「アグレ都市デザイン」がIPO、初値予想は?

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アグレ都市デザイン株式会社(3467)」のJASDAQスタンダードへの新規上場が承認されました。予定される上場スケジュールから幹事団、最も気になる「初値予想」や新規公開株としての評価・価格、当選・上場結果まで一通りの情報を、この記事でまとめます。

まずは概要だけ、ざっくりまとめ。

2016年2月15日(月)、株式会社グローバルグループ(6189)に続いて新規上場が発表されました。IPOが承認されたのは「アグレ都市デザイン株式会社(3467)」で、上場日は2016年3月18日(金)を予定しています。

新規上場(IPO)する銘柄、市場は?

銘柄名 アグレ都市デザイン株式会社
銘柄URL http://agr-urban.co.jp/
銘柄コード 3467
上場市場 JASDAQスタンダード
業種 不動産業
事業内容 新築戸建分譲事業、注文住宅・戸建建築請負事業、その他不動産に関連する事業

幹事団や仮条件、BBの日程は?

幹事団や仮条件、ブックビルディングの日程は下記の通りです。

主幹事 みずほ証券
その他の引受証券会社 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBCフレンド証券、岡三証券、いちよし証券、SBI証券
委託幹事 カブドットコム証券、マネックス証券
仮条件決定日 2016年2月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年3月2日(水)~2016年3月8日(火)

初値形成における好材料/悪材料は?

想定価格は1,700円(売買単元100株)。吸収金額(想定価格ベース)はオーバーアロットメント含め約4.6億円で、JASDAQスタンダードへの上場となります。初値形成における好材料/悪材料を整理すると下記のようになります。プラス・マイナス比較すると、マイナスの数が上回っていますが、吸収金額が小さいので問題ないでしょう。

上場市場 プラス(人気の新興市場)
吸収金額(想定価格ベース) プラス(約4.6億円、超小型)
業種 なし(特に材料にならない)
公開比率 マイナス(33.7%、高い)
売出比率 プラス(0%、売出なし)
ロックアップ マイナス(VCにロックアップ無し)
同日上場 マイナス(6社同日上場)
前回IPOからの期間 マイナス(毎日IPOのある週)

2016年は年初から市況がかなり悪化しており、ベンチャーキャピタルにロックアップがかかっていない、6社同時上場という懸念点もありますが、6社中最も吸収金額が少ないということもあり、公募割れするような規模ではないと思います。初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

メモ抽選への参加スタンスはどう考えている?

抽選に当選し初値で売る場合、いわゆる公募割れ(初値が公開価格を下回ること)が発生しなければ、(手数料は考えないとして)損はしません。つまり公募割れするかしないかの見極めが最も大事。私は、公募割れしないと思った銘柄には積極的に参加しています。初値予想は、資金の都合で全ての抽選に参加出来ない場合に、優先順位をつけるために私は予想しています。

概要は以上ですが、以下で詳細をまとめていきたいと思います。

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日程・スケジュール

上場日 2016年3月18日(金)
仮条件決定日 2016年2月29日(月)
ブックビルディング期間 2016年3月2日(水)~2016年3月8日(火)
公開価格決定日 2016年3月9日(水)
申込期間 2016年3月10日(木)~2016年3月15日(火)

※証券会社によってはスケジュールが多少ずれる場合があります。ご注意を。

メモ抽選にはいつ参加できる?

各証券会社によっても違いますが、ざっくり前期型と後期型に分かれます。前期型はブックビルディング期間に抽選申込、公開価格決定日あたりで抽選というパターン。後期型はブックビルディング期間にブックビルディング、申込期間に抽選申込、申込期間終了後に抽選というパターンが多いです。

株式情報

売買単元/価格

売買単元 100株
想定価格 1,700円
仮条件 1,670円~1,730円
公開価格 1,730円

メモブックビルディングの価格はいくらで抽選対象になるの?

仮条件の上限の価格で参加すれば抽選対象になります。成行が指定できる場合は成行でも抽選対象になります。

なぜかというと、抽選対象となるには公開価格以上の希望価格を指定しなくてはならないので、確実に抽選対象となるには上限の価格を指定する必要があるためです。最近ではほとんどの場合、公開価格は仮条件の上限の価格になります。

株式数/時価総額

上場時発行済株数 820,000株
公募株数 240,000株
売出株数 0株
オーバーアロットメント株数 36,000株
その他株数(海外募集等) 0株
売出人 なし
公開比率 33.7%
売出比率 0.0%
時価総額(想定価格ベース) 約13.9億円
時価総額(公開価格ベース) 約14.1億円

メモ公開比率・売出比率って何?

公開比率とは、公募・売出株数が上場時発行済株数に占める割合です。要はIPOで今まで非公開だった株がどれ位の割合で公開されたか、ということ。初値を決める最大の要因は需給。公開の割合が低い方が供給が抑えられ希少性が高いということを意味しますので、公開比率は低い方が好感される傾向にあります。

売出比率とは、売出株数が公募・売出株数に占める割合です。IPO以降の新しい株主は基本的にその銘柄の将来性に期待して株を買う訳なので、上場のタイミングで大量の株を売り出すのは、将来性を疑われる行為。売出人がその銘柄に将来性を感じているなら保有し続けた方が得なはずですからね。という訳で売出比率は低い方が好感される傾向にあります。

株式指標

1株あたり利益(前期) 343.6
1株あたり利益(予想) 292.7
PER(予想・想定価格ベース) 5.8
PER(予想・公開価格ベース) 5.9
1株あたり純資産(前期) 1,807.78
PBR(前期・想定価格ベース) 0.9
PBR(前期・公開価格ベース) 1.0
1株あたり配当(予想) 80.0
配当利回り(予想・想定価格ベース) 4.71%
配当利回り(予想・公開価格ベース) 4.62%

企業情報

事業内容/詳細

不動産業で、東京都多摩地区を中心に、首都圏(東京都、埼玉県、神奈川県)をターゲットエリアとして、戸建住宅「アグレシオ・シリーズ」を供給する事業を展開。戸建用地の取得から企画・設計、施工管理、販売、アフターメンテナンスまで、自社で一貫して行う体制とのこと。セグメントは戸建販売事業のみの単一セグメントです。口コミ等を検索した感じでは、デザイン性、機能性の高い戸建を大手よりも少し安い価格で提供している印象を受けました。

参照有価証券届出書(新規公開時)|アグレ都市デザイン株式会社|EDINET

当社は、東京都多摩地区を中心に、首都圏をターゲットエリアとして、戸建用地の仕入(取得)から建物の企画・設計、施工管理、販売、アフターメンテナンスまで自社で一貫して行う体制により、デザイン性・機能性に優れた戸建住宅「アグレシオ・シリーズ」を供給しております。

その他の詳細は下記の通り。

代表者の役職氏名 代表取締役社長 大林 竜一
本店所在地 東京都武蔵野市吉祥寺本町一丁目31番11号
設立年月日 2009年4月1日
監査法人 新日本有限責任監査法人
従業員数 36人(平均臨時雇用者数は特に記載なし)
平均年齢 34.9歳
平均勤続年数 2.8年
平均年間給与 658.2万円

業績

売上は右肩上がり。経常利益も前期(第6期)だけ減益。

四季報が予想する業績予想の記事はこちら

幹事団/証券会社への割り当て数

引受株式数はそれぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。

引受株式数 割り当て割合
みずほ証券(主幹事) 216,000株 90.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 7,200株 3.00%
SMBCフレンド証券 7,200株 3.00%
岡三証券 4,800株 2.00%
いちよし証券 2,400株 1.00%
SBI証券 2,400株 1.00%

上記引受株式数のうち、2,000株を上限として委託に回るとのこと。私の知る限りでは、委託幹事はカブドットコム証券、マネックス証券です。

ロックアップ/上位株主TOP10

ロックアップ(90日or1.5倍)は6名の株主に限られ、非ロックアップ株数は概算で217,000株(上場時発行済株数の26.46%)。公募・売出・OA等が上場時発行済株数に占める割合である公開比率が33.7%なので、39.88%くらいがロックアップでカバーされてる感じだと思います。なお、みずほキャピタル第3号投資事業有限責任組合(80,000株)、三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合(40,000株)といったベンチャーキャピタルに、ロックアップがかかっていません。

以上、総合的に考えて、初値形成時の既存株主からの売りは、わりと意識しておいた方が良いと思います。

所有株式数 所有割合 ロックアップ
大林 竜一 400,000株 58.22% 90日or1.5倍
みずほキャピタル第3号投資事業有限責任組合 80,000株 11.64%
三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合 40,000株 5.82%
平井 浩之 20,000株 2.91% 90日or1.5倍
青梅トーヨー住器株式会社 10,000株 1.46%
岡根谷 和雄 5,000株 0.73%
三尾 直隆 5,000株 0.73%
桐生 恵美子 5,000株 0.73%
岡根谷 和弘 5,000株 0.73%
伊藤 一也 12,500株 1.82% 90日or1.5倍
阿多 賢一 12,500株 1.82% 90日or1.5倍
唐川 範久 12,500株 1.82% 90日or1.5倍
柿原 宏之 12,500株 1.82% 90日or1.5倍

メモロックアップとは?

IPO承認以前からの株主だからといって、上場後に自由に株を売ることが出来るとは限りません。上場後、既存株主がバカスカ売ったら供給過剰で爆下げなんてこともあり得ます。購入検討者からすると、これは怖い事態。

そんな不安を和らげるためにあるのがロックアップという措置。一定の条件(期間や価格の上昇等)を満たさない限り売りませんよ、という契約を既存株主と交わすことをロックアップと呼びます。で、ロックアップがかかっている株数が多ければ多いほど、供給が抑えられ株価の上昇が期待できる訳です。逆に、ロックアップの条件を満たしたら大量の売りが出てくる可能性もあるということ。

初値予想

公募割れの可能性

公募割れの可能性は低いと思います。

吸収金額(想定価格ベース) 約4.6億円
吸収金額(公開価格ベース) 約4.7億円
推定初売最大金額(想定価格ベース)*1 約8.3億円
推定初売最大金額(公開価格ベース)*2 約8.5億円
非ロックアップ比率(概算) 26.46%

*1 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を想定価格で掛け算
*2 公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数を公開価格で掛け算
*3 上場時発行済株数に占める非ロックアップ株数の割合

メモ吸収金額・推定初売最大金額って?

吸収金額とは、公募や売出などで新規公開される株数を想定価格や公開価格で掛け算したもので、新規上場の規模をつかむための数字です。IPO投資において、私はこの数字を重要視しています。なぜなら初値を決める最大の要因は需給。供給(売り)の規模を示すこの数字はとても重要と考えるからです。ま、新規公開される株が全て売られる訳ではないですけどね。それでも規模感をつかむには適していると思いますよ。

推定初売最大金額は、非ロックアップの株数から既存株主から出そうな最大の売り金額を推定、吸収金額に足したものです。他ではあまり見ない数字だと思いますが、これも供給の規模感をつかむために計算しています。

初値予想/私の抽選参加スタンス

初値は公開価格の1.2倍~1.5倍未満と予想。私の抽選参加スタンスとしては全力参加の予定です。

初値予想(承認時) 1.2倍~1.5倍未満
初値予想(仮条件決定時) 1.2倍~1.5倍未満
抽選参加スタンス(承認時) 全力参加
抽選参加スタンス(仮条件決定時) 全力参加

抽選結果

全滅でした。

上場結果

2016年3月18日(金)、上場の日を迎えました。

初日の状況は、前場が開く直前、8:59の買い気配は2,600円(131,500株の気配)くらい。公開価格が1,730円ですので、約1.50倍。金額にすると約3.4億円の買い需要。ロックアップがちょうど外れるくらいです。

前場が開くと9時ちょい過ぎに見たところでは1,730円に252,200株の買い気配で、約4.3億円。少しづつ買いが集まりはじめます。初日の上限3,980円は遠いものの、十分高騰しそう。

そして、13:23に初値がつきます。初値は3,505円。公開価格比で約2.03倍。2倍超え、来ましたね。初値形成時の出来高は252,100株で、約8.8億円の買い需要が発生。6社同日上場の割には買いが集まりました。

初値がついた後の値動きはというと、はじめこそ13:25に最高値(3,700円)をつけましたが、すぐに下落。どんどん値を下げていき、後場に入ると引けが見えてきた14:37に最安値(2,805円)をつけるはめに。終値はわずかに上げて2,825円。初値が高すぎたか。

初値がらみの数字を整理すると下記の通りです。

初値 3,505円(公開価格比:約2.03倍)
終値(初値の当日) 2,825円
高値(初値の当日) 3,700円
安値(初値の当日) 2,805円
出来高(初値時ティック) 252,100株
出来高(初値の当日) 862,100株
初売比率(公募・売出ベース)*4 91.34%
初売比率(公募・売出+非ロックアップベース)*5 51.14%
買い需要(初値形成時) 約8.8億円
売買代金(初値の当日) 約28.2億円

*4 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計で割り算
*5 初値時ティックを公募・売出・OA・その他株数計+非ロックアップ株数で割り算