「ベイカレント・コンサルティング」がIPO、初値予想はじめ新規上場情報まとめ

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「株式会社ベイカレント・コンサルティング(6532)」の東証へのIPOが承認されました。予定される新規上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずはIPOの概要だけ、ざっくりまとめ。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

2016年7月28日(木)、デファクトスタンダード(3545)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社ベイカレント・コンサルティング(6532)」で、主幹事は野村証券上場日は2016年9月2日(金)を予定しています。

想定価格は2,360円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約318.3億円で、東証マザーズへの上場となります。

メモIPO投資ってどうやって始めるの?

IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)」という記事を書きました。ご参考にどうぞ。

銘柄名 株式会社ベイカレント・コンサルティング
銘柄URL http://www.baycurrent.co.jp/
銘柄コード 6532
上場市場 東証マザーズ
業種 サービス業
事業内容 ①戦略・ビジネスコンサルティング、②ITコンサルティング、③システムインテグレーション、を主たるサービスとした総合コンサルティングファーム

IPO幹事団や仮条件、BBの日程は?

IPO幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 野村証券
その他の引受証券会社 SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券
委託幹事 カブドットコム証券
仮条件決定日 2016年8月12日(金)
ブックビルディング期間 2016年8月16日(火)~2016年8月22日(月)

初値形成における好材料/悪材料は?

初値形成における好材料/悪材料を整理したものが下記。プラス・マイナスの数を比較するとプラス・マイナス半々だと思います。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約318.3億円、超大型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 マイナス(87.2%、高い)
売出比率 マイナス(99.6%、ほぼ売出のみ)
ロックアップ プラス(上位株主、VCにロックアップ)
同日上場 プラス(同じ日に上場する銘柄なし)
前回IPOからの期間 なし(特に材料にならない)

2016年は市況の悪化からIPOへの資金流入も減少しており、総合的に見て公募割れする可能性があると思います。

最大のネックは吸収金額(想定価格ベース)が約318.3億円と超大型な点ですね。加えて公開比率も87.2%と高く、売出比率が99.6%とほぼ売出のみで、ファンドのEXIT案件との印象をぬぐえず、個人的には初値に関してはポジティブなイメージがわきません。

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

IPOの概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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IPOの日程・スケジュール

上場日 2016年9月2日(金)
仮条件決定日 2016年8月12日(金)
ブックビルディング期間 2016年8月16日(火)~2016年8月22日(月)
公開価格決定日 2016年8月23日(火)
申込期間 2016年8月25日(木)~2016年8月30日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 2,360円
仮条件 2,100円~2,360円
公開価格 2,100円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 15,470,000株
公募株数 50,000株
売出株数 11,680,400株
オーバーアロットメント株数 1,759,500株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 江口 新(4,467,000株)、Sunrise Capital Ⅱ, L.P.(2,896,400株)、Sunrise Capital Ⅱ(Non-U.S.),L.P.(2,579,100株)、株式会社R-ファンド(1,216,800株)、Sunrise Capital Ⅱ(JPY),L.P.(521,100株)
公開比率 87.2%
売出比率 99.6%
時価総額(想定価格ベース) 約365.0億円
時価総額(公開価格ベース) 約324.8億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 58.51
1株あたり利益(予想) 162.32
PER(予想・想定価格ベース) 14.5
PER(予想・公開価格ベース) 12.9
1株あたり純資産(前期) 607.22
PBR(前期・想定価格ベース) 3.9
PBR(前期・公開価格ベース) 3.5
1株あたり配当(予想) 0~30
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%~1.27%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%~1.43%

企業情報

事業内容/詳細

企業の経営・業務・ITに関するコンサルティング事業を展開。セグメントはコンサルティング事業の単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社ベイカレント・コンサルティング|EDINET

当社は、企業の経営・業務・ITに関する知見を有するコンサルタントを擁し、幅広い業界に渡って企業の戦略立案から課題解決・実行までをワンストップで提供することで、企業価値の最大化を支援する総合コンサルティングファームです。支援するクライアントの多くは各業界の大手企業であるため、抱えている課題は多岐に渡りますが、プロフェッショナルな意識を持った1人1人のコンサルタントが、最大限の顧客満足を得られるサービスを提供することを心掛けております。クライアントの抱えている課題や要望に応じたプロジェクトチームを適宜編成し、カスタマイズしたサービスをクライアントに提供することで、その対価として報酬を受取っております。

戦略・ビジネスプロセスコンサルティング及びITコンサルティングのサービスは、クライアントに成果物を引き渡した時点、又は契約期間に基づく期間における役務提供を完了した時点で収益を獲得しております。システムインテグレーションのサービスは、クライアントに成果物を引き渡した時点、又は取引の進捗度を報告期間の末日において信頼性をもって測定した時点で収益を獲得しております。

当社は、コンサルティング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりませんが、主たるサービス内容の特徴を整理すると以下のとおりであります。

(1)戦略・ビジネスプロセスコンサルティング
トップマネジメントの意思決定サポートや経営企画部門の課題を解決するため各種支援を行います。具体的には、経営戦略・事業戦略立案、マーケティング戦略立案、新規事業立上げ、M&Aに係るPMI(Post Merger Integration)、中期経営計画策定、組織改革、ビジネスプロセス変革、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)策定、コスト削減等のサービスを提供しております。
PMI……Post Merger Integration。M&Aによる統合効果を実現するために、M&A初期段階より統合阻害要因等に対し事前検証を行い、統合後にそれを反映させた組織統合マネジメントを推進すること。
BCP……Business Continuity Plan。災害等のリスクが発生したときに重要業務が中断しないための準備・計画のこと。また、万一事業活動が中断した場合でも目標復旧時間内に重要な機能を再開させ、業務中断に伴うリスクを最低限にするために平時から事業継続について戦略的に準備しておく計画のこと。

(2)ITコンサルティング
事業戦略を実行する各業界の大手クライアントの事業部門や情報システム部門に対して、情報システムの導入検討から企画設計、導入までの支援を行います。具体的には、IT戦略立案、システム化推進の構想策定、ITデューデリジェンス、ITガバナンス策定、RFP(Request For Proposal)作成、要件定義等のサービスを提供しております。
RFP……Request For Proposal。情報システムの導入や業務委託を行うにあたり、発注先候補の業者に具体的な提案を依頼する文書のこと。

(3)システムインテグレーション
当社コンサルタントの有する技術力を活かし、情報システムの開発フェーズから保守運用フェーズまでのシステムインテグレーション領域の各種支援を行います。具体的には、システム基本設計・詳細設計、ソフトウエア開発、ソフトウエア導入、インフラ構築、保守運用等のサービスを提供しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長  萩平 和巳
本店所在地 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー9階
設立年月日 2014年4月18日
監査法人 有限責任監査法人トーマツ
従業員数 1,189人(平均臨時雇用者数は記載なし)
平均年齢 32.2歳
平均勤続年数 4.1年
平均年間給与 810.2万円

業績

売上・経常利益など業績は以下の通り。

四季報が予想する業績予想の記事は、こちらから見ることが出来ます。

IPO幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
野村証券(主幹事) 9,384,500株 80.00%
SMBC日興証券 1,876,800株 16.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 410,500株 3.50%
SBI証券 58,600株 0.50%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限に委託に回す方針とのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主にはロックアップ(90日or1.5倍、90日、継続所有等の確約)がかかっており、非ロックアップ株数は概算で0株(上場時発行済株数の0.0%)。

まぁ公開比率が87.2%と高いのでロックアップどうこうの話ではないかもですけどね。

以上、総合的に考えて、既存株主からの初値形成時の売りは、1.5倍になるまではそこまで気にする必要はないと思います。なお、下記表の所有割合は有価証券届出書に記載されたもので、上場時発行済株数が分母ではありません。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
江口 新 5,140,000株 32.12% 90日or1.5倍
Sunrise Capital Ⅱ, L.P. 3,332,720株 20.83% 90日or1.5倍
Sunrise Capital Ⅱ(Non-U.S.),L.P. 2,967,600株 18.55% 90日or1.5倍
EHRS L.P. 1,720,000株 10.75% 継続所有等の確約
株式会社R-ファンド 1,400,000株 8.75% 90日or1.5倍
Sunrise Capital Ⅱ(JPY),L.P. 599,680株 3.75% 90日or1.5倍
萩平 和巳 383,520株 2.40% 90日

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性はあると思います。

IPO相場の傾向(2016年2月~4月)という記事で書きましたが、株価に関係なく初値で買いに来る資金は、約2.5億円~約5億円程度と推測しています。しかし、まぁこれは全くあてにならない規模。

吸収金額(想定価格ベース)が約318.3億円という規模だと、買いの資金がかなり入ってこないとですし、少なくとも初値の高騰は期待薄かと。公募割れ回避で御の字だと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約318.3億円
吸収金額(公開価格ベース) 約283.2億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約318.3億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約283.2億円
非ロックアップ比率(概算)*3 0.0%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 売出人の株数は非ロックアップの場合、売出数を引き算

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) SBI証券のみ参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) SBI証券のみ参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年9月2日(金)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は1,963円(1,871,600株の気配)くらい。公開価格が2,100円ですので、約0.93倍。金額にすると約7.7億円の買い需要。初日の下限1,575円は1,963円にあるOAの買い支えで回避出来そうですが、公募割れはほぼ間違いない状況。

予想通り特売りで始まり、9:09に初値がつきます。初値は1,963円。公開価格比で約0.93倍。初値形成時の出来高は1,038,300株で、約20.3億円の買い需要が発生。とはいうもののOAの買い支え(1,759,500株)があるはずでOAの範囲内に収まったので、どの程度OA以外に需要があったかわからないため、この買い需要は全く参考になりません。

値がついた後の値動きはというと、非常に珍しい値動きでした。初値がついた後、9:17に最高値(1,999円)をつけた後は続かず下落。1,962、1,961円あたりにちょこちょこ10万株程度の買い支えが見られ横横の展開が続きます。この展開は14:30に急変。力尽きたか今日の予定の上限に達したか買い支えが外れ、一気に急落し、14:57には最安値(1,910円)に。最後少しだけ戻して1,927円が終値。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 1,963円(公開価格比:約0.93倍)
終値(初値の当日) 1,927円
高値(初値の当日) 1,999円
安値(初値の当日) 1,910円
出来高(初値時ティック) 1,038,300株
出来高(初値の当日) 3,342,500株
初売比率(公募・売出ベース)*4 7.70%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 7.70%
買い需要(初値形成時) 約20.3億円
売買代金(初値の当日) 約65.6億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算