「ブラス」がIPO、初値予想は?

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「株式会社ブラス(2424)」の東証マザーズへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年2月4日(木)、株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社ブラス(2424)」で上場日は2016年3月9日(水)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社ブラス
銘柄URL http://www.brass.ne.jp/
銘柄コード 2424
上場市場 東証マザーズ、名証セントレックス
業種 サービス業
事業内容 完全貸切のゲストハウスにおける、挙式・披露宴に関する企画・運営等

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 東京東海証券
その他の引受証券会社 SBI証券、安藤証券、岡三証券、東洋証券、マネックス証券、丸三証券
委託幹事 楽天証券
仮条件決定日 2016年2月18日(木)
ブックビルディング期間 2016年2月22日(月)~2016年2月26日(金)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は4,370円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約10.0億円で、東証マザーズ、名証セントレックスへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラスが多く、好材料が上回ると思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約10.0億円、やや小型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 プラス(16.5%、低い)
売出比率 プラス(0%、売出なし)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は年初から市況がかなり悪化していますが、公募割れするような規模ではないと思います。初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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日程・スケジュール

上場日 2016年3月9日(水)
仮条件決定日 2016年2月18日(木)
ブックビルディング期間 2016年2月22日(月)~2016年2月26日(金)
公開価格決定日 2016年2月29日(月)
申込期間 2016年3月1日(火)~2016年3月4日(金)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 4,370円
仮条件 4,000円~4,370円
公開価格 4,370円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 1,397,600株
公募株数 200,000株
売出株数 0株
オーバーアロットメント株数 30,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 なし
公開比率 16.5%
売出比率 0.0%
時価総額(想定価格ベース) 約61.0億円
時価総額(公開価格ベース) 約61.0億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 259.41
1株あたり利益(予想) 316.27
PER(予想・想定価格ベース) 13.8
PER(予想・公開価格ベース) 13.8
1株あたり純資産(前期) 1,200.95
PBR(前期・想定価格ベース) 3.6
PBR(前期・公開価格ベース) 3.6
1株あたり配当(予想) 0~50
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%~1.14%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%~1.14%

企業情報

事業内容/詳細

「完全貸切ゲストハウス」「担当プランナー制」を売りにする結婚式場グループで、ウェディング事業を東海地方(愛知・岐阜・三重・静岡)に展開しています。2016年2月4日(木)現在、14会場が稼働中で、2016年春に三重県の2会場(津市、四日市市)がオープン予定とのこと。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社ブラス|EDINET

当社のウエディング事業は、従来からあった結婚式のスタイル(専門式場・ホテル・レストラン)ではなく、「完全貸切型のゲストハウス」とし、すべての店舗が「1チャペル、1パーティ会場、1キッチン」のスタイルであります。完全貸切型であるため、ガーデンやテラスを使った演出や、会場全体を使った装飾等のアレンジが可能であり、顧客である新郎新婦と参列するゲストに「完全なプライベート空間」を提供しております。

また、1パーティ会場であることから、結婚式場としては小型店舗であるため、用地確保の難しい大都市から、人口が比較的少ない郊外においても出店を可能としております。店舗の形態としては、人口約20万人以上の地方都市を主軸に出店する「郊外型店舗」、人口約100万人の都市に出店する「都市型店舗」、都心部への出店を可能とする「都心型テナント入居店舗」の3形態が存在し、地域の規模・特性に合わせて事業展開しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 河合 達明
本店所在地 愛知県名古屋市西区名駅二丁目34番1号
設立年月日 1998年4月3日
監査法人 有限責任 あずさ監査法人
従業員数 239人(平均臨時雇用者数65人)
平均年齢 27.6歳
平均勤続年数 3.8年
平均年間給与 395.7万円

業績

売上は、右肩上がりですね。経常利益はちょこちょこ減益を挟みつつといった感じ。出店のタイミングとかの兼ね合いですかね?今期はまだ第1四半期どこで着地するか?

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
東海東京証券(主幹事) 170,000株 85.00%
SBI証券 10,000株 5.00%
安藤証券 4,000株 2.00%
岡三証券 4,000株 2.00%
東洋証券 4,000株 2.00%
マネックス証券 4,000株 2.00%
丸三証券 4,000株 2.00%

上記引受株式数のうち、2,000株は委託に回るとのこと。私の知る限りでは、委託幹事は楽天証券です。

ロックアップ/上位株主TOP10

主要株主にはロックアップ(180日)がそこそこかかっており、非ロックアップ株数は概算で191,800株(上場時発行済株数の13.72%)。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が16.5%なので、69.82%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、そんなに大きいものではないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
河合 達明 690,600株 73.48% 180日
河合 智行 371,000株 9.44% 180日
ブラス社員持株会 80,500株 3.11%
大脇 久嗣 48,200株 3.01% 180日
松本 明男 39,800株 2.71%
牧 秀光 36,800株 0.84%
下野 浩規 31,600株 0.50%
河合 二美 30,000株 0.50% 180日
株式会社グラヴィス 25,000株 0.50%
和田 忍 14,100株 0.42%

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約10.0億円
吸収金額(公開価格ベース) 約10.0億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約18.4億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約18.4億円
非ロックアップ比率(概算)*3 13.72%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の2倍以上と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.2倍~1.5倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.2倍~1.5倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

残念ながら全滅でした…。

上場結果

2016年3月9日(水)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は4,595円(108,100株の気配)くらい。公開価格が4,370円ですので、約1.05倍。金額にすると約4.9億円の買い需要。ただ、一時は極端に売りが優勢な局面もあり、ストップ安寸前までいってましたから、かなり危ない状況でした。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは4,370円に153,300株の買い気配で、約6.6億円。やっと少しづつ買いが集まってきましたね。しかし、初日の上限10,060円は無理と思ってましたが、予想以上に初値は低くなりそう。

そして、市場が開いてすぐ、9:14にあっさり初値がついてしまいました。初値は4,650円。公開価格比で1.06倍。当選された方、せっかくの値がさ株が…とがっかりされた方も多かったんじゃないでしょうか。当選しなかった私としても、後続のIPOの出来を思うと不安が大分増しました。非常に残念です。で、初値形成時の出来高は148,100株で、約6.8億円の買い需要が発生。

初値がついた後の値動きはというと、序盤は9:48に最高値(5,350円)をつける局面もありましたが、その後反転。徐々に値を下げ、引け直前の14:57には最安値(4,200円)をつけました。終値は少しだけ上げて4,240円。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 4,650円(公開価格比:約1.06倍)
終値(初値の当日) 4,240円
高値(初値の当日) 5,350円
安値(初値の当日) 4,200円
出来高(初値時ティック) 148,100株
出来高(初値の当日) 1,224,300株
初売比率(公募・売出ベース)*4 64.39%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 35.11%
買い需要(初値形成時) 約6.8億円
売買代金(初値の当日) 約59.2億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算