均勤続年数 5.0年
平均年間給与 736.3万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。(第12期は決算期変更により6ヶ月間の数字とのこと)

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
SBI証券(主幹事) 416,500株 85.00%
マネックス証券 14,700株 3.00%
みずほ証券 14,700株 3.00%
SMBC日興証券 9,800株 2.00%
エース証券 9,800株 2.00%
藍澤証券 4,900株 1.00%
SMBCフレンド証券 4,900株 1.00%
極東証券 4,900株 1.00%
東海東京証券 4,900株 1.00%
東洋証券 4,900株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を委託幹事(上記以外の証券会社)に回すとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(180日)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で195,000株(上場時発行済株数の6.17%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。ベンチャーキャピタル・ファンド系も見当たりませんし、1.5倍でロックアップ解除の条件ないというのは良いですね。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、そこまで気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
神保 吉寿 782,100株 23.45% 180日
福留 大士 478,800株 14.35% 180日
伊藤 彰 377,700株 11.32% 180日
石原 徹哉 377,700株 11.32% 180日
金田 憲治 377,700株 11.32% 180日
髙橋 範光 268,800株 8.00% 180日
Jun Emi 150,000株 4.50%
山田 裕 118,800株 3.56% 180日
チェンジ従業員持株会 105,000株 3.15% 180日
JIG-SAW株式会社 45,000株 1.35%

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約5.6億円で約25%が売りに回ったと仮定して約1.4億円。株価に関係なく初値で買いに来る資金は2社同時上場で半分に割れたとして約1.25億円。十分カバー出来そうだと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約5.6億円
吸収金額(公開価格ベース) 約5.8億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約7.8億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約8.2億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 2倍以上
初値予想(仮条件決定時) 2倍以上
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年9月27日(火)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は3,000円(181,400株の気配)くらい。公開価格が1,200円ですので、約2.50倍。金額にすると約5.4億円の買い需要。初日の上限2,760円に超え、公開価格は余裕で上回っています。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは1,200円に139,300株の売り気配。公募割れ回避には約1.6億円が必要だったということになりますが、そこは問題なかったですね。

初日は上限2,760円に到達。初値は二日目に持ち越されました。

二日目の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,899円(290,200株の気配)くらい。公開価格が1,200円ですので、約2.41倍。金額にすると約8.4億円の買い需要。二日目の上限6,350円は遠く、初値は二日目となりそう。

そして、市場がはじまり9:15に初値がつきます。初値は2,999円。公開価格比で約2.50倍。初値形成時の出来高は327,900株で、約9.8億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きは下記の通り。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 2,999円(公開価格比:約2.50倍)
終値(初値の当日) 3,080円
高値(初値の当日) 3,325円
安値(初値の当日) 2,811円
出来高(初値時ティック) 327,900株
出来高(初値の当日) 1,024,500株
初売比率(公募・売出ベース)*4 66.92%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 47.87%
買い需要(初値形成時) 約9.8億円
売買代金(初値の当日) 約30.7億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算