IPO投資の始め方

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誰でも最初は初心者。先に始めた人のやり方って気になりませんか?私は気になります。という訳で、IPO投資の始め方(IPO投資って何?~IPO投資の強み~IPO投資、二つのやり方~始めるのに最低限必要なもの)をまとめました。

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IPO投資を始める前に

IPO投資って何?

まず始める前に、IPOって何?というところから見ていきましょう。IPO投資について、予習は十分という方は読み飛ばしてしまってください。

株式公開、新規公開、IPO (initial public offering) とは

ちょっとウィキペディアの記述を見てみます。

参照株式公開 – Wikipedia
株式公開(かぶしきこうかい)とは、未上場会社の株式を証券市場(株式市場)において売買可能にすること。株式を(公募や売出しによって)新規に公開することから新規公開、IPO (initial public offering) とも呼ばれる。

冒頭の2文だけですが、簡潔にまとまっています。要は今まで非公開で買えなかった株式を、株式市場で買えるように公開する、ということ。

IPO投資の強みは「IPOディスカウント」

で、株式市場で新たに買えるようになったIPO銘柄を対象に投資を行うことをIPO投資というんですが、○○投資、というからには他にない強みがあるはずですよね。

IPO投資における他の投資にない強みは「IPOディスカウント」と呼ばれるところにあります。同じくウィキペディアの「株式公開」の中でも「IPOディスカウント」の項を見てみましょう。

参照IPOディスカウント|株式公開 – Wikipedia
新規公開については財務諸表や株主構成の確認に十分な留意が必要であることや、過去に売買されていた他社銘柄と比較して時系列のデータ及び株価などの指数情報が不足していることから、同業他社と比較して株価が低く形成されることが一般的であり、一定期間を経て同業他社並みの評価を得るようになる傾向が見られる。こうした株価形成のあり方をIPOディスカウントと称し、不透明な情報に関するリスクを株価に織り込むマーケットメカニズムの一端といえる。IPOディスカウントは一般的に主幹事がリテール向けサービスの一環として割安な価格で配分する狙いがある。

少し補足すると、新規上場する際の最初の価格(公開価格・公募値・売出価格などと言います)は、割安に設定されていることが多いんですよ。新規公開された銘柄は「不透明な情報に関するリスク」や「リテール(主に個人を相手とした小口金融業務)向けサービスの一環」を理由に割安な傾向があり、これを「IPOディスカウント」と呼びます。

株式投資は安く買って高く売れば儲かりますから、IPO銘柄には安く買えるチャンスが多い、ということ。これがIPO投資の強みです。

IPO投資、二つのやり方

IPO投資には、大きく分けて下記の二つのやり方があります。

上場前に入手するやり方
上場後に入手するやり方(セカンダリ)

上場前に入手するのか、上場後に入手するのか、という二つ。

このサイトでは主に「上場前に入手するやり方」について扱います。「上場後に入手するやり方(セカンダリと呼ばれます)」は上場前のやり方と比べて勝率が低く、何より私自身が攻略しきれていません。

「上場後に入手するやり方(セカンダリ)」については、下記の本『最新版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(著者:元「東京IPO」編集長 西堀敬氏)が参考になると思います。IPO投資について一通りのことが書いてありますので、経験者のおさらいにも。

IPO投資、上場前に入手するやり方

さて、「上場前に入手するやり方」の続きです。株式投資をしていない方や、IPOに今まで興味がなかった方はご存知ない方もいらっしゃるかもしません。IPO銘柄って上場前に買うことが出来るんですよ。

上場が承認された後、幹事をつとめる証券会社から、「IPOディスカウント」のところで説明したように割安に設定されていることが多い公開価格で、しかも手数料無しで購入することが出来ます。下記のように以前、他の記事でも取り上げました。

参照初値は3倍以上に!はてなの新規上場で買いが殺到する理由 | IPO情報まとめ
知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、上場前に株買えちゃうんです、実は。幹事をつとめる証券会社が通常何社かあるんですが、この証券会社ごとに割り当てられる株数が決まってまして、優良顧客(手数料いっぱい払ってる人等)に配分したり、希望者が抽選で当選すれば買えたりするんですよ。

という訳で、優良顧客ではなくても幹事をつとめる証券会社に口座を持っていて、元手があり、抽選に当選すれば誰でも上場前にIPO銘柄を購入可能なんです。「IPOディスカウント」で触れた「リテール(主に個人を相手とした小口金融業務)向けサービスの一環」というやつですね。これが「上場前に入手するやり方」です。

このサイトでは主に抽選で手に入れる方を取り扱います。なぜなら私が優良顧客ではないから。でも抽選では何度も手に入れていて、売却益を得ています。なので、こうやって記事が書ける訳です。

買うタイミングは上場前。では売るタイミングはいつなのか?ということが気になりますよね。この方法では一般的に初値で売る、というのが定石になっています。その理由としては、大きく2つ。「初値で売った場合の勝率が高いから」という理由と、「一種のシステムトレードだから」という理由です。

まず、初値で売った場合のここ5年の勝率を以下にまとめてみました。株式投資をされている方はご自分の勝率と比較していかがでしょうか?私のIPO投資以外の勝率と比較したら非常に高くなっています。

勝ち 負け 引き分け 勝率
2011年 19 14 3 約52.77%
2012年 37 9 0 約80.43%
2013年 52 1 1 約96.29%
2014年 59 15 3 約76.62%
2015年 83 12 2 約85.56%

次にシステムトレードについて。下記に引用したウィキペディアの記述でいう一定売買ルールというのが「初値で売る」ということ。ま、高値を見極めることが出来るなら、いつ売っても全然問題ないですけどね。私は見極める自信がありませんので、初値で売るようにしています。

参照システムトレード – Wikipedia
システムトレード(System Trade)とは、投資を行う際に裁量を排し一定売買ルールに従って売買を行う方法。

という訳で整理すると、上場承認後、割安なことが多い公開価格で上場前に買い、上場後に裁量を排して勝率の高い初値で売る、というのが「上場前に入手するやり方」のIPO投資です。

始めるには元手と証券会社への口座開設が必要

さて、ようやく本題までたどりつきました。「上場前に入手するやり方」を実践するのに最低限必要なものは2つ。「元手」と「IPOの幹事をつとめる証券会社の口座」です。

「元手」は最低でも公開価格分。そして、IPOの幹事をつとめる証券会社の口座さえ持っていればIPO投資を始めることが出来ます。待たせたわりにはあっさり結論出ちゃいましたね、すいません。

でも、これだけだとよくわからないと思うので、引き続きIPO投資を始めるために最低限必要なもの(元手と証券会社)について、詳しく見ていきたいと思います。

IPO投資を始めるために最低限必要なもの

元手の確保

「上場前に入手するやり方」のIPO投資を始めるために必要なもの、まず一つ目が「元手」。株式投資を既に始めている方は、どれ位IPO投資にお金を投入するか、決めるのは簡単かもしれません。逆に今は株式投資をしていない方が決めるのは、ちょっとだけ難しいかもしれませんね。私の体験談をお話ししますので、ご参考までに。

私は、投資に使うお金をどれ位にするか、ということを投資を始める前に考えてから投資を始めました。その時考えたのは、最悪投資に使うお金は全て負けて無くなってしまうかもしれない、ということ。そこで、最低限、投資に回さずに取っておくお金をある程度持っておこうと考えました。

その際、基準にしたのは、自分が失業等で収入を失った際に、どの位の期間があれば再び再就職等で収入を得ることが出来るようになるか。これ位あれば失業中も生きていくのに困らないだろう、という金額を投資に回さずに残すことにしました。考え方としては、失業期間(月数)×1ヵ月の生活費。いくら位ってのは年齢・家族構成にもよるでしょうね。若い方でしたら再就職もしやすいでしょうし、お子様がいらっしゃるようでしたら、その分お金もかかるかもしれません。

また、緊急用資金以外に、1ヵ月~2ヵ月分の生活費は生活していく上で必要になってくるはずです。これも別途残しておきました。

後は私にはありませんでしたが、使い道の決まっているお金についても慎重に考えた方が良いですよね。マイホームの頭金を貯めている、お子様の教育資金等、この辺の使い道の決まっているお金もある程度のリスクをとって投資で増やすのか、それとも現金で持っておくのか。考えておく必要があると思います。

さて、投資に使うお金をどれ位にするかは決まりました。続いて私が考えたのは、どこに、いくら位投資するか。投資でリスクを軽減する方法として、分散投資があります。IPO投資だけやっているのは国内株式、それも特定の銘柄に全力投球している状態で、分散出来ていない状態といえます。そこで私は、他の対象(海外株式や国内債券等)に投資したり、投資のタイミングをずらしたりと色々分散しました。

そんな訳で、投資を始める前に知っておいた方が良いこと、考えておいた方が良いことというのは色々あります。私が投資を始める前に読んだ本でオススメの本が下記の本『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』(著者:株式会社オフィス・リベルタス代表 大江英樹氏)です。基本的な話が非常にわかりやすくまとまっています。ご参考にいかがでしょうか?

IPOの幹事をつとめる証券会社の口座

「上場前に入手するやり方」のIPO投資を始めるために必要なもの。二つ目が「IPOの幹事をつとめる証券会社の口座」です。

IPOの幹事をつとめる証券会社は日本にたくさんあるので、優先順位を決めて口座を開設していきました。

私の場合、基本的には主幹事を多くつとめる証券会社から順に口座を開設。なぜなら、主幹事とその他の幹事とでは配分される株数に大きく差が出るから。つまり、主幹事の口座を持っている投資家には多く配られる訳ですよ。だいたい85%~95%程度は主幹事が、残りをその他の幹事が配分することが多い。で、幹事団が2社ということはあまりありませんから、主幹事と主幹事以外ではかなり差が出ます。主幹事以外だと1%~5%、5%超えると多いなというイメージ。

当選確率は、その証券会社の口座数が多ければライバル投資家が多いということで低くなりますし、配分数が多ければ上がります。なので、主幹事でも大手証券会社の場合は口座数が多いのでライバルも多い。ただ、やはり抽選に参加し続けている実感からすると主幹事の方が当選確率は高いと思います。主幹事の方が数十倍も配分される株数が多いですからね。基本的に証券会社は個人へ配分する株数のうち、10%程度を抽選に回しますが、主幹事以外では当選する人数が数人~数十人というのも珍しくありません。

ここ5年の主幹事をつとめた回数は以下の通りです。

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
野村証券 22 31 28 29 8
大和証券 16 6 24 16 8
SMBC日興証券 4 9 9 27 5
みずほ証券 3 8 8 16 10
SBI証券 5 6 5 9 5
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 5 4 5 7 0
東海東京証券 0 0 3 5 3
いちよし証券 0 2 1 2 1
岡三証券 0 0 0 6 0
エイチ・エス証券 1 0 1 1 0
SMBCフレンド証券 1 0 0 2 0

※ 2016年は記事執筆当時(2016/5/22)

という訳で引き続き、優先順位を高、中、低の3つに分けていきます。

口座開設、その優先順位

優先順位:高

優先順位:高なのは2社。「野村証券」と「SBI証券」です。

野村証券

野村証券」は、日本で最も主幹事を務める証券会社といっても過言ではありません。口座に公開価格分の資金がなくてもネットから抽選に参加出来る(当選して購入時に資金があれば良い)というのも魅力。まずは押さえておきたい口座です。

「本支店」「野村ネット&コール」と、二つの口座開設の選択肢がありますが、私は「野村ネット&コール」にしました。理由は手数料が安いから。売却時の手数料を考えてのことです。

なお、「野村ネット&コール」の口座開設後、野村ホームバンキングもあわせて利用するようにしました。振込手数料は月10回まで無料(楽天銀行宛は月2回まで無料)ということ(本記事執筆中2016/5/22時点)で、IPO投資の際の資金移動に便利。

SBI証券

SBI証券」は私が最初に開設した口座。なぜならIPOチャレンジポイントという制度があるからです。

IPOチャレンジポイントとは、IPOの抽選に参加して当選しなかった場合に貯まるポイントのこと。抽選の参加する際にポイントを使うことが出来て、一定数はこのポイント数が多い順に配分されます。つまり、「SBI証券」では、抽選に参加し続けていれば、いつかは当選することが出来る、ということ。

そのために優先して口座開設し、IPOチャレンジポイントを貯めていくことでIPO投資を有利に進めたいと考えました。

私は「野村証券」と同様に、「SBI証券」でも同時に「住信SBIネット銀行」の口座を開設しました。というのも、毎月利払いの円普通預金としても、SBI 証券の買付余力としても使えるSBIハイブリッド預金で、待機資金を有利に運用出来るからです。また、ランクに応じて月1回~15回、他行への振込手数料が無料になる(本記事執筆中2016/5/22時点)ため、資金移動の面から見ても便利。

始める前ではあまり想像がつかないかもしれませんが、IPO投資では待機資金の運用や資金移動も大事なポイントですので、銀行選びもセットでやっておくと後々楽になります。

優先順位:中

優先順位:中なのは4社。「大和証券」と「SMBC日興証券」、「みずほ証券」、そして「マネックス証券」です。

大和証券

大和証券」は主幹事を務める回数がトップクラス。また、私は大和ネクスト銀行もあわせて口座開設しました。なぜなら、自分名義の口座なら振込が何回でも無料(本記事執筆中2016/5/22時点)。IPO投資の際の資金移動に活躍してくれています。

SMBC日興証券

SMBC日興証券」も主幹事を務める回数が非常に多いです。主幹事以外で幹事を務めることも多く、参加チャンスが多い。

みずほ証券

みずほ証券」も毎年コンスタントに主幹事を務めています。口座数も大手の中では少なめ(それでもTOP10には入ります)なので、競合も比較的少ない。

マネックス証券

マネックス証券」は個人投資家への配分が100%抽選というのが特徴。例えば2016年2月に上場したはてな(3930)の引受株式数は、それぞれ下記のように各証券会社へ割り当てられました。抽選配分数を見てみてください。誰でも当選の可能性があった株数で見ると、主幹事の次にマネックス証券でチャンスがあったことになります。こういった点が魅力な訳です。

引受株式数(割合) 個人投資家への配分数(割合) 抽選配分数(割合、1人当たり平均単元)
SMBC日興証券(主幹事) 679,800株(90.04%) 566,500株(83.33%) 62,200株(9.15%、1単元)
みずほ証券 37,700株(4.99%) 33,600株(89.12%) 3,500株(9.28%、1単元)
SBI証券 7,500株(0.99%) 6,800株(90.67%) 3,100株(41.33%、1単元)
マネックス証券 7,500株(0.99%) 6,800株(90.67%) 6,800株(90.67%、1単元)
いちよし証券 7,500株(0.99%) 6,900株(92.00%) 800株(10.67%、1単元)
岡三証券 7,500株(0.99%) 6,900株(92.00%) 700株(9.33%、1単元)
エース証券 7,500株(0.99%) 6,900株(92.00%) 600株(8.00%、1単元)

優先順位:低

優先順位:低なのは4社。「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」と「東海東京証券」、「エイチ・エス証券」、そして「岡三オンライン証券」です。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券」もトップクラスではありませんが主幹事を務める回数が多いです。

東海東京証券

東海東京証券」は近年IPOの幹事数が増えてきており、大手に比べると口座数が少なく、競合が少なめですね。

エイチ・エス証券

エイチ・エス証券」は口座数が少なく、競合が少ないのが良い。回数は少ないですが、主幹事を務めることもあるので、狙い目の証券会社。

岡三オンライン証券

岡三オンライン証券」は2006年設立で口座数が少なく、競合が少ない。幹事を務めることが多い岡三証券から何枚か回ってくることがあるので、それを狙う形。

何はともあれ自分の手持ちの口座が多ければ、チャンスは広がります。この後は、気になる証券会社があれば、どんどん口座開設していけば良いと思います。キャンペーンを利用すれば口座開設だけでお金がもらえることもあるので、良いキャンペーンがあったら、そこ優先でも良いかもしれませんね。

という訳で「IPO投資の始め方」でした。長い文章でしたが、ここまでお読みいただいた方、お疲れさまでした。ありがとうございました。