LINE(ライン)が遂に日米でIPO!でもNYではADR(米国預託株式)での新規上場って何?

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するすると言われていたLINE(ライン)が遂に日米で新規上場!でも記事等をよく読むとニューヨーク証券取引所ではADR(米国預託株式)でのIPOとあります。ADRって何だ?ということで調べたことをまとめます。

調べてみたら日本株のADR第1号はソニーとか意外なことがわかりました。

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LINE(ライン)が遂に日米でIPO

プレスリリースをよく読むとNYではADRでのIPO

2014年以降、何度もIPOが噂されたLINE(ライン)が遂に日米で新規上場することが遂に正式発表されました。

参照東京証券取引所への新規上場承認及びニューヨーク証券取引所への新規上場に関するお知らせ | LINE Corporation | ニュース

LINE株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:出澤 剛)は、本日、株式会社東京証券取引所より、当社株式の東京証券取引所への新規上場を承認されましたので、お知らせいたします。

また、当社株式に係る米国預託株式のニューヨーク証券取引所(The New York Stock Exchange)への新規上場に関して、米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)に対し、2016年6月10 日(金)(現地時間)にForm F-1による登録届出書を提出する予定であることも、併せてお知らせいたします。

さて、このプレスリリースですが、東京証券取引所に加えて、ニューヨーク証券取引所(The New York Stock Exchange)への上場もする予定だよと書いてあります。で、ここに見慣れない言葉が。「米国預託株式」って何すかね、これ?

ニューヨークに一日先に上場

更にこのプレスリリースを読み進めるとニューヨークに7月14日、東京に7月15日上場、とあります。へー、ニューヨークが一日先なんだー、「米国預託株式」だし何これ、変わった上場の仕方なの?と疑問だらけだったので、ちょっと調べてみました。

参照東京証券取引所への新規上場承認及びニューヨーク証券取引所への新規上場に関するお知らせ | LINE Corporation | ニュース

なお、東京証券取引所への上場予定日は2016年7月15日(金)(日本時間)、ニューヨーク証券取引所への上場は関係当局の許認可その他の手続きを条件として、2016年7月14日(木)(現地時間)を予定しております。

ADR(米国預託株式)って何だ?

アメリカの投資家の利便性を向上させるためのもの

とりあえず困ったらWikipedia。ということでWikipediaを見ると下記のように要約されています。

参照米国預託証券 – Wikipedia

米国預託証券(べいこくよたくしょうけん、英: American Depositary Receipt, ADR)は、米国の金融市場において非米国会社の株式の円滑な売買取引等を目的とした預託証券。(以下、「ADR」)

非米国会社が、米国において株式により投資家から資金を集めようとする場合、母国との物理的な制約から株券の受け渡しに手間がかかる上、配当金が企業の母国通貨建て(例えば日本企業であれば円建て)で支払われることから、米国投資家に取引上・為替上のリスクや不便が生じていた。

ADRは、これらの不都合を解消し米国株式と同様、米ドルでの売買・決済、および配当金の受領を可能にした。併せて証券の保管も米国内で行われる。

要はアメリカの投資家の利便性を向上させるためのもの、ということのようです。確かに配当金をドル建てで受け取れないというのはアメリカの投資家からしてみれば不便。

日本にもJDR(日本預託証券)ってのがある

日本に置き換えて考えると、日本に例えばハイパーインフレで有名なジンバブエの企業が上場していたとします。配当が1ドル=3京5千兆ジンバブエドルとかになっちゃうジンバブエドル(2015年に廃止されちゃいましたが)でしか受け取れないとかだと嫌ですよね。

ん?これ日本にもあるんじゃね?と思ってもうちょっと調べたところ、日本にも同じような制度がありまして、JDR(日本預託証券)てのがあります。ここまで来て思い出しました。あ…私JDR持ってます…。これのことだったのか!

日本で上場しているJDRはETFが多くて、例えばブラックロックのiシェアーズシリーズとかにも多くあります。iシェアーズ 先進国株ETF(MSCIコクサイ)とかiシェアーズ 米国リート・不動産株ETF(ダウ・ジョーンズ米国不動産)とかiシェアーズ 米国高配当株ETF(モーニングスター配当フォーカス)はJDRですね。

証券会社によっては米国ETFへの転換とか分配金米国源泉税軽減税率適用のサービスが受けられるようです。ちなみにSBI証券ではiシェアーズETFの米国ETFへの転換サービス分配金米国源泉税軽減税率適用サービスがあります。

日本株のADR第1号はソニー

日本株のADRは1961年、当時の大蔵省によって厳しい審査が行われ、ソニー、東芝、日立、八幡製鉄、三井物産など16銘柄が指定されたそうです。

参照Sony Japan | Sony History 第12章 直接金融への道

ソニー株式のADR(American Depository Receipt=米国預託証券)発行が、日本政府から正式に認められたのだ。これは日本で最初のことである。

大蔵省の厳しい審査を経た後、ソニーを含む16銘柄が指定された。この中で、社歴も浅く、資本金わずか9億円というのはソニーだけである。その他は、東芝、日立、八幡製鉄、三井物産といった戦前からの優良企業ばかりであった。

1961年2月11日、ソニーは臨時取締役会を開き、増資のため新株式発行を決議。そのうち200万株をADRによってアメリカ市場で公募することにした。

こうして諸準備を終え、今回のADR発行の幹事会社である米スミス・バーニー社と野村証券によって最終の手続きが進められ、海外公募についての大蔵省の承認許可を得た。

ADR第1号になったソニーADRは、1ADRが原株10株単位、公募価格は17ドル50セント(6300円)で公募を開始したが、発売後わずか1時間で200万株が売り切れ、買い23ドル、売り24ドルという大人気。成り行きを心配していた関係者一同は、ホッと胸をなでおろした。

私は勉強不足で聞いたことない方式でしたが、歴史もあり、また日本を代表する企業もADRでアメリカに上場していたということで、あまり警戒する必要はなさそう。ソニーの時もLINEと同じく野村証券が幹事で、公募は発売後わずか1時間で200万株が売り切れ。

LINEもソニー同様、上手くいくと良いですね。LINE株式会社(3938)のIPOについてはこちらの記事でまとめていますので、興味のある方はぜひ。