「アイドママーケティングコミュニケーション」がIPO、初値予想は?

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「株式会社アイドママーケティングコミュニケーション(9466)」の東証マザーズへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年2月16日(火)、チエル株式会社(3933)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「株式会社アイドママーケティングコミュニケーション(9466)」で、上場日は2016年3月18日(金)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 株式会社アイドママーケティングコミュニケーション
銘柄URL https://www.e-aidma.co.jp/
銘柄コード 9466
上場市場 東証マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 流通小売業の統合型販売促進支援事業

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 みずほ証券
その他の引受証券会社 野村証券、SBI証券、岩井コスモ証券、SMBC日興証券、SMBCフレンド証券、マネックス証券
委託幹事
仮条件決定日 2016年2月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年3月2日(水)~2016年3月8日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は1,540円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約28.3億円で、東証マザーズへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラス・マイナス比較すると、マイナスの数が上回っています。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) マイナス(約28.3億円、普通)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 なし(27.2%、普通)
売出比率 なし(56.3%、特に材料にならない)
ロックアップ プラス(VC不在、上位株主にロックアップ)
同日上場 マイナス(6社同日上場)
前回IPOからの期間 マイナス(毎日IPOのある週)

2016年は年初から市況がかなり悪化しており、ただでさえ資金分散する6社同日上場の日に6社中2番目に大きい規模ということになると、吸収が難しいでしょう。公開価格と初値のギャップで大きく稼げる可能性は低いと思います。公募割れの可能性も視野に入れておいた方が良さそう。初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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日程・スケジュール

上場日 2016年3月18日(金)
仮条件決定日 2016年2月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年3月2日(水)~2016年3月8日(火)
公開価格決定日 2016年3月9日(水)
申込期間 2016年3月10日(木)~2016年3月15日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,540円
仮条件 1,300円~1,440円
公開価格 1,440円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 6,760,000株
公募株数 700,000株
売出株数 900,000株
オーバーアロットメント株数 240,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 蛯谷 貴(900,000株)
公開比率 27.2%
売出比率 56.3%
時価総額(想定価格ベース) 約104.1億円
時価総額(公開価格ベース) 約97.3億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 38.89
1株あたり利益(予想) 79.99
PER(予想・想定価格ベース) 19.3
PER(予想・公開価格ベース) 18.0
1株あたり純資産(前期) 189.11
PBR(前期・想定価格ベース) 8.1
PBR(前期・公開価格ベース) 7.6
1株あたり配当(予想) 0.0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 0.00%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 0.00%

企業情報

事業内容/詳細

情報・通信業で、流通小売業(食品スーパーマーケットなど)への販売促進に関わるトータルサポートサービス(企画・提案・デザイン・販促物の制作)を行う統合型販促支援事業を展開。業務の流れとしては、クライアントオフィスに常駐する販売促進支援チーム(平成28年1月末現在で11社のクライアントに常駐)が情報・要望を吸い上げ、東京営業本部を中心としたマーケティング・プランニングチームが企画立案、富山本社を中心としたデザイン支援チームが折込広告を主力媒体とする広告物のデザイン・制作支援を行うという流れのようです。セグメントは統合型販促支援事業のみの単一セグメント。

参照有価証券届出書(新規公開時)|株式会社アイドママーケティングコミュニケーション|EDINET

当社は、食品スーパーマーケットを始めとする流通小売業への販売促進に関わる企画・提案・デザイン・販促物の制作までをトータルでサポートするサービス(以下「統合型販促支援事業」といいます。)を主たる事業内容としております。

統合型販促支援事業は、当社がクライアントの要請に応じて「マーケティング」、「データ分析」、「リサーチ」、「インターネット」、「スマートフォン」等を取り入れたプロモーション企画を提供し、折込広告を主力媒体とする広告物のデザイン・制作支援までを一気通貫で行うサービスを主な業務としております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役 蛯谷 貴
本店所在地 富山県富山市豊田町1丁目3番31号
設立年月日 1979年4月5日
監査法人 PwC あらた監査法人
従業員数 179人(平均臨時雇用者数61人)
平均年齢 35.0歳
平均勤続年数 6.0年
平均年間給与 385.8万円

業績

業績は、売上は右肩上がりで、経常利益は第36期(平成27年3月期)のみ減益、直近の第37期第3四半期(平成28年3月期)は最近の6期の中ですでに最高の利益を上げています。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
みずほ証券(主幹事) 1,392,000株 87.00%
野村証券 80,000株 5.00%
SBI証券 48,000株 3.00%
岩井コスモ証券 32,000株 2.00%
SMBC日興証券 16,000株 1.00%
SMBCフレンド証券 16,000株 1.00%
マネックス証券 16,000株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託に回るとのこと。

ロックアップ/上位株主TOP10

既存株主には1株主を除いて90日or1.5倍のロックアップがかかっており、非ロックアップ株数は概算で88,700株(上場時発行済株数の1.31%)に過ぎません。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が27.2%なので、71.47%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、1.5倍になるまで意識する必要はないでしょう。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
蛯谷 貴 2,937,100株 48.46% 90日or1.5倍
株式会社シュリンプバレー 2,799,600株 46.20% 90日or1.5倍
アイドマ社員持株会 88,700株 1.46%
株式会社バローホールディングス 60,600株 1.00% 90日or1.5倍
桑原 由治 60,000株 0.99% 90日or1.5倍
蛯谷 悦子 38,800株 0.64% 90日or1.5倍
水野 孝治 30,000株 0.50% 90日or1.5倍
中川 強 30,000株 0.50% 90日or1.5倍
蛯谷 順 13,000株 0.21% 90日or1.5倍
今井 俊一 2,200株 0.04% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性もあると思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約28.3億円
吸収金額(公開価格ベース) 約26.4億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約29.7億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約27.7億円
非ロックアップ比率(概算) 1.31%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 上場時発行済株数に占める非ロックアップ株数の割合

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の0.8倍~1.2倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしてはSBI証券のみ参加の予定です。

初値予想(承認時) 0.8倍~1.2倍未満
初値予想(仮条件決定時) 0.8倍~1.2倍未満
抽選参加スタンス(承認時) SBI証券のみ参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) SBI証券のみ参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年3月18日(金)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は900円(331,300株の気配)くらい。公開価格が1,440円ですので、約0.62倍。金額にすると約2.9億円の買い需要。あー、これはあかんやつや…。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは1,440円に423,600株の売り気配で、特売り。供給サイドの規模は約6.0億円。初日の下限1,080円も視野に入るかと思いました。

そして、9:21に初値がつきます。初値は1,230円。公開価格比で約0.85倍。初値形成時の出来高は459,300株で、約5.6億円の買い需要が発生。6社同日上場で最も割を食った形になりました。ただ、思ったより高めで寄り。これは主幹事の誠意でしょうねー。オーバーアロットメント分240,000株を全部1,230円で入れたと仮定して約2.9億円の買い支え。実需は約2.7億円くらいなんじゃないでしょうか。

初値がついた後の値動きはというと、最高値(1,250円)が初値とほぼ同じ値段、そして同じ時刻ということで、落ちる一方。どんどん値を下げていき、後場に入ると13:13に最安値(971円)をつけます。終値はわずかに上げて985円。非常に苦しい初日でした。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 1,230円(公開価格比:約0.85倍)
終値(初値の当日) 985円
高値(初値の当日) 1,250円
安値(初値の当日) 971円
出来高(初値時ティック) 459,300株
出来高(初値の当日) 1,615,400株
初売比率(公募・売出ベース)*4 24.96%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 23.81%
買い需要(初値形成時) 約5.6億円
売買代金(初値の当日) 約18.3億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算