「キャピタル・アセット・プランニング」がIPO、初値予想など情報まとめ

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「株式会社キャピタル・アセット・プランニング(3965)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年9月1日(木)、G-FACTORY株式会社(3474)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社キャピタル・アセット・プランニング(3965)」で、主幹事は野村証券上場日は2016年10月7日(金)を予定しています。

想定価格は1,960円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約3.6億円で、JASDAQスタンダードへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社キャピタル・アセット・プランニング
銘柄URL http://www2.cap-net.co.jp/
銘柄コード 3965
上場市場 JASDAQスタンダード
業種 情報・通信業
事業内容 金融機関等を対象としたシステムの開発、使用許諾(保守・運用含め)及びコンサルティング事業

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 野村証券
その他の引受証券会社 大和証券、髙木証券、東京東海証券、あかつき証券、マネックス証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年9月15日(木)
ブックビルディング期間 2016年9月20日(火)~2016年9月27日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラスが上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約3.6億円、超小型)
業種 プラス(人気のIT・ネット系)
公開比率 プラス(15.6%、低い)
売出比率 プラス(0%、売出なし)
ロックアップ プラス(上位株主、VCにロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少していますが、総合的に見て公募割れする可能性は低いと思います。

とにかく吸収金額(想定価格ベース)は約3.6億円と小さいのが良いですね。ベンチャーキャピタル・ファンド系はいますがロックアップ(VCは1.5倍解除条件有)もきっちりかかっており、需給面は好条件。公開比率が低くてかつ売出もなく印象は良いです。

個人的には業績面からは成長性をあまり感じなかったので、思ったよりも初値の伸びは鈍いかもとは思いますが、需給面からVCのロックアップ解除条件である1.5倍まではするする伸びると予想しています。あとはどれだけVCに泳がされるかといったところでしょうが、数社いるので足並みがそろうか?

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年10月7日(金)
仮条件決定日 2016年9月15日(木)
ブックビルディング期間 2016年9月20日(火)~2016年9月27日(火)
公開価格決定日 2016年9月28日(水)
申込期間 2016年9月29日(木)~2016年10月4日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,960円
仮条件 1,960円~2,000円
公開価格 2,000円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,177,924株
公募株数 160,000株
売出株数 0株
オーバーアロットメント株数 24,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 なし
公開比率 15.6%
売出比率 0.0%
時価総額(想定価格ベース) 約23.0億円
時価総額(公開価格ベース) 約23.5億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 93.94
1株あたり利益(予想) 138.65
PER(予想・想定価格ベース) 14.1
PER(予想・公開価格ベース) 14.4
1株あたり純資産(前期) 724.46
PBR(前期・想定価格ベース) 2.7
PBR(前期・公開価格ベース) 2.8
1株あたり配当(予想) 30~35
配当利回り(予想・想定価格ベース) 1.53%~1.79%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 1.50%~1.75%

企業情報

事業内容/詳細

IT(Information Technology)とFT(Financial Technology)の統合による、金融リテールビジネスの業務プロセスを最適化するためのシステムを開発・提供するシステム開発事業を展開。セグメントは単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社キャピタル・アセット・プランニング|EDINET
平成2年4月の設立以来、当社はIT(Information Technology)とFT(Financial Technology)の統合による、金融リテールビジネスの業務プロセスを最適化するためのシステムを開発・提供することを企業ミッションとしております。

このミッションに基づき、当社では金融商品、保険商品の販売に関するビジネスルール及び法令諸規則に適合しながら、金融機関とその顧客にとって有用な情報の提供及び効率的な販売を実現させるシステムの開発を手がけてきております。

金融ビジネスの遂行に必要なシステムは多岐に渡りますが、当社事業は金融機関等の営業担当者及びその管理者、並びにその顧客が直接使用するシステムの開発・提供に特化していることが特徴です。当社では当該システムを「フロントエンドシステム」と称しております。

なお、当社の事業は「システム開発事業」の単一セグメントであります。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 北山 雅一
本店所在地 大阪市北区堂島二丁目4番27号
設立年月日 1990年4月16日
監査法人 迎星監査法人
従業員数 203人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 37.2歳
平均勤続年数 5.0年
平均年間給与 564.1万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
野村証券(主幹事) 136,000株 85.00%
大和証券 8,000株 5.00%
髙木証券 4,800株 3.00%
東京東海証券 4,000株 2.50%
あかつき証券 4,000株 2.50%
マネックス証券 3,200株 2.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託幹事(上記以外の証券会社)に回す方針とのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日、90日or1.5倍)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で0株(上場時発行済株数の0.00%)。

非ロックアップ株数は、売出・新株予約権による潜在株式数は除外しました。ベンチャーキャピタル・ファンド系は軒並み1.5倍で解除条件有りですね(計345,600株)。1.5倍超えたら売ってくると思います。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまでは気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
合同会社フィンテックマネジメント 222,400株 19.60% 90日
特定有価証券信託受託者株式会社SMBC信託銀行 170,400株 15.02% 90日
北山 雅一 124,800株 11.00% 90日
投資事業組合オリックス 80,000株 7.05% 90日or1.5倍
インテック・アイティ2号投資事業有限責任組合 64,000株 5.64% 90日or1.5倍
イノベーション・エンジン三号投資事業有限責任組合 52,000株 4.58% 90日or1.5倍
元気企業投資事業有限責任組合 40,000株 3.53% 90日or1.5倍
池銀キャピタルニュービジネスファンド3号投資事業有限責任組合 40,000株 3.53% 90日or1.5倍
とっとりチャレンジ応援ファンド投資事業有限責任組合 40,000株 3.53% 90日or1.5倍
里見 努 27,200株 2.40% 90日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。

吸収金額(想定価格ベース)が約3.6億円で約25%が売りに回ったと仮定して約0.90億円。株価に関係なく初値で買いに来る資金で十分カバー出来ると思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約3.6億円
吸収金額(公開価格ベース) 約3.6億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約6.3億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約6.4億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.00%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.5倍~2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.5倍~2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.5倍~2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年10月11日(火)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は4,995円(114,000株の気配)くらい。公開価格が2,000円ですので、約2.49倍。金額にすると約5.6億円の買い需要。初日の上限4,600円を超える需要で、公開価格は余裕のクリア。

前場が開くと9:00ちょい過ぎに見たところでは2,000円に27,800株の売り気配。公募割れ回避には約0.5億円が必要だったということになりますが、そこは問題なかったですね。で、案の定、初日は上限に達し、初値は二日目へ持ち越し。

そして、二日目9:00に初値がつきます。初値は4,600円。公開価格比で約2.30倍。初値形成時の出来高は188,300株で、約8.6億円の買い需要が発生。

値がついた後の値動きは下記の通り。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 4,600円(公開価格比:約2.30倍)
終値(初値の当日) 5,300円
高値(初値の当日) 5,300円
安値(初値の当日) 4,260円
出来高(初値時ティック) 188,300株
出来高(初値の当日) 783,300株
初売比率(公募・売出ベース)*4 102.34%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 58.35%
買い需要(初値形成時) 約8.6億円
売買代金(初値の当日) 約36.5億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算